中国「国慶節」も道路占拠続く 香港民主派デモ4日目、膠着状態なお - 産経ニュース
2014.10.1
香港で「真の普通選挙」を求めて幹線道路を占拠した民主派の街頭デモは、中国の国慶節(建国記念日)である1日も続いた。街頭占拠は4日目に入った。祝日のこの日は学生に加えて多数の市民も繰り出し、新たに九竜地区最大の繁華街、チムサチョイ(尖沙咀)でも道路の一部を占拠した。デモ参加者は数万人規模のもよう。香港政府側は有効な打開策を打ち出せず、膠着(こうちゃく)状態が続いている。
日本としても、単純に「支那が困って嬉しいな~♪」じゃ済まない話である(笑)。
香港が英領になったのはアヘン戦争、つまりは明治維新と同時期だから、香港を考えることは、ほぼ日本の近代を考えることと同じである。
もともと漢民族の土地が、白人帝国主義に暴力で奪われ、長年にわたり植民地にされ、屈辱と貧困にまみれると思いきや、思いの外(笑)、予想外の経済的繁栄を極め、それでも何とか漢民族で自立しようとしたら、今度は同じ漢民族に自由を奪われるハメになった。
住民にとっては「不自由で窮屈な民族自決」より「自由勝手な植民地支配」のほうがまだマシだった、という結論である
「民族自決よりも植民地支配のほうが良かった」という話は、
ヤマトによる琉球支配の肯定にも使える理屈だし、
イルボンの韓国併合にも有力な弁護材料となる。
朝鮮人にとっても、その後の朝鮮戦争や北朝鮮の惨状よりも、朝鮮総督府による上からの近代化のほうが、イギリス支配下の香港同様、いくらかマシだったろうと。
なにやら産経新聞にとっても嬉しい論理展開である(笑)。
しかし逆に
「大東亜戦争は、欧米列強による植民地統治に苦しむアジア諸民族の解放を目的とした聖戦だった」
という、これまた産経新聞が喜びそうな主張に反して、
「民族自決より植民地のほうがマシだったんだから、日本の聖戦は余計なお世話で、皇軍は無駄死にだった」
という理屈にもなる(笑)。
なにより「民族自決よりも植民地支配のほうが良かった」場合もあることは、皆さんが住む戦後日本こそが典型例である。
敗戦とGHQ統治で、アメリカ人の手で強制的に近代民主主義国家に改造されてしまった、そのヤルタポツダム&日米安保体制の戦後日本のほうが、戦前の独立自尊な大日本帝国よりも暮らし易かったことを、当のヤマトンチュの皆さんは肌で知ってしまっているのである。
「オキュペイ・ウォールストリート」の再来か?
「スコットランド独立投票」に続く地方の分離独立の流れか?
対立が深まって流血の第2の「天安門事件」にならないか?
ネットを駆使した民衆運動ということで東アジアの「アラブの春」か?
長期化して「タイのタクシン派対反タクシン派」のような泥沼にならないか?
今後の展開は、いろいろ可能性はあるだろうが、
そもそも(そういやスコットランド独立騒動のきっかけを作った当事者でもあった)鉄の女・保守派のサッチャーが、いくら相手が老獪な鄧小平といえども、拍子抜けするほどあっさり香港という宝石を手放したのも、この街のライフライン(水、電力)が大陸支那に握られてるという致命的弱点にあった。
大陸側がその気になれば、海上封鎖なんかなくとも、簡単にインフラ封鎖・兵糧攻めされてしまう脆弱さを、香港という都市は持っているのだ。
支那は面子にかけても独裁体制を守るだろうし、香港側も、若い学生や中間層はともかく、金融を中心とする企業は「民主主義が無くても金儲けできる香港」が望みなわけで、孤立無援の民主派デモの民衆が長期戦に疲れ切って腰砕けになる可能性が一番高い。
「民族自決よりも植民地支配のほうが良かった」と同じような話で、
「動かしがたい事情で、住み慣れた生まれ故郷に住めなくなることもある」もまた真実だ。
東日本大震災で、福島県沿岸部の皆さんは生まれ故郷に帰りたくれても帰れない。
宮城や青森の沿岸部では、今まで住んでいた低地を離れて高台に移った人も多かろう。
広島の土石流の被災者は、再び土石流が発生しないような場所に移住する人もいるだろう。
故郷の村はダムの底、駅前再開発で3代続いた店を閉じて郊外へ、そういう人はいくらでもいる。
ならばだ、香港人も同じではないか?
