在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

荊冠旗VS原子力~原発だけは部落差別よりも重い。部落解放同盟も反原発派も日本政府もマスコミも共犯。

https://blhrri.org/old/nyumon/Buraku_Reality/013.jpg

 

個人的に、世界で一番好きな旗のデザイン。荊冠旗

これほどカッコいい旗はない。考え付いた人は天才だ。

いや「荊冠」だけに神こそが人をしてこのデザインを下し賜ったのかもしれない。

 

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関電、会長・社長ら幹部大量辞任へ 政府や株主の批判で:朝日新聞デジタル

2019年10月9日
 関西電力は9日、八木誠会長と岩根茂樹社長が辞任すると発表した。トップ2人を含む役員ら20人が、高浜原発がある福井県高浜町の元助役(故人)から多額の金品を受け取っていた問題の責任をとる。八木氏は同日付で辞任し、岩根氏は今回の問題に関する第三者委員会が年内に再調査の結果をまとめた段階で辞任する。

  

単なる贈賄収賄ではない。

原発の是非ですらない。

 

まず問題なのはマスコミである。
左翼の朝日も、右翼の産経すら、「何でこんなことになったのか?」「何が問題の本質だったのか?」ちゃんと書かない。知ってるくせに書かない。

もう昭和ではない。平成ですらない。令和の今でもダンマリで済ませるつもりか?

 

「さいぼし」か「油かす」か~天皇制と部落差別は「親子」ではなく、同じ母から産まれた「兄弟」。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

助六(市川團十郎)VS意休(浅草弾左衛門)~助六由縁江戸櫻。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

そもそも最初の最初から、「それ」が決め手だったのではないのか?

「みんなが嫌がる原発みたいな厄介なモノは、厄介な場所へ押し付けよう。」

 

しかし、もしそうだとしても、便乗商売・不正悪用は許されない。ネタは原発なのである。

高速道路でも新幹線でも、他の公共工事なら、贈賄収賄、不正受注、手抜き工事をいくらやろうがまだ被害は小さい。しかし原発は、原発だけは、シャレにならない。

もしも、原発の重要な基礎工事や基幹業務で、故森山氏みたいな一種のマフィアが介入して、手抜きがあったり、不正があって、それが原因で原発事故が起こったら、高浜町滅亡じゃなく、日本滅亡である。

もしも、東日本大震災みたいな地震があり、汚職企業が請け負った手抜き工事のせいで、予想外のトラブルで原子炉が壊れました、ごめんなさい、と言われても、しょうがないね、じゃ済まない。

 

私も南蛮の被差別民族として、ヤマトの部落差別解放運動には共感するし応援もするが、大変申し訳ない言い方になるが、他の問題ならともかく、原発の安全だけは、部落差別よりも、はるかに重い。

どうせ、問題が発覚する前から、背景を知っていたくせに、ちゃんと書いてこなかった、朝日も、産経も、責任は重い。

たとえ大きな、そして厄介な騒動に発展したとしても、この問題だけは徹底的に取材して報道すべきだった。 

 

癒着の構図あらわ 関電、元助役に工事約束し発注: 日本経済新聞

2020年3月14日
関西電力の金品受領問題を再調査した第三者委員会(委員長=但木敬一検事総長)が14日公表した報告書は、福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(死去)と関係の深い企業との癒着の構図をあぶり出した。1980年代に起きた地元でのトラブルなどを経て「関電の弱みを握る人物」となった森山氏に対し、関電は工事発注を約束。要求に従うように増額し「不適切かつ透明性をゆがめる行為」は常態化した。

(略)

関電の森山氏への配慮は工事発注だけにとどまらない。助役退任後は子会社「関電プラント」(大阪市)の顧問として迎え、18年に退くまで年間200万円、計6780万円を支払った。森山氏への厚遇ぶりは関係企業も同じで、第三者委は報酬や手数料の名目で支払われた総額は「数億円単位」で、年単位でも「数千万円」と推定する。
報告書はこうした資金の一部が「関電の役員らに提供した金品の原資になった」とし、金品の見返りに関電から関係企業に工事を発注させ、自身も企業から経済的利益を得る目的があったと認定した。ただ森山氏が死去し、確実な証拠を得るのは難しいとして、但木委員長は関電幹部らの刑事責任を追及するのは困難との見解を示した。 

 

【関電問題】「偉大」「怖かった」高浜町元助役の素顔は(1/2ページ) - 産経ニュース

2019.10.2
 「天皇」「偉大」「怖かった」。関西電力役員らに多額の金品を渡していたとされる福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(今年3月に死去)の関係者や周辺の証言からは、さまざまな“顔”が浮かび上がる。
(略)

 過疎化が進み、企業誘致にも苦戦していた高浜町が目をつけたのは原発だった。森山氏は52~62年の町助役時代、原発反対派の説得を進め、誘致に尽力。そうした経緯から、同誌はこのような言葉を贈っている。
 《原発の誘致に献身的に取り組み、住民と対話を尽くし実現にこぎつけるなど、活動実績は誠に顕著なものがあった》
 行政マンとしての腕は確かだったようだ。

