在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

朝日新聞「 #原発 も #化石燃料 も反対」VS週刊朝日 化石左翼 #広瀬隆 「反原発」で「 #地球温暖化 はデマ」

大飯原発、設置許可取り消し認める 大阪地裁判決: 日本経済新聞

2020年12月4日
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の耐震性を巡り、安全審査基準に適合するとした原子力規制委員会の判断は誤りだとして、福井県などの住民らが国に原子炉設置許可の取り消しを求めた訴訟の判決が4日、大阪地裁であった。森鍵一裁判長は「審査すべき点をしておらず違法だ」として、国に設置許可の取り消しを命じた。
2011年の東京電力福島第1原発の事故以降、原発の運転停止につながる司法判断は仮処分を含め6例目。原子力規制委による原発の設置許可を取り消す司法判断は初めて。国は控訴する方向で検討する。

  

「規制委の判断は何だったのか」大飯原発判決に各界動揺:朝日新聞デジタル

2020年12月5日

 関西電力大飯原発3、4号機の設置許可を取り消した4日の大阪地裁判決。原発の安全審査を続けてきた規制委にも、各地で再稼働を目指す電力各社や政府にも、影響を与えることになりそうだ。
 「審査の結果には十分自信を持っている。否定されたのはショックだ」
 新規制基準に基づく大飯原発3、4号機への許可を「違法」と断じた大阪地裁判決に、審査を担当する

 

電力需給SOSが216回 寒波とLNG不足で緊急事態:朝日新聞デジタル

2021年1月18日
 電力需給に余裕がなく、全国で融通しあう綱渡りの状態が続いている。厳しい寒さが続いて暖房需要が増えたことに、発電に使う液化天然ガスLNG)の不足が拍車をかけているという。大地震などの災害に匹敵する異常事態が起きている。
 「東京電力管内から関西電力管内に正午から午後1時までの間、100万キロワットの電気を供給するように」
 電力需給の調整役である国の「電力広域的運営推進機関(広域機関)」は、全国の送配電会社間で電力を融通しあうよう、こうした指示を連日こまめに出している。需給バランスがつり合わないことで大規模停電が起きることを防ぐ「SOS」だ。
電力使用率99%も
 指示は昨年12月15日以降、今年1月17日時点で計216回を数えた。広域機関が2015年4月に設立されてから昨年6月末までの5年余りで出した指示47回の4倍を超える。関係者は「広域融通がこれほど数多く継続的に実施されたことはない。異常事態だ」と漏らす。 

 

日本において原発を増設するのはますます難しい。

しかし、例年よりやや寒くなっただけで、電力需給がひっ迫している現状。

日本の悩みはコロナだけでない。

 

朝日新聞はリベラルである。

だから、原子力発電の危険性を訴える。原発増設に反対だ。

そして、地球温暖化の危険性も訴える。CO2排出の多い化石燃料を使う石炭火力発電も反対する。

 

(社説)石炭火力輸出 気候危機の助長やめよ:朝日新聞デジタル

2020年2月19日

(社説)石炭火力輸出 撤退を打ち出す時だ:朝日新聞デジタル

2020年6月3日

脱石炭火力、世界の潮流 日本、震災後に依存高まる:朝日新聞デジタル

2020年7月3日

(社説)石炭火力輸出 公的支援から撤退せよ:朝日新聞デジタル

2020年7月12日 

石炭火力輸出の支援「もう出ない」 小泉環境相に聞く:朝日新聞デジタル

2020年8月13日

 

週刊朝日は、朝日新聞の子会社が発行する週刊誌。

じゃあ、週刊朝日も、反原発で、STOP地球温暖化で、CO2犯人説で、石炭火力発電に反対!だろう、、、と思ったら、ビックリ。

 

広瀬隆「二酸化炭素温暖化説の嘘が警告する地球の危機」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

2019.8.21
 今回は、これまで述べてきた韓国/北朝鮮問題ではなく、地球の自然に関して二酸化炭素温暖化説が科学的に間違えている、というテーマで、みなさんの頭に一撃を加えてみよう。
二酸化炭素温暖化説が警告する地球の危機」ではなく、それが大嘘だという話なので、間違えないように。
(略)
 石油や石炭を燃やした時に発生するCO2によって地球が温暖化するという説を流布してきたのは、国連のIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change──気候変動に関する政府間パネル)で、その名の通り、いかにも怪しげな政治集団である。このIPCCは、過去に人類が明らかにしてきた考古学、文化人類学、生物進化学、気象学、地質学、宇宙科学のすべてのデータをまったく無視して、根拠のない「疑似科学」を人類の頭にすり込んできた。
(略)
それは、南極では2010年代に入って氷が溶けるどころか、逆に分厚い氷と大量の積雪に、南極観測隊が四苦八苦する寒い年が続いた上、「南極の氷が崩れ落ちるのは、分厚い氷の重さのためであり、太古から続いてきた自然現象だから、人類によるCO2の排出とは無関係なんだよ」と指摘されて恥をかいたからである。
(略)
広瀬隆
週刊朝日オンライン限定記事

