在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

親米戦前派VS親米戦後派VS反米戦前派VS反米戦後派~憲法改正、安全保障は「4つ巴」の戦い。

※ 2015年07月27日の日記である。

2016年の参院選よりはるか前に書いた。

下記の「安保法案」を、「安保法」「憲法改正」と読み替えていただいても、意味は通る。

 

ランダムに挙げてみる。

 

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<安保法制>5人中3人「違憲」…中央公聴会、有識者が意見 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

2015/07/13

 衆院平和安全法制特別委員会は13日午前、有識者の意見を聞く中央公聴会を開いた。憲法や外交・安全保障の専門家ら5人が出席。野党推薦の3人が法案に否定的な見解を表明し、与党推薦の2人が賛意を示した。

 

ここで安保法制に賛成した岡本行夫氏や村田晃嗣氏は、いわゆる「右翼」なのか?

 

※ちょっと脱線するが、いかにも神戸生まれで京都育ちな、多少ゲイっぽい(笑)くらいヤリ過ぎの、ESQUIREで、MEN'S CLUBな、ダンディ村田が、いつの間にやら同志社大学の学長になってるのね! 遅ればせながらおめでとうございます。まだ結構若いよね? やっぱクリスチャンなのかな? 私自身はセンスゼロで貧乏な醜男なんで、マネもできないが、喋り方(笑)や映画の趣味も含めて、ダンディ村田、キライじゃない。

Koji Murataの映画メモ - Yahoo!ブログ

これくらいのシャレ者・カブキ者が日本には必要である。

 

首相は「侵略」認定を 北岡伸一座長代理 - 産経ニュース

2015.3.9

 戦後70年の安倍晋三首相談話に関する政府の有識者会議「21世紀構想懇談会」で座長代理を務める北岡伸一国際大学長は9日、東京都内で開かれた国際シンポジウムのパネル討論で、先の大戦に言及し、「日本は侵略戦争をした。私は安倍首相に『日本が侵略した』と言ってほしい」と述べた。

 

ご存知・政府御用達のご意見番北岡伸一氏のこの発言を「右翼」と思うか?

 

安保法制(6)―安保法制の政治的意味合い

山猫日記 2015/07/22

 安保法制が有している政治性についてもっとも強く感じることは、現実的な安全保障政策と戦前的なるものは同一視されるべきではないということです。この点については、浅薄なレッテル貼りを行う左派勢力とも、不届きな発言を行う右派勢力とも一線を画する必要があります。

 安保法制は、政治的には、日本にとっては戦後日本的なるものを乗り越える一つの試練です。それは、必要な試練だと思っています。ただし、その過程で、戦後日本的なるものの成果については、いささかも揺るがせにしてはならないのです。

 

自民党の憲法改正草案について

三浦瑠麗 2015年04月09日

私は、日の丸はシンプルでかわいいデザインだと思いますし、日が昇るデザインのコンセプトに込められた前向きな感情も気に入っています。しかし問題は、私の好き嫌いではないのです。近現代史を学んだ者であれば、日の丸が象徴するものに違和感を覚える方がいることは周知の事実でしょう。この、嫌がる方がいることを承知で、憲法に書き込むことで尊重させようという感覚が気持ち悪いのです。

 

最近売り出し中の美魔女(笑)三浦瑠麗女史も「右翼」だろうか?

あと、民主党野田内閣の森本敏元防相なんかも、このカテゴリーだと思う。

 

彼ら彼女らは、安倍ちゃんや、百田尚樹さんや、櫻井よしこさんや、田母神さんたちと「同じ陣営」なのか?

 

また、たとえば、

 

小林よしのり氏、勉強会中止の自民に警鐘 「全体主義の空気が蔓延している」

2015年06月26日
自民党内のリベラル系議員による勉強会が、漫画家の小林よしのり氏を講師に招いて会合を6月25日に開く予定だったが、「運営上の都合」により急きょ中止になった。これに対し、小林よしのり氏は自身のブログで「多様な意見は許されない」「全体主義の空気が蔓延している」と自民党を激しく批判した。

 

 

なぜ日本は米国の属国になったのか 西部邁 | 月刊日本

2015/5/26

日本の属国化は完成した
―― 安倍首相の訪米、日米ガイドライン、TPPなど、戦後70年の日米関係は新局面を迎えています。一連の動きをどう見ていますか。
西部 100パーセント絶望している。戦後レジームからの脱却を唱えていた安倍首相の訪米によって、日本の属国化あるいは保護領化は完成したわけですから。事実上の属国は名実共に完全なる属国と化した。

 

漫画家の小林よしのり氏や、そろそろお迎えか?(失礼)の西部邁氏は、どうみても左翼ではない。じゃあ安倍ちゃんの陣営なのか? それとも北岡伸一の陣営なのか?

