在日琉球人の王政復古日記

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#BREXIT #EU離脱 映画列伝(その4)「静かなる男」(1952年)~レーガンもオバマもバイデンもアイリッシュ。

#BREXIT #EU離脱 映画列伝(その3)「ブラディ・サンデー」(2002年)~アイルランド首相インド系LGBT。 - 在日琉球人の王政復古日記

の続き。

 

21世紀、イギリスもアイルランドも政治・宗教文化・民族構成が激変した。

アングロサクソン民族プロテスタントイングランド国教会の都・ロンドンに、パキスタンムスリムの市長が誕生する。

ケルト民族カトリックアイルランドに、インド系LGBTの首相が誕生する。

 

イスラム教徒初のロンドン市長誕生へ、労働党カーン氏当確 | Reuters

7 MAI 2016
[ロンドン 6日 ロイター] - 5日に実施されたロンドン市長選挙で、労働党のサディク・カーン氏(45)が当選確実となったことが6日、判明した。
カーン氏は移民の息子で、元人権派弁護士。保守党ザック・ゴールドスミス氏(41)との事実上の一騎打ちに勝ち、初のイスラム教徒のロンドン市長が誕生する。

 

ゲイで、移民の子供で、わずか38歳の首相。アイルランドで誕生へ | ハフポスト LIFE

2017年06月05日
アイルランドで初めて、同性愛者であることを公表する首相が誕生する見通しとなった。
次期首相に選ばれることになったのは、ゲイをカミングアウトしているレオ・バラッカー社会保護相。6月2日の与党・統一アイルランド党の党首選で勝利をおさめた。
バラッカー氏が注目を集めているのは、同性愛者を公表している点だけではない。
バラッカー氏は38歳。アイルランドで史上最年少の首相になる。5月にフランス大統領に選ばれたエマニュエル・マクロン氏より1歳若い。
また父親はインド出身の移民であり、移民の親を持つ初の首相になる。
ロイターによると、勝利演説でバラッカー氏は次のように語っている。
「私が選ばれたことに意味があるとすれば、それはこの国で偏見は支持されないとはっきり示したことです」
「私の父は、新しい家庭をつくるために5000マイル離れたアイルランドにやってきました。その時、自分の息子がこの国のリーダーになるとは、夢にも思わなかったでしょう。また、周りとは違う息子が、生まれではなく行動で判断されるとも考えていなかったと思います」
アイルランドでは、子供たちはどんな夢をみることも可能なのです」
アイルランドでは2015年、国民投票を経て同性婚が合法化された。
バラッカー氏は国民投票前に同性愛者であることをカミングアウトしていて、「(同性愛は)私にとって大したことではないのです。そうあるべきでもありません」と、アイルランド公共放送RTÉのインタビューで語っている。
BBCによると、バラッカー氏の父親はインドのムンバイ出身。職業は医師で、看護師だったバラッカー氏の母親とイギリスで出会った。その後母親の故郷アイルランドに移住し、1979年にバラッカー氏が生まれた。
2011年からアイルランドの首相を務めていたエンダ・ケニー氏は66歳なので、28歳若い首相の誕生となる。
アイルランドでは、同性愛は1993年まで違法だった。それから22年で同性婚が合法化され、24年で同性愛の指導者が誕生することになる。
オンラインマガジン「Bustle」によると、これまでに同性愛を公表している国の指導者は3人しかいない。ルクセンブルグのグザウィエ・ベッテル首相、ベルギーのエリオ・ディルポ前首相、そしてアイスランドヨハンナ・シグルザルドッティル元首相だ。
アイルランド議会で6月13日に首相として正式に承認された後、バラッカー氏は4人目の同性愛を公表する国の指導者となる。

 

経済的国境はなくなり人間は自由に往来できる。

パキスタン系がロンドン市民を統治する。インド系がアイルランド国民を統治する。

もはや北アイルランドにおける、イギリスだの、アイルランドだの、プロテスタントだの、カトリックだの、が無意味になりつつあった。

カトリックプロテスタントも政治闘争の害悪だけが拡大するようになる。

 

BREXITにつながる北アイルランド問題の末期を描く映画。

 

IRAばかり映画化されてるが、プロテスタント側も立派に人殺しテロリストであった事実を描いた

「レクイエム」(2009年)

 

IRAテロに無関係のチャイニーズ移民が巻き込まれる

「ザ・フォーリナー/復讐者」(2017年)

大した作品じゃないが(笑)、ジャッキー・チェンと元007ピアース・ブロスナンの共演なので、見やすいかもしれない。

 

そして個人的には、アイルランド(白人・ケルト民族・カトリック)VSイギリス(白人・アングロサクソン民族・プロテスタント)800年戦争の終焉を描いた映画

 クライング・ゲーム」(1992年)

 


The Crying Game • Theme Song • Boy George

 

この映画の「サソリとカエルの寓話」「どんでん返し」の話は、マトモな映画ファンにお任せする(笑)。

私にとっては、このシーンが映画のキモだ。

 

https://www2.bfi.org.uk/sites/bfi.org.uk/files/styles/full/public/image/crying-game-the-1992-010-forest-whitaker-stephen-rea-gun.jpg?itok=B1_u7PKD

 

左の黒人が、侵略者・イギリス軍人(当然イギリス国籍)・同性愛者。

右の白人が、差別される・IRA(北アイルランド)テロリスト・ノンケ。

 

アングロサクソン民族・プロテスタントと戦ってるはずが、相手はアフリカ系の移民で同性愛者。IRAは、いったい、誰と戦っているのか?、もはや大義が見えなくなってしまった。

 

天皇陛下と日本領釜山総督・安重根閣下がニッコリ握手(笑)~エリザベス女王VSシン・フェイン党IRAマクギネス - 在日琉球人の王政復古日記

 

勝者なし。全ては静かに終わるはずだった。 

 

そこに驚天動地、2016年イングランドナショナリストの反乱「BREXIT」が勃発する。

 

https://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/F244/production/_115802026_eu_referendumres_map-nc.png

 

#BREXIT #EU離脱 映画列伝(その5)「クライング・ゲーム」(1992年)~イングランド及びウェールズ連合王国。 - 在日琉球人の王政復古日記

に続く。