 

広瀬隆「なぜ人類は二酸化炭素を悪者扱いするようになったか?」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

2019.8.28
(略)
 ちょうど同年、スクリップス海洋研究所のキーリングらが、ハワイなどにおいてCO2が漸増している測定値を発表したので、ワインバーグがこれに飛びつき、地球の気候変動の要因のうち、複雑すぎて科学的に計算できるはずがない温暖化現象だけを取り出して誇大に喧伝すれば、原子力の危険性を忘れさせることが可能だと気づいて、原発推進に利用し始めたのが、ことの起源であった。つまり「CO2温暖化論」を原子力産業の手先として育てあげ、無理を通して道理を引っ込ませようとしたのが動機だったので、今になってボロボロと大嘘が暴かれているのだ。
 IPCCがCO2を悪者にした結果、最近「低炭素社会」という言葉を使うアホが増えている。植物は炭酸ガス(CO2)を吸収して炭水化物の糖分を合成し、水を分解しながら酸素を大気中に供給してくれ、動物がその酸素を吸って生きているって、中学で習わなかった? 炭素からエネルギーを得ることによって貴い生命をこの世に授かった生物である人間が、台所のガスコンロで炭素を燃やして料理しながら、生命の素である炭素を自ら否定するような言葉を使うことは、間違ってる!
(略)
広瀬隆
週刊朝日オンライン限定記事

 

広瀬隆といえば、「東京に原発を!」(1981年)で有名は反原発運動家。問答無用、主観的にも客観的にも左翼である。

しかし、そのイメージとはサカサマに、

二酸化炭素温暖化説の崩壊」(2010年)なんて本も書いているCO2地球温暖化デマ派なのだ。

誤解されそうなので、もう一度明記する。 

広瀬隆原発かつ化石燃料CO2地球温暖化脅威論、ではない。

広瀬隆原発かつ化石燃料CO2地球温暖化否定論、なのだ。

 

原発NG!、でもクリーンな石炭火力発電がある!化石燃料OK! 」

原発の左翼だけでなく、グレタ・トゥンベリちゃん懐疑派の右翼も、電力需給ひっ迫で悩む日本としては、思わず興味を持ってしまいそうな魅力的な話である。

 

ご覧の通り私は琉球人だから生まれながらに頭が悪い。知能が低くて自然科学に見捨てられた形而上学派なんで、原発の是非も科学的に判らないし、地球温暖化の是非も科学的に判らない。

 

しかし文章を読めば、広瀬隆の「地球温暖化=嘘っぱち」論は、トランプ応援団とドッコイドッコイの典型的な陰謀論であり、科学的には知らないが、形而上学的には完全に信用できない。はっきりタワゴトである。

 

広瀬隆は、

地球温暖化説の背後に、CO2を出さない原発で儲けたい原発産業の陰謀がある!」と疑うのだが、

地球温暖化懐疑論・否定論の背後に、化石燃料で儲けたい石油産業の陰謀がある!」とはまったく疑わない。

広瀬隆は反米左翼のくせに、原発産業の何十倍も巨大なアメリカ石油資本の存在を華麗にスルーである。

というか、トランプを批判しているくせに、トランプとまったく同じCO2地球温暖化デマ論を主張している。

 

なぜ広瀬隆地球温暖化を否定するのか?

それは、化石燃料まで否定したら、原発を止められないからだ。

話の組み立てがサカサマで、トランプ応援団並みの狂気の論理である。

 

特にこの一節はヒドイ。

 

植物は炭酸ガス(CO2)を吸収して炭水化物の糖分を合成し、水を分解しながら酸素を大気中に供給してくれ、動物がその酸素を吸って生きているって、中学で習わなかった? 炭素からエネルギーを得ることによって貴い生命をこの世に授かった生物である人間が、台所のガスコンロで炭素を燃やして料理しながら、生命の素である炭素を自ら否定するような言葉を使うことは、間違ってる!

 

「この世に光合成が存在するから、CO2は僕らの味方」って、「人間は水を飲めるから、溺死しない」と言ってるようなもんで、何の説明にもなっていない。

これでは「こんな狂人が危険を訴えるのなら、逆に原発は安全じゃないのか?」と思ってしまいそうだ(笑)。

 

さらに、同じ広瀬隆は、同じ週刊朝日に、こういうことも書いている。

 

広瀬隆「北朝鮮とどのように付き合うべきか」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

2019.8.7

 北朝鮮のミサイルがこわいと思っている日本人に教えてあげたいことがある。

(略)

