在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

東京五輪2020記念《スポーツ形而上学》すべてのフィジカル・スポーツは7種類に分類される。

https://www.yomiuri.co.jp//media//2019//03//20190312-OYT8I50116-T.jpg

 

東京五輪2020記念。

 

私は頭が悪い。琉球人の血を怨むしかない。

科学の門を叩きたかったが、無理だった。形而上学しかなかった。

 

スポーツ科学」ではない。「スポーツ史」でもない。

スポーツ形而上学」である。

 

形而上学、簡単に言えば、スポーツを可能な限り「理屈」で考えてみよう、という話だ。

 

法VS人間~ #英米法 #法の支配 #イギリス経験論 VS #大陸法 #法治主義 #大陸合理論 ~ アキレスと亀 - 在日琉球人の王政復古日記

 

※注:下記の内容に、「意味が解らない」「こいつは頭がおかしいのではないか?」「暑さでネジが飛んでしまったか?」と思われるかもしれない。当人も自分自身に自信はない。おかしいとお思いの方、コメントにでもお知らせいただきたい。

 

きっかけは、これだった。

 

東京オリンピック2020|競技一覧:朝日新聞デジタル

東京オリンピック2020では、33競技が実施されます。

 

陸上競技 体操 体操競技 新体操 トランポリン 

 

水泳 競泳 オープンウォータースイミング 飛び込み アーティスティックスイミング 水球 

 

球技 バドミントン 野球 ソフトボール バスケットボール バスケットボール(3X3) サッカー ゴルフ ハンドボール ホッケー ラグビー 卓球 テニス バレーボール ビーチバレーボール 

 

格闘技 ボクシング フェンシング 柔道 空手 テコンドー レスリング(フリースタイル、グレコローマン)  

 

その他 アーチェリー カヌー(スラローム) カヌー(スプリント) 自転車(BMXフリースタイル) 自転車(BMXレーシング) 自転車(マウンテンバイク) 自転車(ロード) 自転車(トラック) 馬場馬術 総合馬術 障害馬術 近代五種 ボート セーリング 射撃 スケートボード スポーツクライミング サーフィン トライアスロン ウエイトリフティング 

  

この分類は、おかしくないか? おかしいというか、不合理ではないか?

例えば、「その他」って何だ? 分類できないのか?

 

スポーツは種類が多い。われわれはいかなる基準でスポーツを分類しているのか? wikipediaはこうなっている。

 

スポーツ競技一覧 - Wikipedia

1 陸上競技
2 水泳
3 体操
4 自転車競技
5 武道・格闘技
6 射的スポーツ
7 パワースポーツ
8 球技
9 スキー
10 スノーボード
11 スケート
12 ソリ
13 陸上スポーツ
14 ウォータースポーツ
15 スカイスポーツ
16 雪上スポーツ
17 陸上滑走スポーツ
18 モータースポーツ
19 対戦スポーツ
20 マインドスポーツ
21 アニマルスポーツ
22 混合スポーツ
23 その他

 

これらの分類は合理的だろうか? もっと合理的な分類はないのか? 考えてみた。


前提として、このスポーツ形而上学で考える「スポーツ」とは、いわゆる「フィジカル・スポーツ」とする。

チェスなどの「マインド・スポーツ」、ゲーム空間の「eスポーツ」は含まない。

 

★フィジカル・スポーツとは何か?


「人間(または動物)の肉体が介在」「非生産的(モノを作らない)」「物理的行為の代行が不可能かつ無意味」な行為。

 

スポーツ(フィジカル・スポーツ)は物理的行為の代行が不可能かつ無意味である。

 

例えば将棋(マインド・スポーツ)の場合、

競技者(棋士)自身が物理的行為(駒の移動)を行わず、口頭で物理的行為(指し手)を代行者に指示しても競技(将棋)は成立する。将棋の物理的行為は競技(将棋)の本質に無関係である。

物理的行為の代行が可能なので、将棋はフィジカル・スポーツではない。

 

例えばレスリング(フィジカル・スポーツ)の場合、

競技者(レスラー)自身が物理的行為(ファイト)を行わず、口頭で物理的行為(ファイト)を代行者に指示するという行為自体が不可能かつ無意味である。あえて代行した場合は代行者が競技者(レスラー)となる。

