在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

やるか、やらないか~映画「ロッキー」~国家の優劣・勝敗と、個人の優劣・勝敗は、全く別の話。


荻昌弘・映画解説 「ロッキー」

 

生きていける能力があるかどうかも判らないのに、自分を守れるのは自分だけと、外界へ向かって一か八かの勝負に出る「身の程知らず」と、

 

徐々に確実に環境が悪化しているのに、なんだかんだと理由を見つけて、動かず、動けず、結局は動く勇気がないだけの、国内引き篭もりの「茹で蛙」。

 

私も典型的な茹で蛙」人生だった。

でも、私は、たとえ失敗確実だろうが「身の程知らず」を笑わない。

 

茹で蛙」に「身の程知らず」を笑う資格は無いからだ。

 

韓国崩壊の序章か…就活生の9割が海外就職希望「自分さえよければ」と非難されても (産経新聞) - Yahoo!ニュース

韓国の就活生10人のうち9人が海外での就職を希望している-。
 こんな衝撃の調査データがこのほど韓国で示され、インターネット上などで話題になっている。韓国の若者たちは近年まれに見る就職難に悩まされており、先日も韓国貿易協会が韓国の若者の日本への就職支援方針を打ち出したばかり。ただ、若者たちがこぞって海外での就職に目を向けていることについて、ネット上では「誰も自分の国をよくしようと思わない国って…」「自分がよければ国さえ捨てるのか」など非難の声も上がっている。韓国事情に詳しいジャーナリストは「若者の国外流出が本当に起きれば、韓国の崩壊につながりかねない」と警鐘を鳴らしている。

(略)

 こうした中、先月明らかになった韓国貿易協会の方針は話題を集めた。韓国の若者の日本での就職を支援するというもので、実際に日本の就職情報会社マイナビ、韓国の求人情報サイトのジョブコリアと業務協約を結び、先月末にはソウルで「日本就業成功戦略説明会」を開催。今後は日本での就職を希望する求職者に役立つ教育を行うほか、7月には日本企業を招き、採用博覧会を開催する予定という。
 慰安婦問題などで日本との軋轢が絶えない韓国が、日本に求人を求める動きは韓国の若者の就職難が生半可ではないことを改めて示した。
 ただ、いくら就職が厳しいとはいえ自国内での雇用を創出する努力が見えない中で、安易に海外に就職先を求める姿勢に対し、厳しい声も投げかけられている。
 前出の韓国通のジャーナリストは「韓国の就活生の海外希望が現実になったとき、韓国は内部から崩れ出すかもしれない。早く手を打たないと取り返しのつかないことになる」と話している。

 

この記事を読んで、韓国人を笑ってる日本人は、ホンモノの馬鹿だと思う。

そのまま、少子高齢化のぬるま湯で茹って、老いさらばえて死ねばいいのだ。

 

おそらく99%の韓国人青年は、実力不足、努力不足で、失敗するだろう。それが過酷な現実であり、でも、それでいいじゃないか。

 

大韓民国と日本国を比べれば、経済的に日本のほうが優れている。大韓民国は劣っている。

朝鮮文化と日本文化を比べれば、内容にしても多彩さにしても、その保存や発展にしても、世界への影響にしても、日本のほうが優れている。朝鮮は劣っている。

 

しかし、一人の韓国人と一人の日本人の優劣や勝敗は、属する国家や文化や民族や歴史優劣や勝敗とは、なんら関係はない。

個人個人が、やるか、やらないか、である。

 

たまたま所属してる だけ に過ぎない国家や文化や民族や歴史を、まるで自分個人の優秀さや勝利とカン違いするのが、ナショナリズムの最も醜悪な副作用である。

 

たとえ源氏物語が世界最古の長編女流文学であろうが、たとえ浮世絵が西洋絵画に影響を与えようが、たとえ神風特攻隊がアメリカ海軍に突っ込もうが、たとえアジア最初の近代国家であろうが、それが、21世紀の山田太郎クン(仮名)の実績になるわけではない、という単純な事実を忘れさせるのが、ナショナリズムの麻薬性なのだ。

 

金クン(仮名)や朴さん(仮名)は、たとえ無謀でも、ロッキーのように、海外のリングに立とうとしている。

大して英語も喋れない、売り込む技量もない。最初はレストランの皿洗い、そして最後も建設現場で砂利運び、かもしれない。

いや、そうだろう。それでも、KOされるだけかもしれないリングに立つのである。 

 

山田太郎クン(仮名)は、日々の仕事に不満を抱えながら、日本からは一歩も出て行かない。

別に、山田太郎クン(仮名)は「地元を見捨てない!」「日本を復興する!」なんていう郷土愛や愛国心で日本にいるわけじゃない。

日本のぬるま湯が何とかガマンできる、大変そうな、努力が必要な、海外に出て行くだけの勇気がない、というだけの話である。

 

でしょ?>全国の太郎クン(仮名)たち。

それはそれでしょうがない。人間は弱い生き物である。

しかし、勝負に出た他人を笑えるほど偉くはないことは自覚すべきだ。

 

「狭い日本にゃ住み飽いた~♪ 支那にゃ四億の民が待つ~♪

 

まあ、やって来られた支那人からすればタマッたもんではなかったが(笑)、

戦前の日本人の気骨や冒険の熱き血潮は、列島の直系子孫より、半島のメカケの私生児のほうに、その粗暴さも含めて、より濃く流れたのかもしれない。

 

ネット上では「誰も自分の国をよくしようと思わない国って…」「自分がよければ国さえ捨てるのか」など非難の声も上がっている。

 

就職難の青年を批判するのはお門違いもいいところだ。

批判すべきは、リストラ韓国企業と、有効な対策のない韓国政府だろう。

 

「若者の国外流出が本当に起きれば、韓国の崩壊につながりかねない」

 

知ったことかよ(笑)。勝手にやってろ。自分の国は、自分自身ではない。

 

朝鮮半島の一角を占有する国家なんて滅んでもいいのだ。長期的に考えれば、どうせいつか確実に滅ぶ。

その隣りの島々だって、確実に高齢化し、おそらく回復はない。栄光の時代は二度と来ない。

そんなことは客観的に見れば誰でも判る。

国家も、文化も、民族も、歴史も、どうでもいい。

 

成功も、失敗も、どうでもいい。

そこのあなたが、このわたしが、やるか、やらないか。

やると決めた他人を笑う資格が、あなたやわたしに、あるのか、ないのか。

 

映画「ロッキー」の感動はそこにある。

 

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