今回のデモが仮に成功しても「ライフラインを大陸に握られた香港」という弱点が変わらない。そういう厄介な条件を抱えたままの街であることはこれまで通りなのだ。大陸はいつでも巻き返せる。
しかし、それは「香港人の宿命」ではない。「香港という土地の宿命」なのだ。
生まれ故郷は恋しいが、遠くへ引っ越したほうが、厄介事の元凶から離れたほうが、生活者としては幸せになれるかもしれないのだ。事実、そういう選択をした香港人は、香港返還のときから数多くいたのである。
香港世論調査、2割が海外移住を検討=香港政府と中国政府に不...:レコードチャイナ
彼らの移住先は、カナダ西海岸のバンクーバー、オーストラリア、台湾などが多いそうな。
ここで俄然、ヤマトにとって、香港は他人事ではなくなってくるではないか。
移民受け入れ検討を=河野行革相 (時事通信) - Yahoo!ニュース
2015/11/9
河野太郎行政改革担当相は7日、沖縄県名護市で開かれた国際会議で、安倍政権が目標とする「名目GDP(国内総生産)600兆円」達成のための手段の一つとして、移民の受け入れを検討すべきだとの考えを表明した。
河野氏は「外国からの労働力をどうするか、そろそろテーブルの上に載せ、議論を始める覚悟が必要だ」と述べた。同時に「この問題は時間もかかるし、感情的になりやすい」と指摘し、十分に議論を尽くすべきだとの考えも示した。
支持者から受けの悪いことを、言い難いことを、河野太郎の口から言わせる、安倍ちゃんはズルイ(笑)!
でも、愛国者(笑)がいくら反対しようが、結局はTPPを受け入れたように、今後、経済合理性から考えて、確実に異民族の移民は増えるだろう。
そして、ヤマトを滅ぼすのは、尖閣諸島にやってくる支那の漁船ではなく、韓国人の慰安婦騒動でもなく、「少子高齢化」なのである。
どうせ受け入れなければならないのならば、厄介なイデオロギーや宗教を持たず、自由や民主主事を理解し、年齢の若い、教育程度の高い、所得や資産を持った、そういう移民が理想である。
つまり香港人の民主派は、ヤマトにとって理想的な移民なのである。
彼らは「香港」に住みたい。しかし現実の香港は地理的要因で支那の魔手から逃れられない。
ならば、日本列島に経済特区「第2香港」を作ってやればどうか? 何も太平洋を越えてバンクーバーまで行く必要はないのだ。
異国情緒溢れる、USJやディズニーと同じ巨大テーマパーク考えればいい(笑)。過疎で困って沿岸地域が候補地だ。
香港700万人、その中でも、横暴な支那に不安な富裕層、ガマンできないリベラルな若年層、英語がペラペラなビジネスマンなどなど、2割の140万人(偶然にも日本統治下の琉球人と同じ数だ)が日本に移住してくれれば、日本経済の新たな起爆剤になる。当然「第2香港」は彼らの自由な普通選挙だし、国政参加も受け入れればいいのである。
香港人だけでなく、台湾人も有望な移民候補である。
台湾の立法院で若者ら抗議…中台首脳会談控え (読売新聞) - Yahoo!ニュース
中国の習近平(シージンピン)国家主席、台湾の馬英九(マーインジウ)総統の歴史的会談を控え、台北市にある台湾の立法院(国会に相当)には中国の影響力が強まることに反発する市民約200人が集まり、6日深夜から7日未明にかけて抗議活動を行った。
台湾も、地政学的に、軍事的に、大陸に近すぎる。大陸が損害覚悟で攻めてきたら、国土防衛は難しいだろう。住民は逃げる場所もない。
大陸や共産主義が嫌い台湾人は、今の台湾よりはるかに防御しやすい、日本列島に引っ越せばいい。
共産党を拒否し、自由や民主主事を理解し、年齢の若い、教育程度の高い、所得や資産を持った、そういう台湾人を優先して移民として受け入れればどうか?
それは台湾人だけの利益ではない。良質の労働力が増える日本の利益でもある。
台湾の人口は、香港よりはるかに多く約2300万人。
その内、共産党嫌いで、親日派で、高学歴で、若い、そんな台湾人が2割いるとして、約400万人。これが日本列島に建設される「新・台湾」に住む「新しい日本人」候補である。
日本に「第2香港」を。日本に「新・台湾」を。
今のヤマトに必要な「構造改革」「成長戦略」とは、こういう発想ではないかと思うのだが、ヤマトンチュの皆さんはどう思われるだろうか?
松島泰勝教授は、台湾時代力量、雨傘運動、香港衆志、香港民族党、香港独立党、チベットのダライ・ラマ猊下を支持するか?否か? - 在日琉球人の王政復古日記
19世紀清国→20世紀大日本帝国→21世紀中華人民共和国~支那文明圏覇権帝国の変遷。 - 在日琉球人の王政復古日記
無礼非礼失礼中国VSエリザベス女王~阿片戦争(林則徐VS麻薬カルテル)~大東亜戦争(東條英機VS鬼畜米英) - 在日琉球人の王政復古日記