昔の遊郭に
素見(ひやかし)千人。
客百人。
間夫(まぶ)十人。
地色(いろ)が一人。
という格言があった。
店の前をうろつくだけのカネ無し連中が、1000人。
カネを出して2階に上がる一見さんが、100人。
馴染みの常連客が、10人。
太夫がホンキで萌える本命のイケメンが、1人。
平成に合わせれば
ネット万人。
握手会千人。
大人買い百人。
繋がり十人。
シッポリ濡れるが一人。
といった感じだろうか。
路チューの乃木坂松村、ずっと涙目握手会 - 芸能ニュース : nikkansports.com
私はこの界隈には誠に不案内な野暮天なんだが、この件に関して思想的には考えてみた。
まあ形而上なことはともかく、形而下的には、こういうアイドル商売にこういう不祥事?は、昔から、そしてこれからも付いて回るだろう。
なにしろ売り物は生物(イキモノ=ナマモノ)なんだから、いくら管理してもムシは付くだろう。
しかも単品と違って、格子の内には46人?も太夫を抱えているわけで、平成の遣り手婆も21世紀の牛太郎も目が届くまい。
馴染みが貢いだ そのカネを ホストにつぎ込む キャバクラ嬢。
なんて話はよく聞くし、「応援してます!」「頑張って!」と握手会に集まるオタからカネをむしりとって、どこかでストレス発散するのは、平成の風俗嬢も、アイドルも、江戸時代の遊女も、構造は変わらない。
つぎ込んだ客が、遊女の浮気に気付いて、
「このアマ、オレの金で、マブと乳繰りやがったなっ!」
と逆切れするのは、昔も良くあったわけで、
その愁嘆場にやり手婆とか牛太郎がやってきて、
「遊女は売り物買い物。閨の睦言を誠と取るは、野暮でありんすエ。」
と仲裁するわけだ。
ということはだ、最初の最初から
「まあ、路チューくらいはするだろ。せめて個室でハメて欲しいが」
と、買い手のオタの方が「粋な旦那」に成長するしかないように思う。
そして見世も
「これだけの器量で、アイドルになろうと野心満々の娘、そりゃ口は、上も、下も、手入れ済みでありんすエ」
と前口上付きで売り出せばウソはない。
そういや、昨今のAV嬢はアイドル顔負けの美女が多いんだから、彼女たちに歌って踊って握手会をしてもらえば良い。
路チュー隠し撮り、どころか、本番行為までDVDで売ってるわけで、「推しメンがが処女でなかったなんでショックだ・・・」と騒ぐオタはありえない、全うな商売である。
・・・と思ったら、もう「恵比寿マスカッツ」つーのがあったのね(馬鹿)。
よし! もし、私がオタになるなら、迷わず恵比寿マスカッツにする。
・・・と思ったら、もう解散してた(笑)。
もったいないなあ。
商売として、これほど誠実で、真っ当で、これ以上ウソがない、マトモなアイドルのコンセプトは他にないのに。