在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

世界最悪最凶決定戦 #マラ・サルバトルチャ #MS-13 VS #イスラム国 #ISIS ~最終解決策「麻薬自由化」

買う北米があって、作る南米がある。経済的に言えば必然である。

 

人口1億2千万人、GDP1兆ドル。

「メキシコ」というとなんだか後進国のイメージがあるが、おそらくインドネシアとかと並んで、BRICSの次に来る経済成長の有望株だ。人口が多く、石油が取れて、農業も盛んで、土地も広い。未来は明るい、はずなのだが。

 

<学生43人失踪>メキシコで何が起こっているのか? 終息しない麻薬戦争 | THE PAGE(ザ・ページ)

    警察の銃撃によって6人が死亡し、25人が負傷。加えて43人の学生が消息不明となりましたが、43人は警察との癒着が噂される地元の麻薬組織に引き渡され、その後殺害されたとみられています。地元警察に拘束した学生を麻薬組織に引き渡すよう命令した容疑で、イグアラの市長夫妻が逮捕されています。犯行に関与した疑いで22人の警察官も拘束されました。

 今回の事件によって、警察や政治家と麻薬組織の癒着が改めて注目されました。莫大な資金を持つ麻薬組織が警察官に賄賂を贈るといったレベルではなく、市長や警察の幹部が麻薬組織に市民の殺害を依頼するという映画のような話が現実に行われているのです。

 メキシコ国内の麻薬組織がここまで巨大化した背景には、市場経済の需要と供給における「負の部分」が大きく起因しています。
 アメリカは世界最大の麻薬消費国としても知られていますが、国内で消費される麻薬の多くは隣接するメキシコから密輸されており、米国務省アメリカ国内に密輸されるコカインの約90パーセントはメキシコ経由であると発表しています。また、覚醒剤の一種であるメタンフェタミンマリファナの密輸でも、メキシコは供給国として大きな役割を果たしており、メキシコの麻薬カルテルアメリカ国内への密輸ビジネスだけで年間最大29億ドルを稼ぎ出しています(米国土安全保障省調べ)。29億ドルはパラグアイボリビアGDPに匹敵します。メキシコの麻薬組織の撲滅にはアメリカ政府も援助を行っていますが、一番の問題はアメリカ国内の麻薬消費にあるのではないでしょうか。

 

北に流れる大量のコカイン。南に流れる大量のUSドル。

メキシコはこの大動脈の中継所であり、行き交う巨大な流れの一部が地元に落ちてくる。そのほんの一部がとてつもない巨額のドルなわけだ。

隣国がたまたま世界最強の帝国でかつ世界最大コカイン消費者・アメリカ合衆国がある。南にたまたま世界最大のコカイン栽培地・南米がある。ただそれだけである。ただそれだけのことで、メキシコの治安は滅茶苦茶だ。

 

治安が悪いのは何も麻薬中継国メキシコだけの話ではなく、麻薬消費国アメリカ合衆国だって治安は悪い。麻薬生産国およびその周辺・ラテンアメリカ諸国もすさまじい治安の悪さだ。国際的な犯罪統計を取れば、殺人も強盗もワースト地域はラテンアメリカに集中している。その原因は「麻薬」と「銃」である。この2つがなければ、新大陸の犯罪のほとんどが消えるだろう。

 

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アメリカのギャングカルチャーを見てると、

 

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すでにこんな状態になってる人間を、教育と刑罰だけで普通の市民に更正させるなんて(笑)、気が遠くなるような話である。ほぼ不可能だ。

 

「銃」と「麻薬」、この2つでムチャクチャな状態になってる南北アメリカ

「石油」と「イスラム」、この2つでムチャクチャな状態になってる中東。

 

麻薬ギャングを捕まえて刑務所に入れるくらいなら、いっそ、彼らをイスラム国の支配地域に空輸したらどうか? 

武器だけ与えて「釈放だ。後は勝手に生きていけ。欲しいモノがあったらイスラム国の連中から取れ。ヤツラをどれだけ殺しても罪には問われない。幸運を祈る。アディオス!」というのは(笑)。

 

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子供の頃、ライオンと虎、どっちが強いんだろう?みたいな想像をした人が多いだろうが、ISISイスラム国とMS-13マラ・サルバトルチャ、今の世界で最も凶暴な猛獣2匹、はたしてどっちが強いのか?注目の一戦である。

 

冗談?はさておき、メキシコ政府が国民がどんなに頑張ったところで、アダム・スミスの見つけた「神の見えざる手」には勝てない。需要があれば供給がある。

だから解決方法は、経済学的には逆に簡単で、アメリカ合衆国がコカインや麻薬の売買・使用を合法化すれば良い。

 

そんな乱暴な、と思うかもしれないが、アメリカ合衆国は毎年すごい人員と予算を投入して麻薬取締りをやってるにもかかわらず、まったく流通が減っていない。欲しいと思ったアメリカ人は金さえあればどこに住んでいようがコカインが手に入る状況だ。合衆国の麻薬取り締まりは完全に失敗している。

 

もしもコカインを合法化したとすれば、新規参入の流通業者が増え、流通コストは激減、販売価格も大暴落する。合法なんだから麻薬業者は武装する必要がないし、そもそも武装にコストをかけるほどは儲からなくなる。ウォルマートで売る時価数ドルのバナナやコーヒーの輸送にマシンガンや人殺しは必要ないし、そもそもそんな費用をかけていたら赤字で倒産だ。

 

麻薬がらみの犯罪というのは麻薬の価格が高いから発生する。

買いたいけど高すぎる。だから手っ取り早く金を稼ぐために強盗をやる。人を殺す。もしも麻薬がチューインガムと同じ価格なら、99%の消費者は強盗する必要がない。麻薬合法化で麻薬業者も犯罪者でなくなり、使用者も犯罪者でなくなり、麻薬に関係する殺人や強盗も急減する。

麻薬の禁断症状も中途半端に麻薬が切れるから発生する。

価格が安ければ死ぬまで打ちっぱなしで禁断症状はない。使用者は打ちっぱなしで快楽の中で死んでいける。どんどん死んでくれれば政府も彼らの面倒を見なくて済む。

 

これが自由市場至上主義者=リバタリアンの思想、リバタリアニズムである。

 

それでも、麻薬合法化、麻薬自由化は副作用もある。

生産性の低下、若年層の死亡急増などなど、弊害はいろいろあるだろう。

しかしそれは需要者のいるアメリカ合衆国の問題であって、通り道のメキシコの責任ではない。メキシコがムチャクチャな治安悪化に苦しんでるのはただのトバッチリである。責任はアメリカ合衆国が取るべき話なのだ。