なにやら、海の向こうのアメリカ(ただし西海岸と東海岸のトランプさんに投票しなかった人々)が、 #MeToo #TimesUp と盛り上がってるようである。
ゴールデングローブ賞、エマ・ワトソンら300人が黒いドレス。セクハラ問題への抗議
2018年01月08日
彼女のように黒い衣装をまとった俳優らは約300人にのぼった。きっかけは2017年秋、大物映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタイン氏によるセクハラ行為の発覚だった。
彼は長年にわたって複数の女優らにセクハラ行為を繰り返していた疑惑をニューヨークタイムズが報道。これをきっかけに、映画界だけでなく、政界やスポーツ界などでも被害の「告発」が相次ぎ、「#Me too」(「私も」の意味)という運動に発展した。
こうした動きを受けて、女優のエマ・ストーンらが、再発防止に向けた制度づくりや被害者の救済などを進める新たな取り組み、「#TimesUp」(「もうおしまい」の意味)も始めた。黒いドレスの着用もこの一環だった。
すると、さすが「アメリカに真正面から文句が言える世界で唯一の国」おフランス(笑)のベテラン女優から、新大陸の「ピューリタン運動」に物言いが付いた。
仏女優C・ドヌーブさん、男性の「女性口説く権利」を擁護 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
2018年1月10日
フランスを代表する女優のカトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)さんが9日、男性には女性を「口説く自由」が認められるべきと、仏女性ら100人が連名で発表した書簡で述べた。この中でドヌーブさんらは、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)をめぐる一連のスキャンダルによって新たな「ピューリタニズム(清教徒の思想)」に拍車がかかっていると非難した。
書簡は一連のセクハラの「告発」を嘆く内容で、ドヌーブさん他、約100人のフランス人女性作家や役者、学者らが連名で発表。仏紙ルモンド(Le Monde)に掲載された。告発の流れは、米ハリウッドの元プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏が、数十年にわたり性的暴行やいやがらせをしていたとの訴えがきっかけとなって起きた。
こうした告発の波を「魔女狩り」と称し、性的自由を脅かすものだと主張する書簡には、「レイプは犯罪だが、誰かを口説こうとするのは、たとえそれがしつこかったり不器用だったりしても犯罪ではないし、紳士的な男らしい攻めでも違う」「誰かの膝に触ったり唇を盗もうとした途端に、男性たちは罰されて職場を追放されている」とつづられていた。
公開書簡はまた、ハッシュタグ「#MeToo(私も)」などのソーシャルメディアのフェミニスト運動を「禁欲的な…清浄化の波」と批判しており、「女性が、特にキャリアの上で性的暴力の犠牲となったことへの合法的で必要な抗議」が魔女狩りに変わってしまっているとも指摘した。
「女性に声を上げさせようとする解放への働きかけが、今や逆に作用しており、人々に『正しく』発言することを強要し、それに同調しない人々を黙らせ、(新しい現実に)寄り添わない人を共謀者や裏切り者として位置づけている」
さすがはラテン。さすがはカトリック。
※追記 おいおい、BBまで参戦か(笑)。米仏戦争勃発!
「#MeToo」運動は「売名目的」、仏女優バルドーさん セクハラ告発を非難 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
2018年1月18日
【1月18日 AFP】フランス映画界のレジェンド、ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)さん(83)が17日、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)被害を訴える女優らについて「売名目的にすぎない」と指摘し、セクハラを告発する「#MeToo(私も)」運動を非難した。
バルドーさんは仏週刊誌パリ・マッチ(Paris Match)に対し「大半は偽善的でばかげている」と述べた。
「大勢の女優が役を得るためにプロデューサーに思わせぶりな態度を取っている。それからセクハラをされたと訴え、話題になる」
1956年の映画『素直な悪女(And God Created Woman)』でセックスシンボルとなったバルドーさんは「私はセクハラを受けたことは一度もない。男性にきれいだとか小さくて良いお尻をしていると言われるのは素晴らしいことだと気付いた」と語っている。
1週間前には仏女優カトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)さんが男性の「女性を口説く権利」を擁護し、世界中のフェミニストから反感を買っていた。
フランスだなあ(笑)。というか、大陸ヨーロッパだなあ、というべきか。
よくよく考えてみれば、われわれアジア人が、ニュースや映画などで目にする耳にする「白人の意見」って、「白人全般の意見」ではない。
実は、白人のごく一部、アメリカ白人とイギリス白人の意見なのだ。
もちろん、19世紀や20世紀も前半ならば、フランスもドイツもまだまだ文化大国だったから、彼らの意見も世界に発信されていたが、
20世紀後半から21世紀の現在まで、フランスやドイツの文化的発信力は後退し、アメリカの発信力だけがが圧倒的に世界を支配する。
アジア人は、アメリカが発信する意見を、白人全般の意見だと思いがちだが、同じ白人とはいっても、フランス人やドイツ人は、もちろんロシア人も(笑)、やや異なる(=仏独)、または全く異次元(=露)の、意見を持っているのである。
エメリッヒ「ゴジラ」(1998)~ドイツ人監督とフランス人ジャン・レノがアメリカをコケにした「反米映画」。 - 在日琉球人の王政復古日記
セクハラ好き、というか、フェミニズムが嫌い(笑)な、紳士の皆さんから「その通りだ!ドヌーブ!頑張れ!BB!」と声援が飛びそうだが、
ホントに、ドヌーブやBBが言うような、
「たとえそれがしつこかったり不器用だったりしても犯罪ではないし、誰かの膝に触ったり唇を盗もうと、大騒ぎするな。」
なんていう無礼講の社会が、オトコのあなたにとっても、住み易いだろうか?