物理的行為の代行が不可能かつ無意味なので、レスリングはフィジカル・スポーツである。

 

★スポーツ(=フィジカル・スポーツ。以下同様)の分類

 

●スポーツ全体は「規範(ルール)」によって二分される。

成文化されたルールが「ないか/あるか」で二分される。

 

A「内部規範」型スポーツ

規範(ルール):競技者自身の内部(競技者の意志)。

競技者数:1者(1個人/1グループ)のみ。  ※以下同様

審判・勝敗:存在しない(不要)。

競技者自身の内部にある規範(競技者の意志)で運用されるスポーツ。

 

B「外部規範」型スポーツ

規範(ルール):競技者の外部(公開された成文法)。

競技者数:2者(複数の個人/複数のグループ)以上。  ※以下同様

審判・勝敗:存在する(必要)。

競技者自身の外部にある規範(客観的成文法)で運用されるスポーツ。

 

A「内部規範」型スポーツ例:ジョギング

B「外部規範」型スポーツ例:マラソン

 

ジョギングは、どれだけ走ろうが、止まろうが、逆走しようが、競技者の意思で決まる。相手競技者も審判も勝敗も存在しない。

ラソンは、どこを走るか、どれだけ走るか等、他者が決めたルールで決まっている。相手競技者も審判も勝敗も存在する。

 

●A「内部規範」型スポーツは「観客の有無」によって二分される。

成文化されたルールが「ない」スポーツは、

自己完結「しているか/できないか」で二分される。

 

C「内部・自立」型スポーツ

競技目標:自己満足。

競技者のみで成立する。観客は不要。 

 

D「内部・他立」型スポーツ

競技目標:観客満足。

競技者のみで成立しない。観客が必要。 

 

C「内部・自立」型スポーツ例:ジョギング

D「内部・他立」型スポーツ例:アイスショー

 

ジョギングは観客を必要としない。

アイスショーは観客を必要とする。

 

●B「外部規範」型スポーツは「形式」によって二分される。

成文化されたルールが「ある」スポーツは、

競技者間で物理的なやり取りが「ないか/あるか」、

競技者が「2者以上か/2者のみか」で二分される。

 

E「外部・並立(競争)」型スポーツ

形式:競技者が並立。

競技目標:競技者自身が獲得する。

競技者同士が相互に直接的物理的影響を与え合わない(間接的心理的影響は与え合う)。

競技者数:2者以上~多数も可能。

競技者の数に(物理的な制限はあっても)論理的な制限はない。競技は複数者の競争で行われる。

 

F「外部・対立(対戦)」型スポーツ

形式:競技者が対立。

競技目標:相手競技者から奪取する。

競技者同士が相互に直接的物理的影響を与え合う。

競技者数:2者(1者対1者)のみ。

競技者の数に論理的な制限がかかる。競技は2者(1者対1者)の対戦で行われる。

 

E「外部・並立」型スポーツ例:マラソン

F「外部・対立」型スポーツ例:サッカー

 

ラソンは10人で走ろうが1000人で走ろうが成立する。もちろん10万人が同時に走る事は物理的に困難だろうが、ルール上の規制はない。

サッカーは1対1、2つのチームでしか競技はできない。同時に3チーム、4チームが入り乱れてサッカーをする事は、面白そうだが(笑)、競技は成立しない。

 

●E「外部・並立」型スポーツは「勝敗結果」によって二分される。

成文化されたルールが「ある」、

競技者間で物理的なやり取りが「ない」、

競技者が「2者以上」のスポーツは、

競技結果が計量「できないか/できるか」で二分される。

 

G「外部・並立・非計量」型スポーツ

競技目標:相手競技者より「質」的に優越する。

競技結果:物理的に計量不可能な「質」で表現される。

計量不可能な「質」を、計量可能な「量」に変換して、勝敗判定する。

 

H「外部・並立・計量」型スポーツ

競技目標:相手競技者より「量」的に優越する。

競技結果:物理的に計量可能な「量」で表現される。勝敗判定はない。

 

G「外部・並立・非計量」型スポーツ例:フィギュアスケート

H「外部・並立・計量」型スポーツ例:スピードスケート

 

