在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

平成 #工藤会 堅気1名殺人→地裁死刑判決VS昭和 #山口組 三代目→ #鶴田浩二 襲撃→釈放→2名不審死。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/61/Taoka.JPG/320px-Taoka.JPG

左:小野満(ジャズ・ベーシスト。美空ひばりの元恋人)
中:田岡一雄(三代目山口組組長。美空ひばりの後見人)
右:鶴田浩二(後に東映映画。1953年、山口組に襲撃されて負傷→和解)

 

1953年1月、歌手兼俳優・鶴田浩二は、会食中襲撃を受け負傷。

犯人は、西日本の芸能興行のドン・神戸の三代目山口組だった。

原因は、鶴田のマネージャー・兼松廉吉が、山口組への挨拶・筋の通し方を間違えたことだった。

 

実行犯には、後に「日本一の子分」を自称し、山口組主流派を形成する山健組・山本健一もいた。判決は、懲役1年・執行猶予3年。

もちろん、命令者は田岡組長だが、知らぬ存ぜぬで押し通し、大阪府警は処分保留で釈放した。

 

当時は、令和の御代と発想がサカサマで、ヤクザ同士の暴力沙汰は、「ヤクザだから」という理由で、カタギの暴力事件より、刑が軽くなることすらあった(笑)。

 

鶴田は、田岡組長を訪問し、直に話し合った。

その度胸の良さを気に入られ、三代目は鶴田のタニマチになった。

東映任侠映画の背景には、本筋の後押しがあったのである。

暴対法以後の現在では、信じられない時代だった(笑)。

 

警察が立件した襲撃事件自体は、軽症だけで、死人は出てないが、

その後、事件の発端・鶴田のマネージャーは2年後、鎌倉で服毒自殺。

府警に犯行をゲロした、山口組興行部の企業舎弟は3年後、瀬戸内海のフェリーに乗船したが、下船しなかった。行方不明のまま、事件化はしなかった。

 

どっちも、戦前からの芸能稼業の人間で、完全なカタギとは言い難いが、それでも盃は受けてないわけで、鶴田浩二襲撃事件では、本職ではない人間が、他殺は証明されてないが、限りなく真っ黒に近いグレーな状況で、2人死んでいる。

 

《靖国映画列伝》東宝「日本のいちばん長い日」(1967)三船敏郎(阿南惟幾)VS東映「あゝ決戦航空隊」(1974)鶴田浩二(大西瀧治郎) - 在日琉球人の王政復古日記

 

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#日活 マイト・ガイ #小林旭 「渡り鳥」VS #西部邁 全学連60年安保~元妻は美空ひばり、仲人は山口組三代目(笑)。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

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工藤会トップへの判決、主文を後回しに 厳刑の可能性 [裁かれる工藤会]:朝日新聞デジタル

2021年8月24日 11時14分
 4件の市民襲撃事件で殺人罪などに問われた特定危険指定暴力団工藤会北九州市)のトップで総裁の野村悟被告(74)と、ナンバー2で会長の田上不美夫被告(65)に対する判決公判が24日午前、福岡地裁で始まった。足立勉裁判長は主文の言い渡しを後回しとし、判決理由から読み上げを始めた。厳刑となることが予想される。
(略)

 

「こんな裁判あるんか」「公正やないね」法廷に響く声 工藤会トップ裁判|【西日本新聞me】

2021/8/24 17:06
 「こんな裁判あるんか」「公正やないね」-。福岡地裁101号法廷には、極刑を言い渡された男の言葉が響いた。
 24日午後4時ごろ、死刑判決を受けた工藤会総裁の野村悟被告は「公正な判断をお願いしたんだけど、全部追認、追認。あんた、生涯、この事後悔するよ」と、足立勉裁判長に向かって強い口調で発言した。無期懲役を言い渡された田上被告は「ひどいな、あんた、足立さん」と述べた。裁判長は2度、「退廷してください」と求めた。
 一方、工藤会の「壊滅作戦」を進めてきた福岡県警の野村護本部長は判決について「あくまでも通過点。壊滅に至るまでいささかも手を緩めることなく、諸対策を徹底して進めていく」と強調。「工藤会組員の諸君は、判決をひとつの区切りとして、勇気をもって工藤会と決別し、更生の道を歩んでほしい。県警がしっかり支援していくので、いつでも相談してもらいたい」と“離脱”を呼び掛けた。

 

やくざは東日本と西日本でメンタリティが異なる。

 

住吉会、稲川会など、東日本のやくざは、基本的に、お上(警視庁)には逆らわない。警視庁のメンツを潰すようなことはしない。

山口組など、西日本のやくざは、府警・県警に反抗的な態度を取る。

 

そういう東西の傾向はあるにはあるが、工藤会はちょっと異常だ。

県警府警にケンカを売る山口組でも、工藤会のようなシャレにならない態度は取らない。

工藤会は、総裁(四代目)も、五代目も、「精神医学的にホントにおかしい」可能性がある。

たまたま、そういう人間がトップに立って、途中でストップが効かず、カタギを殺す、ヤクザの歴史の中でも、例を見ない狂気の組織が生まれたのかもしれない。

 

明治は終わり、昭和も去り、令和の御代。

カタギ1名殺人で、実行犯ではなく、指示役が、死刑。

 

戦後日本の判例は、「永山基準」というのがあり、被害者人数が1名だと、死刑判決が出なかった。

しかし、法律のプロはそう考えても、国民には「内容によっては、1人でも死刑だ」という応報感情はある。

 

永山基準」がいつ破られるのか?、時間の問題か?、と思われてきたが、カタギを平気で殺す、ヤクザ業界的にも例外的に異常マインドを持つ工藤会が「永山基準」を破る第1号になりそうである。

 

昭和の山口組、令和の工藤会、時代は変わる。

米中冷戦とコロナ。どっちも国家権力が前面に出てこないと解決しない。

良い事ではないが、令和の御代は、国家権力がムキ出しになる時代かもしれない。

 

ホンキになった国家権力は、工藤会の1億倍怖い。

アフガニスタンを見よ。国家権力が人間を殺す時はガチで殺す。

半グレさんも、平成気分で警察を舐めてたら、13階段である。

 

九州(西南日本)~ #工藤会 、尊皇攘夷、神風連、玄洋社、炭鉱、朝鮮、無法松の一生、花と竜、安倍、麻生、ジャパネットたかた、孫正義。 - 在日琉球人の王政復古日記

に続く。