在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

※訂正※パラリンピック~トヨタ #eパレット 自動停止→オペレータ発進ボタン→接触~ヒューマンエラーをどう防ぐ?

https://asset.watch.impress.co.jp/img/car/docs/1211/673/1056_l.jpg

 

※お詫びと訂正※

元の表題

2021-08-27
パラリンピックトヨタ #eパレット 、柔道選手に自動停止せず。警備員・オペレーター、人間とIT技術を過信する。

改題(2021/08/29)。

 

2021/08/27、朝日新聞の記事しか見ていなかった。

 

選手村で自動運転車と接触、パラ柔道・北薗選手が負傷:朝日新聞デジタル

2021年8月27日
 東京都中央区東京パラリンピック選手村で26日、柔道(視覚障害)男子81キロ級の北薗(きたぞの)新光選手(30)と自動運転の大型電気自動車が接触する事故があったことが警視庁への取材で分かった。北薗選手は頭と両足を打ち、約2週間のけがを負ったという。
 同庁によると、26日午後2時ごろ、居住棟と食事を提供するメインダイニングをつなぐ横断歩道を渡っていた北薗選手に、右折してきた大型電気自動車「eパレット(e―Palette)」が接触した。北薗選手は選手村の診療所で治療を受けたという。
 eパレットはトヨタ自動車が開発した自動運転の電気自動車。選手が村内を移動する際に使われている。ナンバープレートはついておらず、公道の走行はできない。村内の道路は公道にはあたらないという。当時は、車内にオペレーター2人と乗客5人がいたが、いずれもけがはなかった。
 オペレーターの2人は、1人が発進や停止時のボタン操作を担当し、もう1人がドアの開閉の操作を行っていたといい、同庁は事故当時の運行状況を詳しく調べる方針。調べに対し、2人は「人がいることには気づいていたが、(バスが来たことを認識して)横断をやめるだろうと思った」と説明しているという。
 北薗選手は当時、白杖(はくじょう)を持っていなかったという。横断歩道には交通整理の警備員もいたが、警備員やオペレーターは、視覚障害があることに気づかなかったとみられるという。
 北薗選手は3大会連続でパラリンピックに出場しており、28日午前、日本武道館での試合に出場する予定。大会組織委員会は27日の取材に「事実関係を調査中」としている。 

 

朝日の記事に従い、私は「トヨタ・eパレットが自動停止しなかった」と判断した。

その時の感想は以下の通り。

 

まず、大怪我でなくて、不幸中の幸い。

 

警備員もオペレーターも、プロとしては、歩行者注意が第一であり、失態は免れないが、おそらく、促成栽培のアルバイトだろう。

人間が、他人とIT技術を信じすぎた。

 

五輪と日本政府と組織委員会がこれまで失態とトラブルを連発し過ぎていて、今回の交通事故も目立たない。その分、トヨタの宣伝部はホッとしてるだろう。

 

が、トヨタの技術者は顔真っ青だろう。

そもそも、自動運転の存在意義は、警備員もオペレーターもいない状態で、無人の自動車が歩行者を認識して自動停止することなんだから。

 

実際は、こうなるはずだった。

 

www.youtube.com

 

ただ、この動画では歩行者が一時停止している。こんなマナーの良い想定じゃダメだろう。

一時停止しないでスタスタ歩く、いや駆け足で横断歩道を横断する歩行者でも、自動停止しないと。

 

日本の未来は、まだまだ未来のまんま、のようだ。

 

アメリカと中国に追いつけるのか? トヨタの責任は、菅さんより重い。 

 

しかし、下記のツイッターをいただいた。

 

隆 on Twitter: "毎日の記事を読んでください。
しっかりバスは止まってます。
https://t.co/qXvlYzwrsk… "
 

 

まずは、弊ブログを読んでいただいて、感謝いたします。

他人に私の駄文を読んでいただける、これ以上の喜びは他にない。

さらに、ご意見までいただいて、重ねて感謝しかありません。 

紹介していただいた毎日新聞

 

パラ柔道・北薗選手、選手村で自動運転バスと接触 頭と足にけが | 毎日新聞

2021/8/27
(略)
 事故直前、バスは横断歩道の手前で交通誘導する警備員を感知し、一旦止まったが、オペレーターが発進ボタンを押してバスが走り出した直後に北薗選手と接触したという。車内には緊急停止ボタンもあったが、オペレーターは「(北薗選手が)道路に出てくると思わなかった」と話しているという。
 日本男子の遠藤義安監督は27日、北薗選手が28日の試合を欠場すると明らかにした。【柿崎誠】

 

トヨタ・eパレットは自動停止に成功していた。

しかし、オペレータが手動で発進ボタンを押す。

横断中の柔道選手に接触

 

トヨタ・eパレットが「一義的には」悪くなかった。トヨタ・eパレットにお詫び申し上げる。

 

他の新聞も。

 

選手村、自動運転バスと接触 視覚障害の選手が欠場に: 日本経済新聞

2021年8月27日
(略)
バスはトヨタ自動車が開発する「イーパレット」。当時、車内にはオペレーター2人と乗客5人がいたが、いずれもけがはなかった。調べによると、横断歩道手前で停車していたバスの発進用ボタンをオペレーターが押し、間もなく北薗選手と接触した可能性があるという。
(略)

 

選手村で自動運転バス接触事故 柔道代表2週間のけが:東京新聞 TOKYO Web

2021年8月27日
(略)
 署によると、事故は26日午後発生。交差点を右折中のバスが、横断歩道を渡る北薗選手とぶつかった。バスが直前に近くの警備員をセンサーで検知して停車し、乗車するオペレーターの操作で発進した直後に接触したとみられる。
(略)

 

重ねて、トヨタ・eパレットにお詫び申し上げる。

 

毎日、日経、東京には詳細が載っていたが、

 

パラ柔道 北薗選手 選手村で自動運転車と接触しけが 試合欠場 | パラ柔道 | NHKニュース

 

選手村の巡回自動運転バスと接触、パラ柔道選手けが - 産経ニュース

 

自動運転のパラ選手村バス、横断歩道渡る柔道選手と接触…全治2週間のけが : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン

 

NHK、産経、読売には、載っていなかった。 

 

トヨタ・eパレットが「一義的には」悪くなかった。

マシンエラーではなかった。ヒューマンエラーだった。

 

原則として、最終的な決定権が人間にある以上、ヒューマンエラーの100%は防げない。

 

しかし、認知症運転事故のようにブレーキとアクセスと踏み間違える、前方確認を怠る、子供が道路に飛び出す、そういうヒューマンエラーをある程度何とかするのも、eパレットのような自動運転技術の目標だろう。

当然、今回のように、オペレータが前方不注意で発進ボタンを押しても、マシンが横断者を発見していたら、オペレータの命令を阻止して発進しない、という安全装置も必要なはずだ。

 

もちろん、オペレータが、全ての安全装置を解除したら、マシン側もお手上げだが。

 

エラーが付き物の人間側の決定権を、どこまで制限するのか?=奪うのか?=マシン側に権限を譲るのか?

最終的な決定権が人間にある以上、AIとロボットの21世紀に不可避について回る、難しい決定である。

 

私みたいな、非科学的=形而上学的=宗教的=政治的な人間が、守備範囲外の科学の話題に触れたのも、AIとロボットの存在が、政治的に無視できないからだ。

おそらく、21世紀の終わりと同時に、資本主義の時代=人類の時代も終わるだろう。

話が長くなりそうなので、続きは次回にしたい。