在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

国益に無関係、個人的復讐に公費1億5千万円[ #安倍晋三 #河井案里 #河井克行 #溝手顕正 麻雀黒川 #吉川貴盛 ]

吉川貴盛さんの鶏卵500万円三題噺。

 

その1、まずは「安倍ちゃん」のお話。

 

安倍ちゃんのスキャンダルの内、

今騒いでいる「サクラ」が一番つまんない、罪の軽い話だったりする。

「カケ」もとりあえず置いとくとして、

「モリ」だけはシャレにならない。

 

殺意はなかったとしても「モリ」のトバッチリで財務省職員が一人死んでますから。

しかもその動機が、夢見がちな奥さん・アッキーのワガママの尻拭い、という、安全保障にも、外交にも、財政にも、国民にも、何の関係もない、政治的にクオリティの低すぎるマヌケ話なのが、さらに死者に鞭打つことになって、その道義的責任は重い。

 

桜は #不起訴 でいいから、「モリ」だけは #安倍前首相 & #安倍昭恵 ご夫婦そろって「お墓」に手を合わせてね。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

そして、道義的にはまだ軽いが、政治的にはひどすぎる公私混同だったのが「河井夫妻」だった。元はといえば、安倍ちゃんの単なる個人的怨みから自民党に大損害を与えたのだ。

 

「モリ」のトバッチリを食らったのが、財務省職員だったが、

「河井夫妻」のトバッチリを食らったのが、彼だった。

  

吉川元農水相の事務所を捜索 収賄容疑で東京地検特捜部:朝日新聞デジタル

2020年12月26日
 自民党衆院議員だった吉川貴盛・元農林水産相(70)=北海道2区、22日付で議員辞職=が大臣在任中に鶏卵生産・販売大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の前代表(87)から計500万円を受け取った疑いがある問題で、東京地検特捜部は25日午前、東京・永田町の衆院議員会館や札幌市にある吉川氏の事務所などに、収賄容疑で家宅捜索に入った。既に吉川氏の任意聴取も行っており、立件を視野に押収資料の分析などを進める方針だ。

 

北海道の吉川さんが広島の卵屋さんから500万円貰った。検察にバレた。

なぜ貰ったか? なぜバレたのか?

 

アキタフーズ元代表、政治家との関係誇示、農水族に照準 河井元法相が仲介 吉川元農相の現金授受疑惑:東京新聞 TOKYO Web

2020年12月26日
 吉川貴盛元農相(70)は、農林水産分野に強い「農水族議員」として、業者に寄り添う姿勢を見せていた。鶏卵業界を代表するアキタフーズ元トップとの間の現金授受疑惑は、東京地検特捜部によって本格的に捜査されることになった。
(略)

 「吉川氏と元代表をつないだのは河井克行元法相」。元代表に近い関係者は、こう証言する。
 河井元法相と吉川氏は衆院選初当選の同期で、河井元法相は自身のツイッターで「家族ぐるみのお付き合い」と紹介している。
 一方のアキタ社は、本社のある広島を地盤とする河井元法相を長年、政治献金などで支援。地元関係者は「元代表は河井元法相と近しいようで、『河井さんのパーティー券を買ってやってくれ』と頼まれたことがある」と振り返る。

(略)

 

金を貰ったのは、卵屋さんが広島の河井旦那と仲良しで、河井旦那が吉川さんと仲良しだったからだ。

 

バレたのは、河井旦那と案里ちゃんが夫妻で広島自民党に1億5千万円をバラまき、そのバラマキを東京地検特捜部が嗅ぎ付け、河井旦那関係者を調べたら、1億5千万円とは直接関係ない卵屋さんの贈賄がオマケで見つかってしまったのである。

つまり、河井夫婦が馬鹿馬鹿しいバラマキをやって無ければ、卵屋さんもバレなかったし、吉川さんも無事だった。

 

なぜ河井夫妻はバラまいたのか? なぜ1億5千万円も持っていたのか?

 

