弁護士の野村修也氏がサンモニの“大阪はインドよりひどい”に異論「ミスリーディング」 | 東スポのニュースに関するニュースを掲載
2021年05月09日
弁護士の野村修也氏(59)が9日、ツイッターでTBS系「サンデーモーニング」内での“大阪の死亡者数はインドより多い”とする報道に異論を唱えた。
9日の「サンデーモーニング」では大阪の新型コロナによる死亡率がインドより高いとして、コメンターターとして出演した倉持仁医師は「大阪の死亡者数はインドより多い」などと発言。大阪が現在最も深刻なインドよりひどい状況であるという見解を示した。
しかし、野村氏はこの発言に対し「日本人が目にしているのはインドの中でも感染が爆発している地域の映像。コロナの感染状況には地域差があるので、インド全体のコロナ死亡率は我々が目にする感染地域の死亡率より低くなる。従って、大阪の死亡率とインド全体の死亡率を単純に比べるのは、ミスリーディングだ」とし、インド全体と大阪を比較するのは意味がないとした。
つまりインドでもコロナの感染拡大が広がっている地域とそうでもない地域があるため「インドでもコロナの患者さんが治療を受けるのは、その地域の病院。インド全体の病院で自由に受診できるわけではない。我々が映像で見ているインドの医療崩壊の現状は、その地域の感染率や死亡率とリンクしている。その数字と大阪の数字を比べないと、大阪は映像で見るインド以上にひどいと勘違いされる」とし、インドで最もひどい状況の地域の映像と大阪を比較し「大阪がインドよりひどい」とするのはミスリーディングというわけだ。
この投稿に対し「大阪の状況軽視だ」といった批判的な声が寄せられているが、野村氏は「私の一連のツイートに対し大阪の感染状況を軽視しているとの批判が寄せられているが、そんなことは一度も呟いていません。大阪の状況は良く承知していますし、深刻に受け止めています。相手が言ってもいないのに勝手なレッテルを貼って、そのレッテルを批判することで相手を非難するのは止めて欲しい」と反論している。
大阪の8日の死亡者数は41人。インドは全体で4187人。人口882万人の大阪に対し、人口14億人のインドでは、100万人あたりの死亡率では大阪が上回る。ただし、最も深刻な人口2500万人の大都市ニューデリーでは連日300人超が死亡。2人に1人が陽性とされている。
??? 私には、この弁護士先生のご意見の意味が理解できない。
まあ、私も自慢じゃないが、脳みそがかなりポンコツなんで、何回か読んだが、解らない。
東スポさんのまとめ方が悪いのか?と思って、twitterに当たってみた。
野村修也 on Twitter: "日本人が目にしているのはインドの中でも感染が爆発している地域の映像。コロナの感染状況には地域差があるので、インド全体のコロナ死亡率は我々が目にする感染地域の死亡率より低くなる。従って、大阪の死亡率とインド全体の死亡率を単純に比べるのは、ミスリーディングだ。 https://t.co/m4WhypT3Tu"
やっぱり解らない。この文章は、
・インドの感染状況は、地域によって差が大きい。
・日本人が目にする(テレビに映ってる)地域は、インドでも感染爆発が起こってる酷い地域。 コロナ死亡率は高い。
・インドには、日本人が目にしない、テレビに映ってない、感染爆発の起こってない、酷くない地域もある。コロナ死亡率は低い。
・酷い地域と酷くない地域をトータルすれば、インド全体の死亡率は低い。酷い地域の死亡率は高い。
ここまでは理解できる。しかし、
・大阪府の死亡率と、インド全体の死亡率(低い)を、単純に比べるのは、ミスリーディングだ。意味がない。
これが解らない。
テレビ出演の医者は、大阪府の「映像」と、インドの酷い地域の「映像」を、「見た目のイメージ」「見た目のインパクト」で比べたわけじゃない。
というか、映像同士、数量じゃないんだから、計算しようがない。
テレビ出演の医者は、大阪府の死亡率の「数字」と、インド全体の死亡率の「数字」を比べたんでしょ?
