戦前だけど、すでにモダン・アートである。
大東亜戦争が無かったら、こんなモダンな大日本帝国が続いていた。
支那駐屯軍報告「昭和12年7月7日。北京盧溝橋、異常ナシ」。
1937年第二次上海事変。近衛内閣、蒋介石南京政府と停戦協定成立。
1940年東京オリンピック。
支那事変が勃発しなかったら?・・・というのは、なかなか難しい設定である。
当時の状況から、どうやっても、最終的には支那事変は避けられまい。
つまり、大日本帝国がそのまま存続、というのは、大東亜戦争じゃなく、満州事変いや日露戦争あたりからやり直す(回避する?)しかなかろう。
ただ、支那事変を3年ほど遅らせることはできたかもしれない。
そうすれば、日本初の、いや、欧米以外初のオリンピックは1940年東京だった。
もしも太平洋戦争=日米開戦が無かったら、大日本帝国は続いただろうが、東京も広島も長崎も火の海になることはないけれど、支那事変は終わらないわけで、戦死者が出なくなるわけでもない。
敗戦経験のない日本軍部に支那大陸から全軍撤兵なんてオプションはありえないわけで、パレスチナやアフガニスタンのように、ダラダラダラダラ軍事衝突が続く。
衝突しては停戦、停戦しては衝突、の繰り返し。軍事費と戦死者は出続ける。GHQ改革もなく、皆さんの大半は田舎で土地無し小作人。徴兵制は続き、財政と人材は軍部が食い潰し、その後の経済成長なんて幻だ。当然、新幹線も1964年オリンピックもない。
もちろん、中国共産党がGNP世界一!という悪夢もないが(笑)、皆さんの生活水準も21世紀にやっとこさASEANレベル。支那人の生活は中東レベルである。
スマホ(当然アメリカ製)は持てるだろうが、自家用車と海外旅行は必死で節約しないといけない。
1964年は幸せなオリンピックだったが、1940年は幻、2020年は延期、2021年はコロナ収束せず。
2021年は中止も再延期も難しい。
日本もIOCもやるしかない。
しかし「無観客」しかないだろう。
もちろん安倍マリオに罪はない。
あの時には、誰にも予想できない、誰も想像すらしない、1940年に次ぐ不運なオリンピックとなった。