政権、異例の肩入れが裏目に 河井事件の背後に「官邸VS検察」:東京新聞 TOKYO Web

2020年6月19日
 参院議員の河井案里、夫で衆院議員の克行両容疑者が公選法違反の疑いで逮捕された事件は、安倍晋三首相にとって自民党に所属していた議員二人が同時に逮捕されただけの衝撃では済まない。首相官邸は昨年夏の参院選広島選挙区の二人目の党公認候補に案里議員を押し込み、全面支援したからだ。無風選挙は一転して激戦となった。参院選後、首相が克行議員を法相に抜擢(ばってき)したことも裏目に出た。政権中枢に厚遇された二人への捜査は、官邸対検察の暗闘の様相を呈した。 (後藤孝好、妹尾聡太)
■演出
 首相は十八日の記者会見で河井夫妻の逮捕に関し、自民党総裁として「わが党所属だった現職国会議員が逮捕されたことは大変遺憾だ。国民の厳しいまなざしを受け止め、全ての国会議員は改めて襟を正さなければいけない」と述べた。
 まず襟を正すべきは首相だ。事件の背景となった厳しい選挙戦の演出に自ら関わっていたからだ。
 広島選挙区は改選定数二。自民党と野党が議席を分け合うのが通例だった。自民党県連は長年、溝手顕正元党参院議員会長を支え、昨年も二人目の擁立に反対した。官邸の意を受けた党本部はそれを押し切って案里議員を担ぎ出した。強引な二人目擁立は、首相批判を繰り返していた溝手氏への意趣返しだとの見方が党内では支配的だ。
■皮肉
 選挙戦では首相が秘書を広島に派遣し、首相自身や菅義偉(すがよしひで)官房長官も応援演説に駆け付けた。案里議員は溝手氏を振り切って初当選。党本部は溝手氏の十倍、一億五千万円を河井夫妻陣営に投じていたことが後に判明した。首相ら党首脳にしか判断できない異例の支出で、買収工作に流用された疑いも否定できない。
 陣営を取り仕切った夫の克行前法相はもともと首相や菅氏と親密で、首相補佐官や党総裁外交特別補佐を歴任していた。参院選後の内閣改造では法相として初入閣。首相は当時「法務行政のプロ」と持ち上げていたが、法相経験者が指揮監督していた検察に逮捕される前代未聞の事態となり、「任命した者として責任を痛感している」と陳謝せざるを得なくなった。
■攻防
 捜査が官邸と検察の暗闘という色彩を帯びた原因は容疑者二人の政権中枢との関係だけではない。広島地検が一月、河井夫妻の地元事務所を家宅捜索し、捜査を本格化させた直後、政府が閣議決定した黒川弘務・前東京高検検事長の定年延長も影を落とした。
 官邸に近いとされた黒川氏の定年延長は、前例のない脱法的な手法だった。政権がそこまでするのは、黒川氏を次期検事総長に起用し、検察の捜査をけん制する狙いがあるからだと疑われた。全国の検察トップによる二月の会合では、地方の検事正から「検察への信頼が疑われる」と懸念する声が公然と上がった。
 首相や菅氏が国会で定年延長の正当性を繰り返し主張する一方で、検察は河井夫妻の外堀を埋めていった。永田町・霞が関では、その経過は官邸と検察の攻防と見られていた。結果は、黒川氏の辞職、続いて河井夫妻の逮捕に至った。「安倍一強」だからこそ可能だった異例の選挙戦術や人事は、回り回って政権を揺るがしつつある。

  

自民党は通常の参院選立候補者に選挙資金1人あたり1500万円渡すところを、案里ちゃんには特例異例に通常の10倍・1億5千万円を渡していた。

なぜなら河井旦那が安倍ちゃんの側近で、奥さんの案里ちゃんをどうしても参議院広島区で当選させるためである。

なぜ10倍もの資金を出して案里ちゃんを参議院広島区で当選させたかったのか?

同じ参議院広島区の溝手さんを落選させるためである。

なぜ同じ自民党の溝手さんを落選させたいのか? 安倍ちゃんと溝手さんの仲が悪いからだ。理由はそれだけ。安全保障も憲法改正も関係ない。

安倍ちゃんは単なる個人的怨み自民党の資金を10倍出して、八百長選挙で同じ自民党議員に復讐したのである。

 

その結果、参議院広島区溝手さん落選、1億5千万円収賄で広島自民党総崩れ、バレて参議院広島区案里ちゃんも衆議院広島3区河井旦那も検察にパクられ、最後に流れ弾で衆議院北海道2区吉川さんも辞職。

安倍ちゃんの勝手な私怨自民党参議院衆議院で合計4人の議員を失ったことになる。

自民党全体が受けた損害は計り知れない。菅政権の寿命も縮んだし、政権弱体化は当然コロナ対策にも甚大な影響がある。国民も無関係ではない。

 

もっと言えば、東京地検特捜部がここまでギチギチに広島を締め上げたのは、オマケに過ぎない吉川さんの首まで取ったのは、検察からの安倍ちゃん麻雀黒川人事介入(結果的には失敗したが)へのお礼参り「今度同じような茶々入れたら、起訴して監獄だよ」という見せしめ報復だからである。

 

つまりは、安倍ちゃんが、溝手さん潰しに走らなければ、検察人事に手を突っ込まなければ、溝手さんも吉川さんも河井夫妻すら今でも無事だったし、そもそもすでに逃げ切った話だった「サクラ」にもう一回付け火されて大炎上、再々登板の野望を潰されることもなかった。

7年8か月の安倍一強やりたい放題で多方面に怨みを買い過ぎたのである。

 

広島の多重衝突が、北海道にまで飛び火。

吉川さんは、完全にもらい事故だった。可哀想すぎる(笑)。

 

なぜソ連や北朝鮮は食糧不足になったのか?~共産主義反対&自由市場反対の農民は労働者ではない。 - 在日琉球人の王政復古日記

に続く。