在日琉球人の王政復古日記

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勝てばいいだけの真剣勝負なんて、貴乃花でもイヌでもニワトリでも虫ケラでもできる。プロレスは人間だけ。

「安室奈美恵グラミー賞」と思えば?~古市憲寿「そもそもプロレスって本気の戦いなんですか?」 #中邑真輔 #wwe #njpw - 在日琉球人の王政復古日記

 

・・・というのは、一般向けのタテマエで(←おいおい)、ホンネを言えば、

 

社会学者の古市憲寿氏(33)が「そもそもプロレスって本気の戦いなんですか?」

 

そもそも「本気の戦い」ってナニ? ルールの則って勝てばいいだけの戦い?

そうだとするならば、プロレスは違うよ。見れば判る。

 


Ric Flairs greatest flop

 

プロレスは、勝てばいいだけのスポーツではない。

だから、素晴らしいのだ。インチキだからこそ(笑)、素晴らしいのだ。

 

というか、サカサマに、プロレス批判者に対して、こっちから質問したい。

そもそも、真剣勝負とか、ガチンコとか、何の価値あるんですか?

  

ガチンコだの真剣勝負だの、貴乃花でもできた。白鵬もたまにはやる(笑)。

ボクサーもやってる。柔道家もやってる。

ガキが主役の高校野球でもできる。

赤ちゃんハイハイ競争だって、本人たちもママさんも真剣だろう。

 

真剣勝負なんて、動物でもできる。

闘犬だってガチンコだし、闘牛も命懸けだ。競馬もマジだ。

哺乳類どころではない。

闘鶏も真剣勝負だし、闘蟋(コオロギ相撲)、クモ合戦なんてのも昔からある。

 

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「笑い」は常に「弱者」の敵であり、民主主義は「笑い」の敵だ~動物や障害者を嬲り殺して楽しんできた人間の歴史。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

要は、ガチンコや真剣勝負は、人間以外の動物だって、ムシですらできる程度の事なのだ。メシ食って、糞する、のと同じ。動物の基本能力である。

 

しかしプロレスは違う。原則として、人間以外の動物には不可能だ。

イヌは知能が優れているので、じゃれ合い、甘噛み、腹見せ降伏など、プロレスに近いこともできるが、牛や馬やニワトリはほとんどできないし、ましてや昆虫には不可能だ。

 

混じりっ気なし100%インチキの闘い。闘いのインチキ。

それはホモ・サピエンスにしか不可能な行為だ。

それがプロレスなのだ。

 

もっとスゴイのは、プロレスがガチンコや真剣勝負ではありえないことを十分理解しているのに、それでもプロレスを楽しめる、興奮できる、ホモ・サピエンスの高度な認知能力である。これはイヌでもサルでも難しいだろう。

 

ナザレのイエスは、100%人で、100%神。」

こんな駄法螺を信じられるのは、この地球でホモ・サピエンスだけだ。

イヌやサルが進化を続けても、この境地に達するのは、はるか遠い未来だ。

 

プロレスという「闘い」は、ホモ・サピエンスの特権なのである。

ガチンコだの、真剣勝負だの、そういう「雑事」は(笑)、オリンピックや、貴乃花や、ウシや、ニワトリや、虫けらなど、専門業者に任せておけばいい。

 

リック・フレアの素晴らしさ、凄さ、「強さ」が判るか?わからないか? 

それが、人類とサルの分水嶺である。