(略)

 ただ、元町議の男性は「(森山氏が)原発の誘致に動いたことで関電と関係を強めた。関電とはウィンウィンの関係だった」と指摘し、関電側の釈明に冷めた見方を示す。

 

解同もコメントを出した。

 

福井県高浜町元助役から関西電力幹部への金品受領問題に関する部落解放同盟中央本部のコメント:最新情報|部落解放同盟中央本部

2019.10.07
 関西電力の幹部ら20人が福井県高浜町の元助役森山栄治氏(以下、森山氏という)から約3億2千万相当の金品を受け取っていたという問題で、森山氏自身にスポットをあて、森山氏の隠然たる力の背景には、部落解放同盟の存在があり、同和の力を利用し、差別をなくすという名目で、関西電力を恐れさせ、地元高浜町で確固たる地位を築くまでに至ったとする報道内容が一部で取り上げられている。
(略)

 まず、その第一には、森山氏自身による私利私欲という問題に部落解放同盟としては一切の関与も存在しないという点である。
 森山氏は、1969年京都府綾部市職員から高浜町に入庁している。1970年部落解放同盟福井県連高浜支部が結成され、福井県内唯一の解放同盟支部の結成ということもあって、部落解放同盟福井県連合会も同時に結成されている。その結成に尽力したこともあって、森山氏は県連書記長(同時に高浜支部書記長)に就任。2年間書記長の要職に就いている。しかし、その言動が高浜町への厳しい指摘であったり、福井県に対する過度な指摘等が問題とされ、2年で書記長職を解任されており、それ以後、高浜町の職員として従事するようになる。確かに解放同盟の関係者であり、県連結成に尽力したひとりではあるが、解放同盟内で影響力を持っていたのは、2年間の書記長当時だけであり、それ以後は、解放同盟福井県連や高浜町支部の運営等において関与することはなく、もっぱら高浜町の助役として原発の3号機・4号機の誘致と増設に奔走したと思われる。

(略)

 つまり、「原発マネー」や度を超えた同和予算などが高浜町被差別部落に施策として実施された経緯はなく、社会性を持った要求内容であり、行政の議事録を振り返ってもらえれば理解できるものである。
(略)

 つまり、解放同盟や同和問題という力を利用して隠然たる力を持つに至るという短絡的な問題ではなく、原発の建設運営をスムーズに持って行こうとする福井県高浜町関西電力による忖度が、森山氏を肥大化させ、森山氏が首を縦に振らなければ原発関連の工事が進まないという癒着ともとれる関係にまで膨れあがったのである。

(略) 

 

解同の反論内容はほぼ正しいと思う。

解同が「原発マネーを食った」とは思わない。

 

故森山氏個人が解同の看板を悪用して私腹を肥やしただけだ。

もっと言えば、原発の現場は、故森山氏の取り扱いに困っていたとは思うが(半分はホンキで困っていたが、半分は関電のカネを個人のポケットに入れるルートとして利用した)、もっと雲の上、政府の原発行政や財界は、故森山氏みたいな存在(日本全国、どの業界にもいる)をうまく利用して原発を作って来たのだ。

 

しかし、解同はトバッチリを受けた善意の第三者ではない。

だって、解同も知ってたでしょ>故森山氏のダーティーワーク。

 

故森山氏みたいに解同の看板を悪用する人間は、今までもたくさんいた。故森山氏だけではなかった。

戦後日本の部落解放運動の評判を傷つけてきたのは、そういう便乗商法だったのである。

 

たとえば、企業が人気商品を売ってるところに、パクリ商品を偽造する連中が出てきて、消費者に被害が出た時、「わが社は関係ありません」じゃあ、その企業の評判も落ちる。便乗商売を告発して注意喚起する、それも企業の責任だ。

 

部落問題を悪用する連中は、部落を差別する連中と同じく、倒すべき敵だ。

関電から相談される前に「森山のやってることは個人の犯罪行為です。われわれが関電を守ります。理不尽な要求を拒否しましょう」と乗り出すのが、解同の義務だろう。

それこそが「もう一つの部落解放運動」だと思う。

 

中心人物・森山氏死去で、関電も、高浜町も、福井県も、警察も、検察も、日本政府も、マスコミも、反原発派も、原発容認派も、解同も、もう終わった話として処理した。

単なる個人の犯罪として闇から闇に葬られかけている。

しかし、これは、たまたま、幸運にも、事故に繋がらなかっただけで、関電高浜原発は、原発安全問題に部落差別問題を一緒くたにして、何十年も、いつ事故るか判らない、ヤバい橋を渡っていたのだ。

 

関電高浜原発と故森山氏の犯罪は、

部落差別問題としても、

原発問題としても、

差別反対・原発反対の左翼の立場からも、

日本のエネルギー安全保障を考える右翼の立場からも、

これで終わらせていい話ではないはずだろう。

 

私は荊冠旗に敬意を表する。その苦しみに、その戦いに、共感する。

ゆえに、この問題をなあなあで済ますことに怒りを覚える。

 

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