在日琉球人の王政復古日記

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ユニクロ論理学~「中国以外で生産された綿を中国の工場で縫製した」がウソにならないパターンは?

ユニクロ「綿は非中国産」 米輸入差し止めに見解: 日本経済新聞

2021年5月25日
ファーストリテイリング傘下のユニクロは25日、米税関・国境取締局(CBP)が同社の一部綿シャツの輸入を差し止めたことに対する見解を発表した。対象のシャツは「中国以外で生産された綿を中国の工場で縫製した」と明らかにした。
これまでファストリは同社製品への新疆綿の使用の有無は明らかにしていなかった。今回の声名で、米国が輸入を差し止めた一部の綿シャツについては、新疆綿を使用していないことを初めて示したことになる。
(略)

 

欧米は、犯罪そのものと同等に、場合によってはそれ以上に、ウソを嫌う。

黙ってる分には許されるが、ウソをついたらアウト。

逆に言えば、ウソにならない言い方をすればいい。

古代ギリシャの時代から、欧米で論理学が発達したのは、そのせいだ。

 

対象のシャツは「中国以外で生産された綿を中国の工場で縫製した」

 

この場合、ファストリ社の全製品が新彊以外の綿である必要はない。

アメリカ輸出用以外、他国輸出用や日本販売用の製品が新彊綿でも、ウソをついたことにはならない。

 

新彊以外の綿を、中国の工場で縫製した。その工場が新彊にあって、ウイグル人が働いていても、ウソをついたことにはならない。

 

新彊で取れた綿花を、綿花のまんま他国に輸出して、他国で綿布に加工しても、「中国以外で生産された綿」とは言える。

 

そういう言葉の使い方を、裁判で鍛えているアメリカでは、百も承知だ。

ウソをついてない限り、論理上ウソにならない限り、怒らないけれど、許してもくれないだろう。

 

しかし、死ぬまでに使い切れないのに、まだ儲けたいというモチベーションは、どこから湧いてくるのだろう?

 

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