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そりゃ、ホカのドコでもない、「バークレー」だもの(みつを)。
米バークレー市議会が辺野古反対決議 新基地断念を要求 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
2015年9月17日
【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】米カリフォルニア州のバークレー市議会は15日夜(日本時間16日午前)の本会議で、米軍普天間飛行場に伴う名護市辺野古への新基地建設に反対し、県民と連帯する決議案を全会一致で可決した。
辺野古移設に反対する決議が米地方議会で可決されたのは初めて。
決議文では米軍基地が沖縄本島の面積の約18%を占めることや騒音、墜落事故、米兵の事件事故の発生など、米軍基地が集中する沖縄の現状を指摘した。県知事選で辺野古移設に反対する翁長雄志氏が当選したことや琉球新報の世論調査で80・2%が移設に反対していることも明記されている。
今でも、全米屈指のリベラル(ほとんど左翼)な土地柄だ。
そもそもが、そういう政治的傾向の街なんだから、軍事とか、戦争とか、そういうことにはレフトな態度をとっても驚くに当たらない。
たとえば、ユタ州ソルトレイクシティーが、学校でダーウィン進化論を教えることに反対なのと同じで(笑)、そりゃ当たり前なのである。
世間の目も、親の意見も、教会の権威も、社会的出世も、金儲けもクソ食らえな、アメリカンニューシネマ(=アメリカ左翼映画)の金字塔「卒業」だってバークレーが舞台だ。
いま、国会前でご苦労されてる、若き #SEALDs の皆さんは、自分たちの「思想的源流」ともいうべき、この古いアメリカ映画を観たことがあるかな?・・・せめて題名くらいは聞いたことがあって欲しいものだが(笑)。
重要なのは、映画のラスト・駆け落ちに成功したダスティン・ホフマンたち2人は、最後のシーンで真顔に戻る。ハッピーエンドなんだから、ずっと大喜びでいいはずなのに、笑っていない。
なぜなら、2人は、これからの現実の社会で、駆け落ちというムチャの「落とし前」をつけ、「代償」を支払わなければならないからだ。
たとえば、ウルトラマンなら、悪い怪獣を倒して万々歳だ。その後に物語は無い。
しかし、リアルに考えれば、ウルトラマンが壊したビルや建物の再建は誰がやるのか?ウルトラマンは責任を取るのか?
映画のホフマンたちは、彼らを抑圧する「安保法案」の廃案に成功したのだ。
フィクションだから、そういう奇跡的成功も描ける。
しかし、ホフマンたちは「安保法案無き後の日米関係や東シナ海の安全保障」を考えねばならない。呑気に笑ってられないのである。これから、ケツを拭かねばならないのだ。
アメリカンニューシネマとは、ウルトラマンの壊した建物の責任問題まで描く映画なのである。だからバッドエンドも多い。もちろん、そこにかすかな希望もあるのだが。
バークレーだけでなく、お隣りのサンフランシスコも、同性愛文化発祥の地であり、とてもリベラルな都市だ。
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だからこそ、共和党支持で有名なクリント・イーストウッド主演のポリスアクション「ダーティーハリー」の舞台が、あえて、サンフランシスコなのだ。
人権擁護のリベラル都市サンフランシスコで、悪党の人権をまるで無視する西部劇のガンマンみたいなアウトロー刑事が大暴れするのが、政治的に面白いのである。
もしハリー・キャラハンが、サンフランシスコではなく、アラバマ州の片田舎の保安官で、黒人をバンバン撃ち殺しても、それはあまりにも当たり前すぎて(笑)、面白味がない。
政治的リベラル、反体制運動、カウンターカルチャー生んだ左翼映画ムーブメント・アメリカンニューシネマに対して、アンチテーゼとなったのが、クリント・イーストウッドの「ダーティーハリー」であり、シルベスター・スタローンの「ロッキー」「ランボー」である。
彼らフィクションの後から、現実政治の世界に、保守革命・レーガン大統領で出てくることになる。
#音楽に政治を持ち込むなよ ~ブルース・スプリングスティーン「ボーン・イン・ザ・USA」VSシルヴェスター・スタローン「ランボー」 - 在日琉球人の王政復古日記
ちなみに、キャラハンは、名前からして、職業からして、明らかにアイルランド系である。
このことは、なぜか「六代目山口組」につながる話になるのだが(笑)、それはまた長くなるので、後日。
六代目山口組分裂~火消しのめ組、銭形平次、ニューヨーク市警&消防庁のバグパイプ。 - 在日琉球人の王政復古日記