在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

2021/09/10 #primenews 視聴者は #高市早苗 支持で #石破茂 嫌い~ #先崎彰容 の主張を誤解・曲解し続ける。

※大幅加筆した。

 

BSフジ LIVE プライムニュース

2021年9月10日(金)
石破茂×先崎彰容激論
国難時の「総理の器」
元幹事長に問う宰相像
石破茂 元自由民主党幹事長 衆議院議員
先崎彰容 日本大学危機管理学部教授

 

「平成の保守・西部邁」の役割を背負っているのが、「令和の保守・先崎彰容」ということになる。

西部邁が、保守を名乗りながら、韓国も、靖国も、ほとんど語らなかったように、先崎彰容も、韓国や、靖国を、無視してるかのように語らない。

 

先崎彰容は、国家主義者だけど、右翼ではない。

プライムニュースで、マルクス主義者・斎藤幸平と対談している。

 

プライムニュース視聴者のトレンドは、自民党支持で、アンチ左翼で、安倍前首相支持で、安倍シンパの高市早苗支持だ。で、安倍前首相と敵対してる石破茂を嫌っている。

 

プライムニュース視聴者は、自分が保守派のつもりなんで、先崎彰容にも好意的だ。

 

しかし、先崎彰容は保守だが右翼ではない。

だから石破茂にも否定的ではない。というか、好意的だ。おそらく、石破茂のような「ネトウヨ気質の無い保守」が好きなのだろう。

 

しかし、プライムニュース視聴者は、先崎彰容ファンかつアンチ石破茂で、先崎彰容が石破茂を批判してくれるものだと思い込んでいる。

しかし、先崎彰容は、石破茂を批判せず、ほとんど同調する。

 

そして、先崎彰容は、河野太郎を名指しで批判する。小泉純一郎新自由主義が嫌いなのだろう。岸田文雄高市早苗を名前は出なかった。

 

プライムニュース視聴者は、名前が出てないのに、「きっと、先崎彰容は、高市早苗支持に違いない」とつぶやいている。

 

もしも、先崎彰容が高市早苗を批判したら、プライムニュース視聴者は、どう反応するだろう?

おそらく、先崎彰容の発言を、アクロバティックに誤解・曲解して、先崎彰容と高市早苗の対立を認めないだろう。

誤解・曲解の余地がない場合は、「こんな人とは思わなかった」と、先崎彰容を切り捨てるだろう。

 

先崎彰容は、マルクス主義者と対談して、石破茂と対談してるんだから、高市早苗との距離はかなりある、のは普通に想像がつくことなのだが。

 

そもそも、プライムニュース視聴者は、先崎彰容の思想をホントに理解してるかどうか?、非常に疑わしい。

番組終盤、先崎彰容は明治の自由民現運動家・中江兆民を肯定的に紹介している。

 

中江兆民は、フランス革命の理論的元祖・左翼思想の本家本元・ルソー「民約論(社会契約論)」を日本に紹介し、「東洋のルソー」と呼ばれた人物だ。どう見ても、右翼ではなく、ガチガチの左翼だ。

中江兆民の弟子が「大逆事件」で死刑になった幸徳秋水である。

幸徳秋水マルクスエンゲルス共産党宣言」の翻訳者だ。ロシア・アナキズムの影響も受けている。正々堂々、戦前日本を代表する左翼だ。

 

先崎彰容は、その「明治のド左翼・東洋のルソー」中江兆民を肯定的に紹介してるのである。これが、安倍前首相や高市早苗と同じ思想だろうか?

 

石破茂を罵るプライムニュース視聴者は、産経新聞をちゃんと読んでるのだろうか?

産経には、阿比留瑠比や櫻井よしこも書いているが、先崎彰容もちゃんと書いている。

 

【「近代日本」を診る 思想家の言葉】「情熱の人」中江兆民 真の勇気は地道な学問に 東日本国際大教授・先崎彰容(1/4ページ) - 産経ニュース

2015/4/30 先崎彰容

 

左翼も誤解しているが、中江兆民はアンチ・ナショナリズムではない。中江兆民は「左翼かつ日本ナショナリスト」であり続けた。

中江兆民西郷隆盛を敬愛している。つまり「政府に反逆する左翼ナショナリスト」なわけだ。

中江兆民に限らず、明治日本の思想家にアンチ・ナショナリストはほとんどいない。右翼も左翼もナショナリストだ。

 

反逆した西郷隆盛ナショナリストだし、敵対した大久保利通だってナショナリストだ。

「東洋のルソー」中江兆民ナショナリストだったのである。弟子の幸徳秋水になって、ようやくナショナリズムから脱出し始める(笑)。

 

プライムニュース視聴者は否定したいだろうが、石破茂だってナショナリストだ。河野太郎だってナショナリストだ。岸田文雄だってナショナリストだ。信じたくないだろうが(笑)、野田聖子だってナショナリストだ。枝野幸男だってナショナリストなのである。

 

反町理だって、安倍前首相支持だろうが、石破茂へのスタンスもフラットだ。

櫻井よしこで視聴率も稼ぐが、辻元清美にもフラットである。

フジサンケイグループの中では、バランスの取れている人材である。