東京五輪2020記念《スポーツ形而上学》すべてのフィジカル・スポーツは7種類に分類される。 - 在日琉球人の王政復古日記
の続き。
全てのスポーツは7種類のカテゴリーに分類される。
C「内部・自立」型スポーツ
D「内部・他立」型スポーツ
G「外部・並立・非計量」型スポーツ
H「外部・並立・計量」型スポーツ
I「外部・対立・交代」型スポーツ
K「外部・対立・同時・均衡」型スポーツ ※格闘技
L「外部・対立・同時・不均衡」型スポーツ ※球技
前回説明したスポーツ形而上学に基づき、五輪の夏季競技、冬季競技を分類してみる。
C「内部・自立」型スポーツ
・成文化されたルールが「ない」。
・自己完結「している」。
なし。競技大会なので、A「内部」型スポーツはない。
D「内部・他立」型スポーツ
・成文化されたルールが「ない」。
・自己完結「できない」。
なし。競技大会なので、A「内部」型スポーツはない。
G「外部・並立・非計量」型スポーツ
・成文化されたルールが「ある」。
・競技者間で物理的なやり取りが「ない」。
・競技者数:2者以上~多数も可能。
・競技結果が計量「できない」。物理的に計量不可能な「質」で表現される。
計量不可能な「質」を、計量可能な「量」に変換して、勝敗判定する。
サーフィン、新体操、スケートボード、トランポリン、馬術、体操ゆか、体操あん馬、体操つり輪、体操跳馬、体操平行棒、体操鉄棒、体操段違い平行棒、体操平均台、水泳飛込、アーティスティックスイミング、フリースタイルスキー、スノーボード、フィギュアスケート
H「外部・並立・計量」型スポーツ
・成文化されたルールが「ある」。
・競技者間で物理的なやり取りが「ない」。
・競技者数:2者以上~多数も可能。
・競技結果が計量「できる」。物理的に計量可能な「量」で表現される。勝敗判定はない。
アーチェリー、ウエイトリフティング、カヌー、ゴルフ(※後述)、射撃、スポーツクライミング、セーリング、トライアスロン、ボート、陸上トラック、陸上走高跳、陸上走幅跳、 陸上三段跳、陸上棒高跳、陸上砲丸投、陸上円盤投、陸上ハンマー投、陸上やり投、陸上混成競技、マラソン、競歩、競泳、マラソンスイミング、アルペンスキー、クロスカントリースキー、スキージャンプ、ノルディック複合、バイアスロン、スピードスケート、ショートトラックスピードスケート、ボブスレー、リュージュ、スケルトン
I「外部・対立・交代」型スポーツ
・成文化されたルールが「ある」。
・競技者間で物理的なやり取りが「ある」。
・競技者数は2者(1者対1者)(個人/グループ)。
・競技者2者のプレーが「交互」。
K「外部・対立・同時・均衡」型スポーツ ※格闘技
・成文化されたルールが「ある」。
・競技者間で物理的なやり取りが「ある」。
・競技者数は2人(1人対1人)のみ。ダブルスは原則不可能(例外あり)。
・競技者2者のプレーが「同時」。
・ボール=不均衡要素が「ない(均衡)」。
柔道、テコンドー、フェンシング、ボクシング、レスリング
L「外部・対立・同時・不均衡」型スポーツ ※球技
・成文化されたルールが「ある」。
・競技者間で物理的なやり取りが「ある」。
・競技者数は2者(1者対1者)(個人/グループ)。ダブルスも可能。
・競技者2者のプレーが「同時」。
・ボール=不均衡要素が「ある(不均衡)」。
サッカー、7人制ラグビー、5人制バスケットボール、バスケットボール3x3、卓球・シングルス、卓球・ダブルス、テニス・シングルス、テニス・ダブルス、バドミントン・シングルス、バドミントン・ダブルス、バレーボール、ビーチバレーボール、フィールドホッケー、アイスホッケー、水球
分類がややこしい競技もある。
一般には同じカテゴリーと見られている競技でも、スポーツ形而上学では、別カテゴリーに分かれる競技がある。
自転車競技の内、
マウンテンバイク、ロード、トラック、BMXレーシングは、H「外部・並立・計量」型スポーツ、
BMXフリースタイルは、G「外部・並立・非計量」型スポーツである。
空手の内、
空手・形は、G「外部・並立・非計量」型スポーツ、
空手・組手は、K「外部・対立・同時・均衡」型スポーツである。
近代五種は、複数の異なるカテゴリーの競技の組み合わせで構成される。
近代五種・水泳、射撃、ランは、H「外部・並立・計量」型スポーツ、
近代五種・フェンシングは、K「外部・対立・同時・均衡」型スポーツである。
五輪以外のスポーツも含めて分類してみる。
★各タイプ別代表的スポーツ
◎C「内部・自立」型スポーツ例
ジョギング、ラジオ体操、登山、乗馬、等
◎D「内部・他立」型スポーツ例
アイスショー、サーカス、プロレス(※後述)、ローラーダービー(※後述)、等
◎G「外部・並立・非計量」型スポーツ例
フィギュアスケート、新体操、鉄棒、飛込、アーティスティックスイミング、ボディビル、等
◎H「外部・並立・計量」型スポーツ例
スピードスケート、マラソン、砲丸投、やり投、棒高跳、重量挙、競馬、ドッグレース、ゴルフ(※後述)、ボウリング(※後述)、等
◎I「外部・対立・交代」型スポーツ例
カーリング、カバティ、ゲートボール、野球(※後述)、ソフトボール(※後述)、等
◎K「外部・対立・同時・均衡」型スポーツ例 ※格闘技
ボクシング、フェンシング、柔道、レスリング、闘犬、闘鶏、騎馬戦(※後述)、棒倒し(※後述)、等
◎L「外部・対立・同時・不均衡」型スポーツ例 ※球技
サッカー、テニス、バドミントン、バスケットボール、フィールドホッケー、アイスホッケー、ブズカシ(※後述)、ドッジボール、綱引き(※後述)、等
以上、一般の考え方と異なり、スポーツ形而上学では、
ゴルフ、ボウリング、野球、ソフトボールは球技(L)ではない。
綱引き、ブズカシは球技(L)である。
プロレスは格闘技(K)ではない。
騎馬戦、棒倒しは、例外的な格闘技(K)である。
何故なのか?
格闘技(K)とは何なのか? 球技(L)とは何なのか?
《スポーツ形而上学》球技(L)のボールは、誰の所有物でもない、競技者から独立した存在である。 - 在日琉球人の王政復古日記
《スポーツ形而上学》格闘技(K)の不可能性と球技(L)の不均衡性。 - 在日琉球人の王政復古日記
《スポーツ形而上学》野球という難問。棒倒し・騎馬戦という難問。 - 在日琉球人の王政復古日記
に続く。