在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

サンドイッチ、肉マンをおかずにご飯は食べない。ご飯ナシで日本餃子、トンカツ、天ぷらはツライ。

そういや、支那からの留学生が日本の中華料理屋の餃子定食を見て「リーベンでは、餃子とコメを同時に食うのか? おかずはないのか?」と怪訝な顔をするという話を聞いたことがある。 

 

餃子の王将、中国から撤退 「日本の味受け入れられず」:朝日新聞デジタル

2014年11月1日

 中華料理チェーン「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービスは31日、海外では唯 一店を出していた中国から撤退すると発表した。渡辺直人社長はこの日の決算会見で「日本の餃 子の味が、中国では受け入れられなかった」と話した。
 王将は、2005年に中国北部の大連に子会社を設け、一時は6店まで増やしたが、今は3店に減っている。結局、進出して10年間で2億3700万円の赤字だったという。渡辺社長は「3年以内に、 『和食としてのギョーザ』で、北米や欧州で再チャレンジしたい」と語った。

 

日本と支那では、「味」というより、食い物としての「ポジション」が違うんじゃなかろうか。「主食」か「副食=おかず」かの違いだ。

日本の餃子は「おかず」扱いだが、支那の餃子はご飯と同格の「主食」なのである。

 

食文化は門外漢だが、

王将に限らず日本は「焼き餃子」が主流である。

対して中華料理で出てくるのは「水餃子」が普通だ。

しかし両者の違いは、料理方法・加熱方法以上に、その「小麦粉で作った皮の厚さ」にあると思う。

 

いろいろ例外はあれど、日本の焼き餃子の皮は中の餡に対して非常に薄い。焼いてパリパリとしたクリスピーな風味を出すためである。皮が厚いとモチモチしてしまいクリスピーな風味が出ない。日本の焼き餃子は、体積の大半が中のひき肉餡であり、それを薄皮で包んでいるわけだ。

 

支那の水餃子は中の餡に対して皮が厚い。こっちは逆に小麦のモチモチ感を出すためだ。体積も中のひき肉餡よりも皮のほうが多いくらいだ。

 

つまり支那の水餃子は、単体で主食になる饅頭(まんじゅう/マントウ)の仲間なのだ。要は、肉まん、豚まん、中華まんなのである。

さらに言えば、炭水化物で肉を挟むハンバーガーやサンドイッチにも近い。

いくらコメ好きな日本人でも、サンドイッチや肉まんをおかずにご飯は食べないだろう。

 

対して日本の焼き餃子は、トンカツや天ぷらの仲間なのだと思う。

トンカツや天ぷらも、豚肉や海老を小麦粉の「衣」で包んで油で揚げる。

皮と具材の分量の割合は違えど、構造としては、中の肉を小麦粉の皮で包んで作る、支那の水餃子や、肉まん、そしてハンバーガーやサンドイッチと同じだ。

じゃあ支那の水餃子と同じだから、トンカツや天ぷらもサンドイッチみたいに単体で主食として食えるか?、ご飯ヌキで食えるか?といえば、ちょっと困るだろう。

 

日本の焼餃子の皮は、トンカツや天ぷらの衣と同じ役割であり、小麦を食ってるわけではないのだ。だからコメが必要になるのである。

 

両国で何でそんな変化をしたかしたか?といえば、もともと餃子を生んだ華北地方がコメ食文化ではなくムギ食文化であること、対して日本は典型的なコメ食文化であることがその要因だろうと思う。

 

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