広瀬隆は入国できない」と言われながら、韓国の諜報工作機関である恐怖組織の国家安全企画部(安企部=あんきぶ)が、私を泳がせるために入国させたに違いなかった。事実、韓国内に入った私は、安企部に監視されて尾行され、走って尾行をまきながら移動して講演をたびたびおこない、“韓国最初の”原発に反対する市民デモの先頭を歩かされた。最後には私も身の危険を感じてホテルを変えたが、私の行動はすべて安企部に把握されていたので、ホテルを変えても意味がなかった。
(略)

北朝鮮に向けて配備されている「米軍の核ミサイル基地」近くまでタクシーで行った。その時、タクシー運転手から「これ以上近づけば殺される。絶対に基地の写真を撮らないでくれ」と警告を受けた。
(略)

 そう考えれば、誰でもアメリカの軍需産業核兵器を放棄するはずがないことに思い至り、ならば北朝鮮核兵器を放棄しないことを知るはずである。1945年に広島・長崎に原爆が投下されて以来、政治体制が変わった南アフリカ共和国のような国を例外として、「保有国は核兵器を手放さない」という不文律が、人類の認めてきた常識であるなら、その現実を認識して議論することのほうが人類にとって重要なのである。

(略)

したがって、北朝鮮にとっては日本も眼中にない。ミサイル発射実験でミサイルが日本の上空を横断しても、北朝鮮の標的は日本ではなくアメリカ本土なので、日本人はまったく心配する必要はない。

(略)

 したがって国際社会は、あり得ない北朝鮮の非核化を議論して時間を浪費するより、現実の敵対的武装を解除するという和平に向けての議論を進め、互いに「友好関係を深める」だけで必要十分なのである。

(略)
 なぜなら北朝鮮は、「アメリカが北朝鮮の友好国になるなら、われわれに核兵器は一発も要らない。核の全廃は簡単なことだ」と全世界に向かって宣言しているからだ。
週刊朝日オンライン限定記事

 

読んでいて、頭痛がした。

20世紀後半にタイムスリップした気分になる(笑)。

年齢的な要因があるのか?、間違っているのではなく、妄想のカタマリである。

 

世界のどこに、泳がせるためにわざわざ入国させる、防諜機関・政治警察があるのか? 

尾行を巻きながら、もなにも、各地で講演してるんなら、行動が逐一把握されてるは当たり前だろう。スケジュールを見れば済む。

韓国には、地元のタクシー運転手まで知ってる、有名な核ミサイル配備米軍基地があるのか? 

もちろん現実には核ミサイルはあるだろうが、どこにあるのかタクシー運転手にまで有名だったら、アメリカの防諜機関はマヌケ集団である。

 

保有国は核兵器を手放さない」という不文律

 

なぜなら北朝鮮は、「アメリカが北朝鮮の友好国になるなら、われわれに核兵器は一発も要らない。核の全廃は簡単なことだ」と全世界に向かって宣言しているからだ。

 

たった数行前に自分が書いた文章とすでに矛盾している。

 

保有国は核兵器を手放さない」という不文律が正しいのならば、

アメリカが北朝鮮の友好国になるなら、われわれに核兵器は一発も要らない。核の全廃は簡単なことだ」は北朝鮮の大嘘だし、

北朝鮮がホントなら、不文律が間違っている。

 

そして、北朝鮮の核ミサイルがアメリカ本土に飛べば、間違いなく、北朝鮮にもアメリカの核ミサイルが飛ぶ。核ミサイルは原発事故と同じく広範囲にわたって放射能汚染するのではなかったのか? 

核戦争でも「日本人はまったく心配する必要はない」のならば、原発事故も心配する必要がないだろう。

 

人権や平和を訴える左翼のくせに、人民の肉体を寄生虫だらけにして餓死させる殺人国家を平気でヨイショできる。

アメリカを憎むあまり、北朝鮮を愛してしまい、原発の危険を説くくせに、北朝鮮の核ミサイルは心配ないと説く。

原発を憎むあまり、化石燃料を愛してしまう。地球温暖化を否定する。

 

原発」は危険だけど、「化石燃料」も「北朝鮮核兵器」もクリーンだ、と真顔で主張する「北朝鮮」みたいな「化石左翼」。

 

広瀬隆「原発ゼロを実現するクリーンな石炭火力発電」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

2019.9.4 

広瀬隆「南北朝鮮が平和になれば問題は解決する」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

2019.8.14

 

クリーンな石炭火力も、朝鮮半島の平和も、もうこれ以上読む気になれない。

 

週刊朝日は恥ずかしくないのか? 夕刊フジを笑えないレベルである。

 

原発核廃棄物も、核ミサイルも、北朝鮮も、化石燃料も、「化石左翼」も、処分に困る厄介者という意味では同じく人類の悩みのタネである。

 

荊冠旗VS原子力~原発だけは部落差別よりも重い。部落解放同盟も反原発派も日本政府もマスコミも共犯。 - 在日琉球人の王政復古日記