社民が事実上の分裂 議員の立憲合流容認、飛び交う怒号：朝日新聞デジタル
2020年11月14日
社民党は14日、都内で臨時党大会を開き、一部の議員や地方組織が立憲民主党に合流することを容認する議決案を、賛成多数で可決した。国会議員4人のうち3人は立憲との合流に前向きで、地方組織も含めて党は分裂することになる。
この日の議案は、立憲からの合流の呼びかけに対し、立憲に合流する人も、社民党に残る人もそれぞれの選択を「理解し合う」というものだ。出席した167人の代議員のうち賛成は84人で、半数を辛うじて上回った。
福島瑞穂党首は会見後、「新生社民党をつくるべく、がんばっていきたい」と述べたが、今後、一部の国会議員や地方組織は、立憲に合流する可能性がある。合流に前向きな吉田忠智幹事長、吉川元・衆院議員、照屋寛徳・衆院議員はいずれもこの日、離党について明言はしなかった。
党の分裂がかかっているだけに、党大会では時に怒号が飛び交う厳しいものとなった。照屋氏は「先輩方がきずいた遺産をすべて食いつぶしたのはあなただ」と福島氏を批判した。
社民党を食い潰したのは、瑞穂ちゃんじゃないよ。
社民党を、いや日本社会党を、いや日本の左翼／社会主義／社会民主主義の遺産を食い潰したのは、日本国憲法第９条だ。
支持者ほどカン違いしてるけど、そもそも根本的に、左翼／社会主義／社会民主主義の定義、ってナニ？
世界標準の議会制民主主義下の左翼／社会主義／社会民主主義ってナニ？
反戦平和なんか、そりゃ望ましい目標ではあるが、メインの話ではないのだ。
左翼／社会主義／社会民主主義なら、まず何より、階級問題であり、労働問題であり、格差問題であり、所得資産の再配分だろう。
世界中のマトモな左翼政党、社会主義政党、社会民主主義政党で「非武装中立」なんて唱えていた政党があったのか？
もちろん、過度な軍備の制限はしても、好戦的な外交には反対しても、イギリス労働党がイギリス軍を、フランス社会党がフランス軍を、ドイツ社会民主党がドイツ軍を、解体するような政策を掲げたことがあるか？
お隣りの、自称・進歩派、実態はムキ出しナショナリズムな、韓国・共に民主党は、非武装どころか、いまだに徴兵制を維持し、あの狭い領海のいったいどこで使うのか？意味不明な原子力潜水艦・軽空母を計画してるではないか。
慰安婦や徴用工や植民地支配に同情的な韓流好きの日本の左翼は、韓国の軍事拡大路線に賛成なのか？反対なのか？ダンマリか？それとも知らなかったか？
日本のリベラル派は、社会主義を反戦平和だとカン違いしてきた。つまり社会主義が解かって無かった。
というか、「三宅坂＝日本社会党／社民党」と「代々木＝日本共産党」が、なんで別々なのか？思想的にどこが異なるのか？も、平成・令和の日本人には遠い昔話になってしまった。
社会党と共産党の対立は戦前から始まってる。「労農派＝社会党」と「講座派＝共産党」の社会主義思想・政治路線の対立なのだ。
#文在寅 【前編】戦後韓国左翼「ＮＬ系(民族解放)対ＰＤ系(民衆民主)」≒戦前日本左翼「講座派(共産党)ＶＳ労農派(非共産党)」 - 在日琉球人の王政復古日記
#文在寅 【後編】戦後韓国左翼「ＮＬ系(民族解放)対ＰＤ系(民衆民主)」≒戦前日本左翼「講座派(共産党)ＶＳ労農派(非共産党)」 - 在日琉球人の王政復古日記
日本にはいろんな政党がある（あった）けれど、今まで私が一番嫌いな政党は、三宅坂（旧・日本社会党）であった。
旧社会党に比べれば、自民党も維新も、信濃町公明党や代々木共産党すら、全然マシである。瑞穂社民党なんかは積極的に嫌うこと自体が野暮である(笑)。
