来週はけっこう大漁。年末だからかな。
2014/12/01(月)
20:30-22:54 居酒屋兆治 (83日) BS朝日 【健】
2014/12/02(火)
13:00-14:42 戦う幌馬車 (67米) BSプレミアム 【西】
21:00-23:54 桜田門外ノ変 (10日) BS-TBS 【時】
2014/12/03(水)
13:00-15:06 ケイン号の叛乱 (54米) BSプレミアム 【優】
2014/12/04(木)
13:00-14:21 柳生武芸帳 夜ざくら秘剣 (61日) 【時】【優】
18:00-20:54 細雪 (83日) BS-TBS 【良】
2014/12/05(金)
13:00-14:50 暗くなるまで待って (67米) BSプレミアム 【基】
17:00-18:54 極道の妻たち (86日) BS-TBS 【侠】
20:00-21:54 クリフハンガー (93米) BSジャパン 【良】
23:45-25:40 ホワイトハンター ブラックハート (90米) BSプレミアム 【未】
2014/12/06(土)
12:00-14:40 野性の証明 (78日) BS日テレ 【健】
12:00-14:54 二百三高地 (80日) BS-TBS 【優】
15:50-18:00 バットマン (89米) WOWOWプライム 【優】
18:54-20:54 ゴー!ゴー!若大将 (67日) BSジャパン 【優】
21:00-23:19 聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実- (11日) BS朝日 【未】
2014/12/07(日)
10:00-11:54 トラック野郎 望郷一番星 (76日) BS-TBS 【優】
17:00-18:55 鬼平犯科帳 劇場版 (95日) BSフジ 【時】
19:00-21:25 遙かなる山の呼び声 (80日) BSフジ 【健】【優】
20:00-22:24 忠臣蔵 四十七人の刺客 (94日) BS日テレ 【健】
20:00-**:** 上を向いて歩こう (62日) BSイレブン 【優】
【基】:必修科目的古典。
【優】:オススメ。
【良】:おヒマがあれば。
【西】:西部劇は一応見ておこう。
【時】:時代劇は一応見ておこう。
【侠】:ヤクザ映画は一応見ておこう。
【未】:未見。とりあえず。
【健】:健さん映画(後期)
来週のオススメは、まず「ケイン号の叛乱」。
ハンフリー・ボガートみたいな大スタアが、まあ演技の見せ所としては美味しいんだろうが、ある意味「損な汚れ役」を演じている。
学校やバイト先や会社で上下関係や友人関係で困ってる皆さん、最近のママ友?関係とかで悩んでる奥さん、つまり全ての人々必見の映画。
第一印象の好き嫌いだけで人間関係を固定してしまう、嫌な上司にも言い分があり、気の良い友人が土壇場で裏切り、相手を思考停止の無能と馬鹿にしていた自分こそが思考停止の馬鹿だった、 という皆さんの生活にも当てはまる人間ドラマ。
健さん追悼ということで今週は、「居酒屋兆治」「野性の証明」「遙かなる山の呼び声」「忠臣蔵 四十七人の刺客」。
こう並べると、後期・健さんの映画ジャンルをほとんど網羅している。
「駅」「ぽっぽや」は「兆治」と同じタイプだし、
「ゴルゴ」や「憤怒」は「野生」と同じタイプだし、
「ハンカチ」は「呼び声」と同じタイプだし、
「四十七人」は健さんには珍しいチャンバラ。
この4本を見ておけば、後期・健さんのだいたいが判るように思う。
【追悼】高倉健映画列伝(東映任侠以前)~アンタたち「昭和残侠伝」見たこと1回も無いだろ(笑)→「報道ステーションが高倉健さんの訃報を学生運動に結び付ける」 - 在日琉球人の王政復古日記
「トラック野郎 望郷一番星」
健さんに興味が沸いたら、お次は「健さん後」の実録路線東映を牽引したスタア菅原文太。
健さんは喜劇をやらなかった(イメージもあって、できなかった)けど、文太兄イの作品はどれもこれも喜劇的要素を持っている。
人間離れしたアイドル・健さんはウンコもオナニーもしないが、
われわれと同じ人間・文太兄イはウンコもオナニーもするのだ。
そして、「男はつらいよ」の車寅次郎はウンコはしても、オナニーはできない。
「トラック野郎」は、アンチ「寅さん」であり、「東映VS松竹」の思想対決でもある。
「柳生武芸帳 夜ざくら秘剣」
健さんに興味が沸いたら、お次は「健さん前」の東映時代劇黄金時代。
千恵蔵、右太衛門、錦之介、橋蔵、雷蔵、勝新、若山、、、ちゃんばらスタアは数あれど、日本最強つまり世界最強の剣戟アクションマスターといえば、近衛十四郎。
「ゴー!ゴー!若大将」
やっぱり富裕と貧困の対立が如実だったシリーズ初期の方が面白い。
後半につれて登場人物全体が富裕化して行き、対立軸が薄れていく。
しかしシリーズを通してみると、1年1年、確実に東京が近代化して、日本人の生活が向上していくのが判るのがスゴイ。若大将は「東京の映画」なんだな。
東宝映画「大学の若大将(1961)」の10年戦争(その1)~身分違いの恋だから。 - 在日琉球人の王政復古日記
「細雪」
対してこっちは「大阪の映画」。
お笑いのヨシモトでも、ヤクザの山口組でも、コテコテ阪神タイガースでもない、人形浄瑠璃と京阪神モダニズムの「本来の大阪」の姿を描いた映画。
「上を向いて歩こう」
日活青春歌謡映画。いかにも「日活」なテイスト。
プチブル中産階級の夢物語「若大将」と、ほぼ同時代の、貧困階級・労働者階級の生活を描いている。
「若大将」と「上を向いて歩こう」、同じ時代の話とは思えない(笑)。2本連続で見たほうが面白さが増すだろう。
しかし平成の今と違って、貧乏人でも「明日への夢」が語れた時代でもあった。
田中邦衛60年代映画地獄巡り(その1)~東宝「若大将」VSフジテレビ俳優座「若者たち」VS東映「網走番外地」~ - 在日琉球人の王政復古日記