 

皆さんおなじみの安保法案を巡って、一般には「賛成と反対」「右翼と左翼」の激突と思われてるが、実際は「1対1」ではない。お互いに立場の異なる「4つ」の勢力の戦いなのだ。

 

2つの軸がある。どちらも「アメリカをどう評価するか?」に集約する。

 

1つの軸は(今の、戦後の)アメリカへの評価。「親米」か、「反米(非米)」か。

 

親米インターナショナル派

原則としてアメリカこそ日本の一番の味方。
乱暴に言えば、幕末の黒船ペリーも、戦前のハルノートも、戦後の東京裁判も、アメリカからの外圧は、長期的には結果論的には正しかった。
イラク戦争のような間違いもあるが、そこは目をつぶって、多少の無理はあってもアメリカに付いて行くべき。
もちろん安保条約もTPPも憲法改正も賛成。

 

反米(非米)ナショナリズム

日本は日本であってアメリカではない。

イラク戦争やTPPなど勝手な要求を押し付けるアメリカにはきっぱりとNO。幕末の黒船ペリーも、戦前のハルノートも、アメリカの横暴だ。もちろん安保条約もTPPも反対。 

 

もう1つの軸は(過去の、戦争で日本を2つの時代に分けた)アメリカへの評価。

言い方を変えれば、戦前日本への評価。逆にいえば、戦後日本への評価。

戦前日本肯定≒戦後日本批判」か、「戦前日本否定戦後日本賛美」か。

 

戦前(戦前肯定)派

戦前の大日本帝国は正義だった。
大東亜戦争自衛戦争であり侵略戦争ではない。ポツダム宣言東京裁判日本国憲法も認めない。靖国神社参拝は当然。支那も韓国も嫌い。アメリカに洗脳された戦後日本はダメ。

  

戦後(戦前否定)派

戦前の大日本帝国軍国主義だった。
大東亜戦争に正義は無く侵略戦争である。ポツダム宣言東京裁判日本国憲法も認める。靖国神社参拝は問題。支那や韓国とも仲良く。平和と民主主義の戦後日本は正しい。

  

よって組み合わせは4つ。

A.「親米派・戦前(戦前肯定)派」・・・親米戦前派

B.「親米派・戦後(戦前否定)派」・・・親米戦後派

C.「反米(非米)派・戦前(戦前肯定)派」・・・反米戦前派

D.「反米(非米)派・戦後(戦前否定)派」・・・反米戦後派

 

A.親米戦前派の代表例は、産経新聞、安倍ちゃん、百田さん、櫻井さん。

B.親米戦後派の代表例は、日本経済新聞、ダンディ村田、北岡氏、瑠麗たん

C.反米戦前派の代表例は、小林よしのり氏、西部邁氏。

D.反米戦後派の代表例は、いわゆる左翼。朝日、毎日。SEALDs。

 

日本だけでなく、政治思想は、大きく三つ巴の戦いだが、

 

ネオリベVSソシアルVSコンサバ~現実的な政治路線は「3つ」しかない。あるいは「3つ」もある。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

大雑把に分ければ、 

親米戦後派ネオリベ

D反米戦後派≒ソシアル、

C反米戦前派、A親米戦前派≒コンサバ、

となる。

  

安保法案は、A親米戦前派とB親米戦後派が賛成し、C反米戦前派とD反米戦後派が反対している。

 

かといって、A親米戦前派とB親米戦後派が仲良しではない。
大東亜戦争を正義とするA親米戦前派、侵略とするB親米戦後派靖国を死守するA親米戦前派靖国なんかリアルな安全保障の邪魔だと内心思ってるB親米戦後派

反米戦前派とD反米戦後派も対立する。
民主主義を疑い、靖国を尊ぶC反米戦前派、民主主義バンザイ!で、靖国を否定するD反米戦後派

 