三宅坂・日本社会党がウンコだった理由は「その政党が負うべき政治責任を果たさなかったから」に尽きる。
三宅坂が負うべきだった政治責任とは、当然「政権交代」「社会党’(連立)政権樹立」であった。
代々木に「政権を取れ！」なんて要求はムチャだが、三宅坂にはその規模と立ち位置からして、そのチャンスは十分にあった。
しかしチャンスはことごとく生かせず、とうとう最後の最後までその政治責任は果たさなかった。
あまつさえ「小沢一郎が嫌い」という、心底ふざけきった理由だけで、せっかく作った細川非自民連立政権を瓦解させ、死に掛けだった自民党を復活させたのだ。
まあ、そこまで嫌われる小沢ちんも小沢ちんだが(笑)。
とにかく、現在の形で自民党が存在するのは、土井&村山社会党が小沢ちんを裏切ったお陰だ。
護憲の鬼おたかさんと大分の白眉毛こそ、小泉政権・安倍政権・菅政権樹立の遠い功労者なのである。
三宅坂こそ日本左翼史上のＡ級戦犯である。絞首台に登るのが遅かったくらいだ。
恩を忘れたら犬にも劣る～リベラル派は #立憲民主党 をプレゼントしてくれた安倍、小池、前原に心からの感謝を。 - 在日琉球人の王政復古日記
そして、旧社会党がダメダメだったせいで、自民党まで狂っていった。
通常、保守政党・右派政党だと自他共に認められている自由民主党だが、特にその経済政策において、本当に「保守」だったのか？かなり怪しい。
中曽根さん、小泉さんなどの例外を除けば、自民党歴代の経済政策・社会政策は世界基準でいえば「リベラル」とされるケインズ経済学である。
アベノミクスだって、どう考えても、保守のハイエクからは遠く、ケインズに近い。
旧社会党が政権を取らないせいで、「本来、旧社会党が政権を取って、やるべきだったリベラル政策」も、保守のはずの自民党が代行していたわけである。
なぜ、そんなにヘンテコなことになってしまったのか？
それは歴代旧社会党政治家の無能もあったが、一番大きな原因は「憲法９条」だったと思う。
え！？、憲法９条が旧社会党をダメにした？、逆じゃないの？、と思う人が多いだろうが、よくよく考えてみよう。
欧米先進諸国において、社会民主主義政党・リベラル政党・左派政党が政権を取るのは別に珍しいことではない。今回のバイデンさんのごとくアメリカ民主党(デモクラット)、イギリス労働党、フランス社会党、ドイツ社会民主党は、何回も何回も政権を取っている。北欧諸国、南欧諸国も同様だ。
世界標準でいえば、日本で旧社会党が政権をとっても何もおかしくなかったわけだ。
では、欧米の左派と日本の左派の違いは何か？
欧米の左派には無くて、日本の左派にだけ有ったモノ、、、
それは「日本国憲法第９条」なのである。
だいたいが憲法９条自体、日本人が自覚的に作ったもんではない。アメリカＧＨＱ内左派ニューディーラーが考え出したもんだ。
あ、アメリカ人が作ったから「憲法無効！」「９条廃止！」という話ではない(笑)。あわてないあわてない。
たとえ作ったのが、日本人ではなく、アメリカ人だろうが、ロシア人だろうが、火星人だろうが、チンパンジーだろうが、優れていれば問題ない。役に立つならそれでいい。
しかし、仮にだ、戦後憲法作成当時、国際情勢の変化などで、アメリカにとって緊急に日本再武装の必要性が出てきたら、占領政策が変わっていたら、戦後憲法に９条、少なくとも第２項(武装放棄)が最初から存在しなかった可能性だって十分あったわけだ。
もしも９条が無かったら？
おそらく朝鮮戦争が、戦後日本の「運命の分かれ道」になっていただろう。
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に続く。
