在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

#菅首相 は #メルケル ではない~日本は米国議事堂乱入襲撃にメッセージなんか出すべきではない。

首相の発信不足に自民部会で苦言 米議会襲撃にメッセージ出さず | 共同通信

2021/1/13
 自民党外交部会で13日、菅義偉首相が米国のトランプ大統領の支持者による連邦議会議事堂襲撃に対し明確なメッセージを出さなかったとの苦言が相次いだ。欧州各国の首脳が会員制交流サイト(SNS)などを通じ相次いで非難したことを踏まえ「トップがメッセージを出すべきだ」との意見が上がった。
 外務省は、日本政府としての発信は加藤勝信官房長官が記者会見で対応したと説明したが、出席者からは不満が続出。「外務省がしっかり準備すべきだ」との指摘も出た。

 

反対。

 

菅さんがアメリ連邦議会議事堂「事変」に対してメッセージを出すなんて、百害あって一利なし。

 

確かに「米国議事堂事変」に口を出した国もあるが、日本がマネする必要はない。

そもそも、どんな国がどんなことを言ったか?

 

「トランプ氏にも責任」「米国衰退の証し」 議会乱入、各国反応 写真8枚 国際ニュース:AFPBB News

2021年1月7日
【1月7日 AFP】米議会に6日、ドナルド・トランプDonald Trump)大統領の支持者らが乱入した騒動を受けて、世界各国の首脳や政府関係者らが衝撃や怒りを表明した。
■ドイツ:アンゲラ・メルケルAngela Merkel)首相は7日、騒動への「激しい怒りと悲しみ」をあらわにし、トランプ氏にも責任があると批判。「トランプ大統領が昨年11月以降ずっと、さらにきのうも、自身の敗北を認めていないことは極めて遺憾だ」と語った。同国連邦議会議長は同日、自国議会の警備強化を検討する方針を示した。
■英国:ボリス・ジョンソンBoris Johnson)首相はツイッターTwitter)で、「米議会の恥ずべき様相」を非難。「米国は世界の民主主義の象徴であり、今不可欠なのは平和的かつ秩序ある政権移行だ」とコメントした。
■フランス:エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領はツイッターの公式アカウントに投稿した動画で「民主主義を疑おうとする少数派の暴力に、われわれは屈しない」と誓うとともに、「ワシントンで起きたことは米国らしくない」と述べた。
■ロシア:政府関係者らは、今回の騒動は米国の衰退の証しだと指摘。議会下院の国際問題委員長は、「米国がもはや、他国に選挙のあり方を押し付けることも、世界の『民主主義のかがみ』だと主張することもできないのは明らかだ」と語った。
ポーランド:トランプ氏と近しく、選挙から1か月以上ジョー・バイデン(Joe Biden)次期大統領に祝意を伝えなかったアンジェイ・ドゥダ(Andrzej Duda)大統領は、「米国の国内問題」だとコメント。ツイッターで「ポーランドは米国の民主主義の力を信じている」と述べた。
■イラン:ハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は、米議事堂での混乱が「西洋の民主主義がいかにもろく、脆弱(ぜいじゃく)であるかを何よりも示した」と述べた。
■カナダ:ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は「最も親密な同盟国であり隣国の米国で起きた民主主義への攻撃に、カナダ国民は激しく動揺し、悲しんでいる」とツイッターで嘆いた。(c)AFP 

 

ドイツ、フランス、イギリス、カナダは、国際政治に責任を持ち、アメリカと密接な関係を持ち、お互いに価値観を共有する、いわゆる「G7」だ。

メルケルマクロン、ジョンソン、トルドーは、世界先進国の指導者であり、そのメッセージはアメリカ人にも世界の人々にも意味を持つ。彼ら彼女らは米国議事堂事変に何らかの意見を述べるのが義務だ。出さなかったら逆に無責任である。

 

しかし日本に独仏英加のような世界的責任はない。菅さんにそんな義務はない。

 

というか、自民党は、いったい、どんな内容のメッセージを出させたいのか?

 

菅さんに「バイデン不正選挙!」「ドミニオン!」「リン・ウッド!」「トランプ戒厳令!」と言わせたいのか? 

