東映「昭和残侠伝」花田秀次郎=高倉健は、ウンコもしないし、オナニーもしない。
東映「トラック野郎」星桃次郎=菅原文太は、ウンコもするし、オナニーもできる。
日本人が愛した3人の映画俳優は、正々堂々、「ヤクザのX次郎」を演じ続けた役者であった。
auの「3太郎」ならぬ、映画の「3次郎」である。
シャブ中・清原某だけでなく、日本人はヤクザが大好きなのだ。
寅さんゆかり団子屋 女将死去(2014年12月4日(木)掲載) - Yahoo!ニュース
2014年12月4日(木)
店は映画「男はつらいよ」シリーズで、渥美清さんが演じた車寅次郎の実家の団子屋「くるまや」のモデル。渥美さんから慕われ、渥美さんの死後も「寅さんがいつでも帰ってこられるように」と、店の一角に予約席の札を置いてきた。
松竹「男はつらいよ」は日本を代表する国民的喜劇映画シリーズである。
日本国中、実際見たことがなくとも、誰でも「寅さん」の名前くらいは知っている。
それどころか、恐れ多くも畏くも、先帝・昭和天皇も「男はつらいよ」の大ファンだったらしい。
監督山田洋次の思想信条を考えると、なんとなく複雑な感慨(笑)があるが、良い映画とはそういうものである。
さらに(困ったことに)北朝鮮の金日成・金正日親子も「男はつらいよ」ファンだったらしい(笑)。
当たり前だが、日本の映画館に通えず、ビデオが一般的で無かった時代に、どうやって寅さんを知ったのか? ビデオもない時代、おそらく不正入手したオープンリールフィルムかなんかを新潟港から万景峰号で運ばせてたんだろう。運搬する工作員の朴さん(仮名)も「これのどこが革命工作なんだ?」と悩んだと思う(笑)。
政治思想の違いを超えて、昭和天皇や金さん親子が「男はつらいよ」を愛したのは、なんとなくわかる気がする。
昭和天皇も金さん親子も、決して寅さんにはなれなかった。
彼らに「気分次第で、家からおん出て、今日は東か明日は西、の漂泊の旅暮らし」は絶対に不可能だったのだ。
その松竹「男はつらいよ」シリーズに対抗するのが、先日亡くなった菅原文太の東映「トラック野郎」シリーズである。
監督山田洋次・主演渥美清の「男はつらいよ」シリーズは1969年~から1995年までの26年。世界最長の映画シリーズだ。
監督鈴木則文・主演菅原文太の「トラック野郎」は1975年~1979年の5年。
主人公が旅の空で美女に惚れる。もてようと奮闘する。そしてふられる。
「男はつらいよ」と「トラック野郎」は、構造がよく似ている。
というのも当たり前で、後発の「トラック野郎」が「男はつらいよ」をパクッてるわけだ(笑)。
渥美清演じる車寅次郎も、菅原文太扮する星桃次郎も、ヤクザな商売である。
車寅次郎は啖呵売、神農道、つまりはテキヤだ。
星桃次郎は自営のトラック運転手。二の腕には墨を入れている。
寅さんも桃次郎も美女に惚れるところは同じだが、肉体的反応が異なる。
寅さんには「性の臭い」がしない。女性を前にして勃起してないのである。
もしも、寅さんがマドンナとの恋愛を成就したとして、その後、寅さんはマドンナといったい何をするつもりなのか?セックスするつもりが本当にあるのか?そもそも出来るのか?ズバリ寅さんのチンチンは勃起するのだろうか?と疑わせる。
いい歳こいた中年男性が成人女性に惚れながら、性的衝動が全くない。
「寅さん=性的不能者」説もありえる話だ。
というか、セックスする気も無いのに、美女に惚れる寅次郎の精神構造が理解できない。
ひょっとしたら、寅次郎は自己の性的不能を隠蔽するために、定期的に、恋愛騒動を「演じている」だけなのかもしれない。
実際、マドンナ側から寅さんへ愛を告白して、両思いになりそうな作品もあるのだが、そうなると寅さんはマドンナから必ず逃亡するのである。ベッドインして勃起しないことがバレるの怖いのだろう。
対して、東映ボンクラ桃次郎は「セックス満載」「ずっとギンギン」である。もう体中の毛穴から吹き出す勢いだ(笑)。
桃次郎はマドンナに惚れるだけではない。通りすがりの女性にすら性的反応を起こす。街道筋のドライブインにはパンスケ(売春婦)が普通にうろうろしている(笑)。どころか普通にセックスシーンが出てくる。
桃次郎の定住地は川崎のトルコ風呂(現ソープランド)である。馴染みのトルコ嬢と毎回のようにセックスする。
それどころか、トルコ嬢をバックスタイルで攻めながら、憧れのマドンナから来た手紙を朗読するのである(笑)。
東宝にも松竹にもできない、これがオレたちボンクラ小僧の【東映】だ。
あと、故郷と家族があるか?ないか?、相棒がいるか?いないか?、も異なる。
寅さんには葛飾柴又という帰る故郷がある。喧嘩できる家族もいる。
しかし桃次郎に帰る故郷は無い。ダムの底に沈んでいる。家族もいない。
寅さんは一人旅である。テキヤ仲間はいるにはいるが、定番の相棒はいない。
桃次郎には家族はいないが、やもめのジョナサンという相棒がいる。
ある意味、妹さくらが寅次郎の相棒なのだ。
ある意味、トラック自体が桃次郎の故郷なのだ。
寅次郎は、家族がいるから、相棒を作る必要が無いのだろう。
桃次郎は、相棒がいるから、故郷を振り返ることがないのだろう。
松竹と東映では、女性観・セックス観が異なるし、当然政治思想も対立するのである。
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