昔は、恋愛感情は「男と女」の間だけで成立する、という建前が通用していた。
つまり、オトコが、口説いたり、体に触ったり、キスしようとする対象は、常に100%女性である、という前提になっていた。
その前提に立てば、「ドヌーブ的性欲無礼講社会」は、ほとんどのオトコにとってウエルカムである。
オトコが、女性を、口説いたり、体に触ったり、キスしようとするのは、愛の表現であり、許されるべきだ。
ならば、男女同権。
女性が、オトコを、口説いたり、体に触ったり、キスしようとするのは、愛の表現であり、許されるべきだ。
99%のオトコにとって、99%の女性から、そういうアクションをされることは、ウエルカムである。
オトコは、性欲に関して、守備範囲が広い(笑)。
オトコは、相手が、入れ歯のお婆さんとか、壮絶な醜女とか、よっぽど嫌いなタイプの女性でない限り、拒否はしない。
「ボク、ロリコン。JS、JC、JKしかダメ」というオトコでも、たとえば壇蜜や叶姉妹みたいな妖艶な熟女には、まったく勃起しない、迫られたら、気持ち悪くてゲロを吐く、なんてのは、よっぽどの病的な少数派で、自称ロリコンでも熟女巨乳を見れば勃起するのだ。
しかし、今は違う。前提が変わった。
21世紀は、オトコが、口説いたり、体に触ったり、キスしようとする対象は、常に100%女性、ではない。
オトコが、オトコを、口説いたり、体に触ったり、キスしようとする、可能性もある世界なのである。
いや、昔からあったのが、それを公式に認めたのだ。
女性が、オトコを、口説いたり、体に触ったり、キスしようとするのは、愛の表現であり、許されるべきだ。
ならば、同性愛も異性愛と同権。
オトコが、オトコを、口説いたり、体に触ったり、キスしようとするのは、愛の表現であり、許されるべきだ。
全身毛むくじゃら、ジムでトレーニングを欠かさない、身長2メートル・体重150キロ(※)のムキムキマッチョが、オトコのあなたを、口説いたり、体に触ったり、キスしようとする、ことも当然あり得る。あなたは腕力では拒否できない。
男と女の間には(黒の舟唄)~ドメスティック・バイオレンスの起源~旧約聖書・失楽園。 - 在日琉球人の王政復古日記
※コメントでご指摘いただき、修正しました。
しかし、恋愛至上主義のカトリーヌ・ドヌーブは「それは愛の表現だ。そういう行為を迷惑がるな。ボディータッチくらいで大騒ぎするな」と主張してるのである。
オトコのあなたの唇を狙うのが、石原さとみや壇蜜タイプだけとは限らない。
あなたの上司で、逆らえないうえに、容姿が蛭子能収タイプかもしれないし、
さらにマズいことに、立ち合いからいきなり張り手&カチ上げであなたの抵抗力を奪う白鵬タイプかもしれない。
もしオトコのあなたが「ソレもアリかもね。うふふ」とウエルカムなら、
あなたにだけは、#MeToo #TimesUp 黒いドレスのフェミニストたちを、馬鹿にして、嘲笑して、批判する権利がある。
その代わり、あなたがその方面の「初心者」ならば、肛門の粘膜は痛みやすいので、事前に「慣らし運転」をしておくことをオススメする。
白鵬はもちろん、蛭子さんだって、意外に「太い」可能性がある。専門医に相談するのもイイだろう。
#MeToo #TimesUp ~セクハラに「女性の気持ち」は関係ない。すべては「オスの所有権」で判断できる。 - 在日琉球人の王政復古日記