結婚式ケーキ販売拒否は「信教の自由」 米最高裁 :日本経済新聞
2018/6/5
【ニューヨーク=高橋里奈】米連邦最高裁は4日、同性婚カップルへのウエディングケーキ販売を拒否した西部コロラド州の洋菓子店を「同性愛者への差別」として提訴したカップルの訴えを退けた。洋菓子店は同性婚を認めないキリスト教の信仰に基づき販売を断っており、最高裁は「信教の自由」を訴える洋菓子店の主張を支持した。
最高裁判事9人のうち、7人が洋菓子店側の主張に賛同した。最高裁は同性婚のほか、人種問題や妊娠中絶など米国民の意見が割れる社会問題に判決を下す。トランプ米大統領が保守派の判事を指名したため、現在は同派が優勢となっている。
だが、最高裁はオバマ前政権の2015年に同性婚を認める判断を下している。同性愛などの多様性を積極的に認めるリベラル派の間ではトランプ氏に対する反発が強まりそうだ。
同性愛が嫌いなのは自由である。気持ち悪いぜ!ゲロゲロー!は自由だ。
しかし、その根拠は「オレの趣味だ。文句あるか!」で十分である。
自分の好き嫌いを、ナザレのイエスの責任にするのは止めてもらいたい。
プリキュアVS仮面ライダー~「男の子だってお姫さまになれる!」~恋愛映画、ラブソングこそ同性愛差別 #LGBT - 在日琉球人の王政復古日記
の続き。
だって、イエスは同性愛に関して何も語ってない。
賛成もしてないが、反対もしてない。新約聖書に載ってない。
旧約:レビ記
18:22 あなたは女と寝るように男と寝てはならない。これは憎むべきことである。
確かに聖書は同性愛を禁止している。しかし、こっちは旧約聖書だ。ユダヤ教の聖典である。
旧約聖書もキリスト教の聖典だが、キリスト教徒は、イエスの新しい契約・新約聖書こそがメインであるはずだ。
もし旧約と新約の内容が衝突した場合、新約を選択するのがキリスト教ではないか。
新約:ローマ人への手紙
1:26 それゆえ、神は彼らを恥ずべき情欲に任せられた。すなわち、彼らの中の女は、その自然の関係を不自然なものに代え、
1:27 男もまた同じように女との自然の関係を捨てて、互にその情欲の炎を燃やし、男は男に対して恥ずべきことをなし、そしてその乱行の当然の報いを、身に受けたのである。
ほら、新約も同性愛を禁止している!と言いたいところだが、
これは、イエス=神が直接話した御言葉ではない。
イエスが昇天した後、たかが使徒に過ぎない、人間パウロの発言である。
では、イエスは同性愛をどう考えていただろうか?
おそらくだが「そんなこと、どうでもいい」だったと思う(笑)。
マタイ福音書
5:27 『姦淫するな』と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである。
5:28 しかし、わたしはあなたがたに言う。だれでも、情欲をいだいて女を見る者は、心の中ですでに姦淫をしたのである。
イエスにとっては、男女の性愛すら罪だった。だから、同性愛も罪と見なしただろう。
それは男同士だから女同士だから罪なのではない。男女でも同じ、すべての性愛が罪なのだ。
同性愛は罪である。同時に、異性愛も罪である。
というか、「同性愛は罪や否や?」と質問されたら、イエスは、
「そんなことはどうでもいい! 裁きの日が近いというのに、終末が目の前なのに、男だの女だのセックスだの、オマエら正気か? さっさと悔い改めろ!」
と怒ったと思う(笑)。
旧約とパウロは、同性愛を語っているが、イエスは一言も語ってない。
イエスは語ってないが、旧約とパウロが語っているから正しい、とするならば、
イエスが明々白々に語ったことは、旧約とパウロ以上に厳格に守るべきだろう。
新約:マタイ福音書
19:21 イエスは彼に言われた、「もしあなたが完全になりたいと思うなら、帰ってあなたの持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に宝を持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい」。
19:22 この言葉を聞いて、青年は悲しみながら立ち去った。たくさんの資産を持っていたからである。
19:23 それからイエスは弟子たちに言われた、「よく聞きなさい。富んでいる者が天国にはいるのは、むずかしいものである。
19:24 また、あなたがたに言うが、富んでいる者が神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通る方が、もっとやさしい」。
