映画「カメラを止めるな!」、フランスで豪華リメーク アカデミー賞監督がメガホン - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)
2021.5.7
2018年に公開され、社会現象になった映画「カメラを止めるな!」がフランスで初リメークされることが6日、分かった。アカデミー賞監督のミシェル・アザナヴィシウス氏(54)がメガホンを執り、「Final Cut」のタイトルで22年に日本公開される。
「カメ止め」は製作費300万円、ミニシアター2館で公開されるや口コミで話題となり、興行収入31億円の大ヒットに。ブルーリボン賞作品賞をはじめ、日本アカデミー賞では優秀作品賞など9部門を総なめ。海外でも「ONE CUT OF THE DEAD」の英題で同国や米国などで公開されて人気を博したが、リメークされるのは初めてだ。
監督・脚本を務めるミシェル氏は、無声白黒映画「アーティスト」で12年のアカデミー賞作品賞、監督賞など5部門を受賞した巨匠で、「カメ止め」に感銘を受けて製作が実現。濱津隆之(39)扮する監督役に決まった人気俳優、ロマン・デュリス(46)ら、仏映画界を代表する豪華キャストと先月パリ郊外で撮影に入り、「この愛すべき映画を作れることに興奮している」と胸を躍らせている。
「カメ止め」を手掛けた上田慎一郎監督(37)は、昨秋、リメークされる知らせを聞き「ワクワクが止まりませんでした」と述懐。脚本を読んで「アイツはこんなキャラになるんだ! あのせりふこう変わるんだ! うお、こんな展開も!」と大興奮したと明かし、「フランスの方々によって創られることでどう生まれ変わるのか? 今から楽しみでなりません」と完成を心待ちにしている。
(略)
「カメラを止めるな!」は、素晴らしい日本映画であるが、なんとなく誤解されてる気もする。
もちろん、そこが大ヒットの要因ではあるが、何と言っても、基礎がシッカリしてる、マトモでマジメな普通の映画なのだ。
「カメラを止めるな!」で、今でも心に残っているのは、ラストシーンだ。
全ての撮影が終わって、娘が父に子供時代のカメラを持った肩車の写真を見せる。娘が笑う。父が笑う。当然2人にセリフは無い。
セリフは無い。当たり前だ。なぜなら、「映画」だからだ。
なぜ2人が笑ったのか? 写真にどんな意味があるのか?
絵で説明が済んでるのに、喋る必要はない、というか、喋ってはいけない。
こんな当たり前が、最近の日本映画にはできない。
状況説明から、人物の感情まで、全部、喋ってしまう。
「オレは怒ってる」「私は悲しい」、声に出して説明する。
最近の日本映画は「昔の写真のように、父娘で映画が撮れて嬉しい」なんて、観てれば解ることを、登場人物のセリフで説明してしまうのである。
そうしないと最近の観客には伝わらないのか?
作り手が観客を馬鹿にしてるのか? 観客がホントに馬鹿なのか?
マトモであることを誉めねばならない、というのは悲しいことである。
黒沢、小津、深作の国なんだから、「カメラを止めるな!」レベルの映画文法が当たり前になってくれないと困るのである。
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