チビチリガマ荒らし:「心霊スポット」「肝試し」少年供述[写真特集1/2]- 毎日新聞
2017/9/16(土)
太平洋戦争末期の沖縄戦で住民83人が集団自決に追い込まれた沖縄県読谷(よみたん)村の自然壕(ごう)「チビチリガマ」で遺品などが壊された事件で、県警嘉手納署は15日、看板や千羽鶴を傷つけた器物損壊の疑いで、県内に住む16~19歳の少年4人を逮捕した。少年らは「心霊スポットに行こうと思った」「肝試し」などと供述。「やったことは間違いありません」と容疑を認めているといい、同署は今後詳しい動機や経緯などについて捜査する。
逮捕されたのは、沖縄本島中部に住む16~19歳の無職や型枠解体工の少年4人。
逮捕容疑は9月5日正午ごろ~12日午前11時ごろの間、読谷村波平の村指定文化財チビチリガマで、看板2枚や額、千羽鶴4束を損壊した、としている。
少年らの供述によると、10日午前中にバイクでチビチリガマに行き、損壊行為には棒も使ったとしているという。現場には他にも数人がいて、逮捕された少年らに「やるな、やるな」と制止する場面もあったという。
チビチリガマでは他にも、内部にある遺品の瓶やつぼなどが割られており、少年らの関与も今後調べる。チビチリガマが荒らされているのは今月12日に発見され、捜査や「チビチリガマを荒らした少年がいる」という情報が寄せられたことなどから、少年4人が浮上したという。遺族会は15日に被害届を出した。
村史などによると、1945年4月1日に米軍が沖縄本島中部西海岸に上陸すると、住民約140人がチビチリガマに避難したが、米軍に捕まることを恐れて翌2日に家族同士などが手をかけたり、毛布に火をつけたりして、83人が集団自決した。
人間は、悲しい。
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