あなたが、安倍ちゃんファンだとしても、アンチ安倍だとしても、あんまり関係ない。
もし、あなたが、仕事として、安倍ちゃんのアドバイザーだと仮定する。
安倍ちゃんが相談する。
「東京五輪開会式、出席した方がイイかなあ?欠席した方がイイかなあ?
キミ、どう思う?」
さて、あなたは、出席を進言するか?欠席を進言するか?
あなたが、ネトウヨだろうが、パヨクだろうが、仕事ならば、回答は決まっている。
「絶対に出席すべきです。
あなたが決めた五輪ですよ。あなたが1年延長を決めたんですよ。
あなたの支持者は、五輪開催派であり、五輪有観客派ですよ。
しかも、月刊Hanadaで『五輪反対は反日』って言ってるんですよ。
もしも、欠席したら、あなたの支持者は幻滅するし、
左翼は『安倍も反日』って大喜びで攻撃してきますよ。
誰が考えても判る話だ。
安倍前首相「五輪反対は反日」。開会式、天皇陛下御出席。皇后陛下御欠席。安倍名誉最高顧問欠席。 - 在日琉球人の王政復古日記
でも、安倍ちゃんには、その当たり前が、判らなかった。
というか、安倍ちゃんの側近たちも、その当たり前を、助言しなかった。
櫻井よしこさんみたいな応援団も、判らなかったか、助言しなかった。
政治家としての勘所、感性、判断力、世論をキャッチするアンテナが錆びてきているのかもしれない。
しかし、もっとマクロに言えば、「時代が変わった」ことが大きい。
民主党政権、東日本大震災、安倍長期政権の2010年代は終わったのだ。
今は、米中冷戦の2020年代なのである。
1960年代、政治に興味のある若者は新左翼思想に夢を見た。
1970年代、時代が変わると、しらけムードの中、興味を失った。
1980年代、バブル景気に、日本人は踊り狂った。万札が飛び交った。
2000年代、今までマイナーだったナショナリズムが勃興する。
もっとさかのぼれば、
1945年春には「神州不滅!鬼畜米英!一億玉砕!」だったのに、
1945年秋には「ギブミーチョコレート!平和と民主主義!」になった。
全て、同じ人間の、同じ脳みその、移り変わりである。
全ての時代で、みんな「オレ、あの当時、なんで、あんなことを信じていたんだろう?熱中してたんだろう?」と思い返し、そしてスッカリ忘れて、生きていくのである。
あんなに魅力的だった2010年代の安倍ちゃんが、2020年になると、まったく同じ内容を言ってるのに、心に響かない。
月刊Hanadaの発言だって、2010年代ならもっと賛成する人が多かったはずだ。でも今じゃ、みんな冷笑的に受け止める。
内容が変わったのではない。安倍ちゃんが変わったのではない。
時代が変わったのだ。あなたが変わったのである。
同期の桜からAKB48へ。歌は世につれ、世は歌につれ~2010年安保闘争 #櫻井よしこ から、2020年安保闘争 #三浦瑠麗 へ。 - 在日琉球人の王政復古日記