19:25 弟子たちはこれを聞いて非常に驚いて言った、「では、だれが救われることができるのだろう」。
19:26 イエスは彼らを見つめて言われた、「人にはそれはできないが、神にはなんでもできない事はない」。
19:27 そのとき、ペテロがイエスに答えて言った、「ごらんなさい、わたしたちはいっさいを捨てて、あなたに従いました。ついては、何がいただけるでしょうか」。
19:28 イエスは彼らに言われた、「よく聞いておくがよい。世が改まって、人の子がその栄光の座につく時には、わたしに従ってきたあなたがたもまた、十二の位に座してイスラエルの十二の部族をさばくであろう。
19:29 おおよそ、わたしの名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子、もしくは畑を捨てた者は、その幾倍もを受け、また永遠の生命を受けつぐであろう。
新約:マルコ福音書
10:21 イエスは彼に目をとめ、いつくしんで言われた、「あなたに足りないことが一つある。帰って、持っているものをみな売り払って、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に宝を持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい」。
10:22 すると、彼はこの言葉を聞いて、顔を曇らせ、悲しみながら立ち去った。たくさんの資産を持っていたからである。
10:23 それから、イエスは見まわして、弟子たちに言われた、「財産のある者が神の国にはいるのは、なんとむずかしいことであろう」。
10:24 弟子たちはこの言葉に驚き怪しんだ。イエスは更に言われた、「子たちよ、神の国にはいるのは、なんとむずかしいことであろう。
10:25 富んでいる者が神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通る方が、もっとやさしい」。
10:26 すると彼らはますます驚いて、互に言った、「それでは、だれが救われることができるのだろう」。
10:27 イエスは彼らを見つめて言われた、「人にはできないが、神にはできる。神はなんでもできるからである」。
10:28 ペテロがイエスに言い出した、「ごらんなさい、わたしたちはいっさいを捨てて、あなたに従って参りました」。
10:29 イエスは言われた、「よく聞いておくがよい。だれでもわたしのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、もしくは畑を捨てた者は、
10:30 必ずその百倍を受ける。すなわち、今この時代では家、兄弟、姉妹、母、子および畑を迫害と共に受け、また、きたるべき世では永遠の生命を受ける。
4つしかない福音書の内、半分の2つに明記されている。
キリスト教徒は、全財産を捨てろ! じゃないと救われないぞ!
キリスト教徒は、父母も子供も仕事も捨てろ! じゃないと救われないぞ!
神たるイエスは明々白々に述べている。
ここがキリスト教の「本丸」だ。
救いとは、1個の神と、1個の人間の、1対1の真剣勝負だ。
お前の親がどこの誰だとか、お前の銀行通帳の残高だとか、そんな「オマエ以外の要素」は、救いには、一切、何の関係もない。
それがナザレのイエスの教えである。
「財産を持っている」ことが問題なのではない。
「財産を捨てられない」ことが問題なのだ。
財産が捨てられない、ということは、明日にも裁きの日がやってくるというイエスの御言葉を、本心では信じてないからである。
聖書に書いてあるから、同性愛を認めない、というのならば、
聖書に書いてあるから、全財産も、親も子も家族も、すべて捨ててもらわないと、ダブルスタンダードである。
聖書の都合の良いところばかり読むのは、私みたいな不信心者と同罪である。
さらに、日本会議あたりの、日本のジェンダーフリー反対論なんて、キリスト教より、さらに薄っぺらい。
神道の教義のどこに、日本の伝統のどこに、同性愛禁止があるのか?
畏れ多くも、上皇法皇猊下までもが、「そっち」をお楽しみになったことは、様々な文献で明白なのだ。
男女同権、同性愛で、家族が崩壊する?
つい先日、完全な男の父親、完全な女の母親、しかも妻が夫に従った家庭で、同性愛要素ゼロ、ジェンダーフリー要素ゼロの家庭で、5歳の女の子が嬲り殺しである。
あの人殺しは、LGBTやジェンダーフリーの責任か?