そういうメッセージを出したら、メルケルマクロン、ジョンソン、トルドーとのギャップが目立ってしまうだろう。

日本も中国共産党と「同類」を思われてしまう危険がある。

 

中国SNS、米議会突入を「美しい光景」とやゆ 香港デモと比較 写真9枚 国際ニュース:AFPBB News

2021年1月7日
【1月7日 AFP】(写真追加)ドナルド・トランプDonald Trump米大統領の支持者らが連邦議会議事堂内に突入した騒動が中国のインターネット上で話題になっており、米国の問題ばかりの民主主義をあげつらったり、2019年に香港で起きた反政府デモと比較したりするコメントが寄せられている。
 7日朝、共産党機関紙・人民日報(People's Daily)系の環球時報(Global Times)はツイッターTwitter)に、2019年の香港デモ隊による立法会(議会)議事堂占拠の画像と、トランプ氏支持者が議事堂内に侵入し、自撮りをしたり、警備員ともみ合ったり、建物内を荒らしたりする様子を捉えた画像を並べて投稿した。
 ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)米下院議長がかつて香港の抗議活動を「目を見張る美しい光景」と呼んだことを引き合いに、「米議事堂での最近の出来事についても彼女が同じことを言うかはまだ分からない」とのコメントを画像に添えた。
 中国共産党の青年組織である共産主義青年団(Communist Youth League)も中国版ツイッター「微博(ウェイボー、Weibo)」に、今回の騒動について「美しい光景」だと投稿した。
 ウェイボーでは7日、「トランプ支持者が米議事堂に突入」というハッシュタグが拡散され、2億3000万回閲覧された。ユーザーらは、香港の抗議デモ参加者に国際的な支持が集まったのに対し、トランプ氏の支持者には批判が殺到していることに言及した。
 欧州諸国の首脳が香港デモを支持した一方で米議事堂での騒動は非難していることを「ダブルスタンダード」だと指摘する投稿には、5000件超の「いいね」が寄せられた。(c)AFP 

 

トランプさんとアメリカMAGA&Qアノンのお陰で、香港人中国共産党への戦いが笑い者にされている。

日本のトランプ応援団の皆さんは、香港雨傘革命の敵だ。

 

#トランプ #Qアノン VS台湾 #ひまわり学生運動 VS香港 #雨傘革命 VS韓国 #ろうそくデモ VS自民安倍VS立憲枝野。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

それとも、菅さんに「民主主義」だの「法の支配」だの「恥」だの「悲しい」だの、トランプ批判をさせるのか?

日本の菅さんが、アメリカに、「民主主義」を説教するのか?大丈夫か?

 

トランプさんはSNS永久停止を魔女狩りだ!と反発している。

そして、ドイツのメルケルさんも、トランプさんへのSNS永久停止を「言論の自由への侵害」として批判している。

 

SNSのトランプ氏アカ停止は「問題」 独首相 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

2021年1月12日
【1月12日 AFP】交流サイト(SNS)大手がドナルド・トランプDonald Trump米大統領のアカウントを永久停止したことについて、アンゲラ・メルケルAngela Merkel)独首相は問題だと苦言を呈した。首相の報道官が11日、明らかにした。言論の自由はこうしたSNSの経営陣によって決定されるべきではないとしている。
 シュテフェン・ザイベルト(Steffen Seibert)報道官は、「言論の自由は、根本的に重要な基本的人権だ。そしてこの基本的人権が制限され得るのは、法律を通じて、また立法者が定めた枠組みの中でであり、ソーシャルメディア各社の経営陣の決定によってではない」と言明。「この観点から、(メルケル)首相は米大統領のアカウントが永久停止されたことは問題だと考えている」と明らかにした。
 ザイベルト氏は、うそや暴力の扇動も「非常に問題だ」としつつも、これらへの対応は国家が法的規制の枠組みを策定することでなされるべきだと言明。アカウントを停止し完全に投稿を見られなくするのは、行き過ぎだと述べた。ただし、虚偽の主張に警告を表示するSNS各社のここ数か月の対応には支持を表明した。
 トランプ氏の支持者による連邦議会議事堂への乱入について、メルケル首相はこれまで「激しい怒りと悲しみ」を覚えたと明らかにしている。(c)AFP

 

メルケルさんはトランプさんに同調した。

しかし、世界中の誰も「メルケルはトランプ応援団のQアノン」とは思わない。

なぜなら、メルケルさんが、どんな政治家で、どういう政治信念で、どういう政治思想なのか?、今までの政治活動から、理解してる人は世界中にたくさんいるからだ。

メルケルさんの「言論の自由」と、トランプさんの「魔女狩り」が、意味も意図も全然違うことは世界中が理解している。

 

しかし、ジャパンのミスター・スガが、どんな政治家なのか?右翼か?左翼か?親米か?反米か?すら、世界中はあんまり知らないのである。 

菅さんが何か言って、ちゃんとドイツのメルケルさんに近い意見だ、と思ってもらえる保証はあるのか? 

菅さんが表現を間違うと、外務省が翻訳を間違うと、ロシアのプーチンさんや、ブラジルのボルソナロさんと、同類だと思わる危険がある。

 

どう考えてもリスクが高すぎる。

そもそも世界の誰もジャパンからのメッセージなんか期待していない(笑)。

百害あって一利なし、李下に冠を正さず、君子危うきに近寄らず、である。