親米戦前派とB親米戦後派は、現実政治を勝ち抜くために、相手のイヤな部分をガマンして、同盟する。

親米戦前派とC反米戦前派は、D反米戦後派批判では一時的に組むが基本的には相性が悪い。またC反米戦前派勢力はかなり少数なので、現実政治的には無視されやすい。

 

しかし、ホンキでマジメに安保法案を賛成してるのは、実は、B親米戦後派だけだ。

親米戦前派は本心では賛成していない。

 

さすがに老練なC反米戦前派は、A親米戦前派の魂胆を見破ってるけど、
単純なD反米戦後派は、A親米戦前派の目論見を誤解してそうなんで(笑)、

説明すると、A親米戦前派は「二段ロケット方式」なのだ。

まず、本心じゃ賛成してない「アメリカのパシリになります法案」というロケット一段目をとにかく発射して、まず軍事的な既成事実と実績を積む。

そして、いつになるかは解らないが、次のチャンスで、ロケット二段目、アメリカから真の自立を勝ち取る、それがA親米戦前派の戦略だ。

「まずは日本軍と戦い、次に国民党を追い出す」という毛沢東と良く似てる(笑)。

 

しかし、B親米戦後派とC反米戦前派は「アメリカ帝国がそんな甘いわけないだろ」と、A親米戦前派のロケット二段目が永遠に飛ばない、つまりは半永久的にアメリカのパシリのまんまと予測している。

それは日本生き残りの必要コストだとガマンするのがB親米戦後派
そんな屈辱はゴメンだというのがC反米戦前派
で思想が分かれるのだ。

 

安保法案で、日本が戦争する危険性は下がる。と同時に、日本が戦争に巻き込まれる危険性は上がる。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

親米戦前派とD反米戦後派の相性は最悪である(笑)。不倶戴天の永遠の敵同士だ。誹謗中傷合戦は結局この2つの勢力の醜い争いである。

親米戦後派とC反米戦前派は、C反米戦前派がB親米戦後派を軽蔑してるが、現実政治の最大勢力親米戦後派は少数派C反米戦前派を無視している。

反米戦前派とD反米戦後派は、強力なA親米戦前派親米戦後派同盟に対抗するために組むこともあるが、やはり水と油だ。

 

そして、多数派同士のB親米戦後派とD反米戦後派。結局、戦後日本政治とは、B親米戦後派のリアルパワーが、D反米戦後派を徐々に押し切って、B親米戦後派の政策を実現していく過程である。

親米戦後派は「D反米戦後派はどうしていつも理想論空想論だけなのか?現実を見ろ!」と憤り、

反米戦後派は「危険なA親米戦前派だけは認められない! そのA親米戦前派と組んでる、弱者の痛みの解らないB親米戦後派も信用できない!」と怒る。

 

しかし親米戦後派とD反米戦後派は、誹謗中傷ではない、建設的な議論が可能な組み合わせでもある。

お互いに、戦前日本を否定し戦後日本を良し、とするからだ。

親米戦後派は戦前日本への回帰を目指しているわけではない。そこはD反米戦後派と同じだ。

 

反米戦後派だって、支那が平和国家だと信じるほどの馬鹿は少数派だ。でも、じゃあ横暴な支那相手にどうしたらいいのか?という名案もない。

だからといって、戦後に必死で溜め込んだ「平和」という有り金を、アメリカに全額賭けるのもまた怖い。

ハッキリ言って、D反米戦後派は「変化」が怖い。「今」を守りたいのである。

 

例えば、安倍ちゃんが「戦後日本を守るための法案です」なんて言えば言うだけ、支持者だってマッタク信用できないだろう(笑)。本人が戦前を否定してないんだから。

 

親米戦後派としては「われわれはA親米戦前派ではない。安倍首相と一緒ではない。ホンキで戦後日本を守るためなのだ」と、疑心暗鬼のD反米戦後派を上手に説得すべきなのだ。

 

親米戦後派の皆さん、D反米戦後派の皆さん、レッテルの張り合い合戦は止めて、理性的に対話することを希望したい。

 

長谷川豊さんへの反論>安保法案を『違憲だ!違憲だ!』と叫ぶ全ての方へ 「勉強不足です。勉強してください」 - 在日琉球人の王政復古日記

 

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