ジェンダーフリーが浸透する前に、同性婚が成立する前に、日本の男女ヘテロ家族は勝手に自壊しているのである。
稲田朋美ちゃんは、靖国神社が好きだ。しかしLGBTにも理解がある。
別に日本だけの話ではなく、世界中に、理屈の上では両立できるのに、政治状況が両立を許さないことがある。
税金は安く、小さな政府が正しい。そして、キリスト教信者である。
さらに、友邦イスラエル防衛のためにも、イスラム、支那、ロシアに対抗するためにも、アメリカ軍の増強が必要だ。
しかし、同性愛者である。
こういう人だって、いる。いても、おかしな話ではない。
こういう人々を「ログキャビン・リパブリカンズ」と呼ぶ。
asahi.com: 同性婚、認めて欲しい 政治的立場は共和党員 - ひと物語 - ’08米大統領選 - 国際
2008年01月18日
新築の民家に共和党員が集まり、大統領選をどう戦うか、ワイングラスを手に話し合っていた。
「隠し立てせず、正直に生きよう。それが、私たちの存在を認めさせる一番の方法だ」。会合を開いたダグラス・ワーナーさん(42)がみんなに語りかけた。
小さな政府、軍事力重視、均衡財政を固く信奉するワーナーさんは、紛れもなく典型的な共和党員である。ただ一点、ゲイ(同性愛者)であることを除けば。
予備選を間近に控えた米南部サウスカロライナ州のチャールストン。この日は、同性愛者の共和党員でつくる「ログキャビン・リパブリカンズ」の会合だった。この団体は70年代にカリフォルニアで生まれ、全国に2万人の会員がいる。
共和党は同性愛者の権利に冷たい。支持層のキリスト教右派は、同性愛者の存在も否定する。それでもワーナーさんのように、この党を支持し続ける人たちがいる。
保守的な南部の町に生まれ育った。キリスト教系の大学を卒業後、陸軍に入隊。将校として湾岸戦争に従軍した。共和党員になる「条件」は、すべてそろっていた。
女性に興味が持てないことを自覚したのは32歳の時。「自分の性的指向に気づく前から、共和党員だった。たった一つパズルのピースが合わないだけで、政治的立場を変えるのはおかしい」と彼は言う。
パートナーのトルーマン・スミスさん(46)とは3年以上、週末にデートを重ね、「結婚」を決意した。
だが、同性婚やそれと同等の権利を認めているのはマサチューセッツ州など一部の州だけ。保守的なサウスカロライナ州では認められていない。2人は弁護士に頼み、財産分与などの契約を取り交わすしかなかった。
「税金や年金や社会保障……。異性愛の夫婦と同じ権利を同性愛カップルにも認めて欲しい。ただ、それだけ」
多くの同性愛者は、少数者の権利に理解のある民主党を支持する。だが2人にとって、性的指向と政治的な考えはあくまで別のものだ。
今年、海に面した場所にプール付きの家を建てた。望んでいた幸せな結婚生活を手に入れた2人だが、一つだけ意見が合わないことがある。
スミスさんが結婚指輪を、未婚者のように右手の薬指にしているのだ。
「いろいろせんさくされるのが面倒で」とスミスさんは弁解する。人の目を気にせず左手の薬指に結婚指輪をはめられる日が早く来てほしい――。2人は大統領選にそんな期待を抱いている。
◇
「同性愛者の権利」は大統領選の大きな争点の一つだ。自由・平等という理念と、キリスト教の伝統的価値観がぶつかり合う問題だからだ。
共和党の立候補予定者では、元牧師のハッカビー前アーカンソー州知事が「家族にこそ魂や文明の本質がある」とゲイ否定の立場をとり、キリスト教右派の支持を増やした。一方で同性愛者の権利に前向きなジュリアーニ前ニューヨーク市長は無党派層への食い込みを図る。同性愛者の問題は、大統領選の行方も左右しかねない。
朋美ちゃんも、ジェンダーフリー反対!なんて、言わなければいいのだ。
ジェンダーフリーバンザイ!&自衛隊バンザイ!、LGBTバンザイ!&靖国神社バンザイ!、で何がおかしいのか? それでいいじゃないか。
朋美ちゃんは、日本版ログキャビン・リパブリカンになればいいのである。
まあ、リパブリカン=共和制主義者は、日本的にマズいけど(笑)。