フィギュアスケートは競技終了後に芸術性という計量できない競技結果を点数化する作業が必要になる。

スピードスケートは競技終了と同時に勝敗は機械的に明確に決定できる。

 

●F「外部・対立」型スポーツは「攻守時期」によって二分される。

成文化されたルールが「ある」、

競技者間で物理的なやり取りが「ある」、

競技者が「2者のみ」のスポーツは、

競技者2者のプレーが「交互か/同時か」で二分される。

 

I「外部・対立・交代(非対称)」型スポーツ

攻守時期:競技者は攻撃と守備を「交互」に行う。
同時にプレーに参加する競技者人数が攻撃と守備で異なる(非対称)。

 

J「外部・対立・同時(対称)」型スポーツ

攻守時期:競技者は攻撃と守備を「同時」に行う。
同時にプレーに参加する競技者人数は攻撃と守備で同一(対称)。 

 

I「外部・対立・交代」型スポーツ例:カーリング

J「外部・対立・同時」型スポーツ例:ボクシング

 

カーリングは攻撃する時間、攻撃される時間が交代する。

ボクシングは攻撃も防御も同時に行われる。攻撃のみの時間、防御のみの時間などという制限はない。

 

●J「外部・対立・同時」型スポーツは「構成要素」によって二分される。

成文化されたルールが「ある」、

競技者間で物理的なやり取りが「ある」、

競技者が「2者のみ」、

プレーが「同時」であるスポーツは、

ボール=不均衡要素が「ないか(均衡)/あるか(不均衡)」で二分される。

 

K「外部・対立・同時・均衡」型スポーツ

不均衡要素:ない。競技者は均衡状態にある。

物理的圧力=暴力:競技者に集中する。

競技者数:2人(1人対1人)。グループ対グループは不可(※例外あり)。

競技目標:相手競技者の支配権を奪取する。

競技結果:原則として、物理的に計量可能な「量」で表現される。ただし副次的に、勝敗判定がある。

 

L「外部・対立・同時・不均衡」型スポーツ

不均衡要素:ある。競技者はボールの所有によって常に不均衡状態にある。

物理的圧力=暴力:不均衡要素に集中する。

競技者数:2者(1者対1者)。グループ対グループは可能。

競技目標:ボールを特定位置に設置する。

中間目標:ボールの支配権を奪取する。

競技結果:物理的に計量可能な「量」で表現される。勝敗判定はない。

 

K「外部・対立・同時・均衡」型スポーツ例:ボクシング

L「外部・対立・同時・不均衡」型スポーツ例:サッカー テニス

 

ボクシングは、技量は別にして、ルール上に競技者間の攻撃・防御に有利不利は存在しない。競技者の肉体的限界のため、勝敗判定がある。

サッカーは、ボールをキープしているかどうかで、競技者間に常に有利不利が発生する。原則として勝敗判定はない。

 

サッカーは1グループ対1グループ(11人)、テニスはシングルス(1人)、ダブルス(2人)、複数の人間がプレー可能。

ボクシングは1人対1人のみ。競技者の肉体的限界のため、ダブルスはない。

 

●格闘技と球技

K「外部・対立・同時・均衡」型スポーツが、いわゆる「格闘技」である。

L「外部・対立・同時・不均衡」型スポーツが、いわゆる「球技」である。

 

★スポーツのカテゴリー体系

A「内部規範(不文)」
  C「内部・自立」 
  D「内部・他立」 
B「外部規範(成文)」
  E「外部・並立(競争)」
    G「外部・並立・非計量」
    H「外部・並立・計量」
  F「外部・対立(対戦)」
    I「外部・対立・交代(非対称)」
    J「外部・対立・同時(対称)」
      K「外部・対立・同時・均衡」
      L「外部・対立・同時・不均衡」 

 

全てのスポーツは7種類のカテゴリーに分類される。

C「内部・自立」型スポーツ 
D「内部・他立」型スポーツ  
G「外部・並立・非計量」型スポーツ
H「外部・並立・計量」型スポーツ
I「外部・対立・交代」型スポーツ
K「外部・対立・同時・均衡」型スポーツ ※格闘技
L「外部・対立・同時・不均衡」型スポーツ ※球技

 

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に続く。

 

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