というか、数字以外比べようがない。
数字で比べて、大阪府の方が、インド全体より、人口比死亡率が高ければ、大阪府はインド全体よりヒドイじゃん。ミスリーディングでも何でもない。
実際、私も、ニュース記事から計算してみた。
コロナ感染者数&死者数~インドVSブラジルVS日本VS大阪府(2021/05/01-随時更新) - 在日琉球人の王政復古日記
2021/05/07
インド_人口約1352610000人_感染1日約414188人_死者1日約3915人
大阪府_人口約___8810000人_感染1日約__1005人_死者1日約__50人
人数で見れば、インドと大阪府なら、インドがケタ違いでヒドイ。
しかし、人口で割れば・・・・・
インド_感染/人口0.0306%_死者/人口0.0002894%
大阪府_感染/人口0.0114%_死者/人口0.0005675%
大阪府の感染者数は、インドの37%。
大阪府の死者数は、インドの1.96倍、ほぼ2倍。
感染者人口比は、インドが大阪府より多いが、
死者人口比は、大阪府がインドより多い。
つまり大阪府は、インドよりは感染してないが、インド以上に死んでいる。
人口比マジックとでも言うべきか。
まあ、インドの場合、集計自体が相当漏れてそうだが、
これが、大阪の現状である。
確かに、大阪府の死亡率は、インド全体より高い(日もある。毎日ではないだろうが)。
ただし、インドの酷い地域だけのコロナ死亡率(高い)は入手できなかった。
が、おそらくは、死亡率の高い順番で、
インドの酷い地域>>>大阪府>>>インド全体>>>日本全体、
なんだろう。
ここで、インドの酷い地域と、大阪府の、2つだけを比べたら、インドの酷い地域>>>大阪府、であるが、インド全体や日本全体を無視して、「大阪府はインドよりマシ」「大阪府はよくやっている」と結論を出せば、それこそミスリーディングである。
だって、インドの酷い地域=インド全体、ではないからだ。
しかし、大阪府>>>インド全体>>>日本全体 、なんだから、「大阪府はインド全体より高い」「大阪府は日本全体の中ではダメ」という意見はおかしくない。これはミスリーディングではない。
大阪府の死亡率は、大阪府全体の死亡率なんだから、インド全体の死亡率と、比べるのも何もおかしくはない。妥当でしょう。
もちろん、大阪府の死亡率と、日本全体の死亡率を、比べるのも妥当だし、
日本全体の死亡率と、インド全体の死亡率を、比べるのも妥当だ。
やっぱり弁護士さんの言いたいことがよく判らない。なので、どんな人なのか?とググった。
元大阪市特別顧問の野村修也氏に業務停止1月 組合活動めぐるアンケート調査で - 産経ニュース
2018.7.17
大阪市が平成24年に全職員を対象に実施した組合活動に関するアンケートに、憲法が保障する団結権やプライバシー権を侵害する質問項目が含まれていたとして、第二東京弁護士会は17日、当時の市特別顧問で、アンケートを実施した第三者調査チームの責任者だった中央大法科大学院教授、野村修也弁護士(56)を業務停止1月の懲戒処分とした。
アンケートは24年2月、約3万人を対象に記名式で実施。調査方法を問題視する声が上がり、未開封のまま廃棄処分とされた。
同会は、22の質問項目のうち「特定の政治家を応援する活動に参加したことがあるか」「自分の納めた組合費がどのように使われているか知っているか」などの5項目が、職員の団結権やプライバシー権などを侵害すると認定。また、アンケートに添付された文書の中に「このアンケートは任意の調査ではありません」などと回答を強制したともとれる記載があったことなどから、責任者だった野村氏について「弁護士の品位を失うべき非行」に当たると判断した。
同会によると、野村氏は「当時、職員の不祥事が多発していたこともあって、調査は有益かつ必要なものだった」と話しているという。
◇
当初の記事で、アンケートが実施されたのは、「橋下徹市長(当時)の指示」としていましたが、事実関係が違いましたので、この部分を削除しました。
私には、この弁護士先生のご意見の《意味》は理解できないまんまだが、《意図》は理解できた、ような気がする。
弁護士先生は、「数字」の話をしてるんじゃなく、「政治」の話をしていたのだ。誤解して申し訳ない。
頑張ってる知事は手弁当でも応援する、義侠心の厚い方のようだ。