在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

MMT=アベノミクス?~れいわ新選組山本太郎=安倍前首相~ケインズもハイエクもマルクスも死なない。ゾンビの如く黄泉帰る。

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私は極めて形而上学的人間である。砕けて言えば宗教的人間だ。

 

科学的資質がまるでない。私の前に科学の門は開かなかった。私は形而上学に逃げ込んだ。

自然科学なんてとても無理。社会科学でも数学を駆使する経済学はまるで付いて行けない。

 

「20円で1万円札」アベノミクス再来を見過ごせぬ理由:朝日新聞デジタル

2021年9月1日
記者コラム「多事奏論」拡大版 原真人
 去年の秋に体調不良で首相を退いた安倍晋三氏が、地方遊説で再びアベノミクスの宣伝活動に乗り出している。菅義偉政権の支持率急落のなかで近く迎える自民党総裁選、総選挙は一波乱も二波乱もありそうな雲行きで、安倍氏の活動は今後の政局にも影響しそうだ。ただ、それ以上に国家財政への影響が懸念される。アベノミクスという「現代の錬金術」が息を吹き返せば、日本の財政運営は再び危うい経路へと迷い込む恐れがある。
 安倍氏は7月10日に新潟県三条市でおこなった講演で、みずからの政権の実績としてアベノミクスを誇った。
 昨年度の政府予算はコロナ対策で例年より大きく膨れあがり、政府は新たに112兆円の国債を発行した。そのことにふれ、こう強調した。
20円で1万円札が出来る
 「子どもたちの世代にツケを回すなという批判がずっと安倍政権にあったが、その批判は正しくないんです。なぜかというとコロナ対策においては政府・日本銀行連合軍でやっていますが、政府が発行する国債は日銀がほぼ全部買い取ってくれています」
 「みなさん、どうやって日銀は政府が出す巨大な国債を買うと思います? どこかのお金を借りてくると思ってますか。それは違います。紙とインクでお札を刷るんです。20円で1万円札が出来るんです」
 会場がどっとわくと、安倍氏の演説はさらに熱がこもっていく。
 「日銀というのは政府の、言ってみれば子会社の関係にある。連結決算上は実は政府の債務にもならないんです。だから孫や子の代にツケを回すな、これは正しくありません」
 「私はいまの状況であれば、もう1回、もう2回でもいい。大きなショットを出して国民生活を支えていく。大きな対策が必要だと思います」
 この演説にはどこか既視感がある。思い返せば9年前、暮れの総選挙を前に当時、自民党総裁だった安倍氏がこう訴えたのがアベノミクスの始まりだった。「輪転機をぐるぐる回して日本銀行に無制限にお札を刷ってもらう」――。
(略)

 

<野党に問う>れいわ・山本太郎代表インタビュー「心配するな。あなたには国がついている」:東京新聞 TOKYO Web

2021年9月2日
 ―目指す社会像に込めた思いは。
 「徹底的な公助で支えるという理念だ。いま多くの人が自分の将来に不安を抱えている。なぜかと言うと、自己責任社会がどんどん増幅しているからだ。それを政治がつくりだしてしまった。日本は新型コロナが来る前から大変な状況だったということを政治家はどれくらい認識しているのか。たとえあなたが世界から見放されたとしても、国だけはあなたから手を離さないよと伝えたい」
 ―自己責任社会をどう転換するか。
 「労働環境が破壊されたりとか、税金の取り方がゆがめられたりとか、一握りの人たちが得になるような社会をつくり続けてきた。その結果、金持ちはより金持ちになり、それ以外の多くの人は貧しくなっていった。それがこの数十年の日本の姿だ。日本は、25年に及ぶデフレから脱却できていない。まずやらなければいけないのは積極財政だ」
 ―政府の新型コロナ対策をどう評価するか。
 「コロナ禍でよく分かったが、日本は感染症に対してしっかりとした対策ができていなかった。緊縮財政で保健所や、医療体制が削減されてきた。少子化や高齢化が問題と言われながらも、命と向き合って支える現場は人材が圧倒的に足らない。それは政府が金を出さないからだ。れいわ新選組では、70万人いるとされる潜在看護師をリクルートするため、医療現場に復帰する人に100万円を支払う政策を考えている」
 ―新型コロナをどう収束させるか。
 「まずは大胆に世の中の動きを制限しなくてはいけない。新型コロナを災害対策基本法の災害に指定し、『徹底補償つきステイホーム』を行う。これだけ制限のある生活が続いているなかで言いづらいが、最長3カ月で社会活動を徹底的に止める必要がある。感染者の検査、追跡、保護、医療体制の拡大を徹底的に行ってコロナをコントロールできる状況にする。
 当然、国民や事業者には経済的なインセンティブを出す。国民には1カ月当たり20万円の給付金を出す。社会保険料も免除し、携帯電話などの通信費も出す。休業要請に応じる事業者には粗利補償をする。こうした支援策に加えて、消費税を廃止し、教育費も無償化する。
 最長3カ月のステイホームには、本年度予算に加えて145兆円が必要になる。その後の経済政策は10カ年計画で考えている。現在の通常予算に加えて必要な財政規模を検討し、消費税ゼロや、10年間で官民合わせて200兆円規模の脱原発・グリーン投資などの必要な支出をする。これをデフレで疲弊した人たちの安定雇用、所得向上につなげる。
 これらは全て当面は国債で賄う。物価上昇率を注視しながら累進課税化と合わせて行う必要があるが、所得も向上するし、インフレ率は5年平均では3%程度に収められるとみている。ハイパーインフレにはならない。日本にはそれだけ財政出動できる体力はある
 ―次の衆院選をどう位置づけるか。
 「この地獄のような状況を終わらせる選択を野党第一党にはしっかり示してほしい。『次の次』ではダメだ。一発で決める。本気で政権を取りに行くという迫力を見せてほしい。立憲民主党枝野幸男代表が消費税減税を時限的にやると言ったのは評価すべきことだ。これからやらなければいけないのは、有権者の選択肢を極限まで減らすことだ。ここの選挙区は譲ってほしいとか、諦めてほしいといった交通整理をやらないといけない。そのためにも強力なリーダーシップと、人々に希望を与える言葉と政策が必要だ」
 ―政権交代の実現に向けてれいわ新選組ができることは。
 「いまは参院に2議席しか持っていない。立民と比べてできることには差がある。私たちができることと言えば、野党第一党にハッパを掛けることではないか。(枝野氏が)野党をまとめられないのだったら、この国をまとめられるわけがない。私は立民を超応援している」
 ―山本代表は次期衆院選にはどこから立候補するか。
 「東京や近畿など3つの比例ブロックのうちどこから出るのがいいか考えているが、まだ決められていない。早く決めた方が良いという意見もあるが、ここまで引っ張ったならもう同じ。楽しみにしていてください」(聞き手・木谷孝洋)

 

朝日新聞は、安倍前首相のアベノミクスに対して「現在の錬金術」と、否定的である。

東京新聞は、れいわ新選組山本太郎の徹底的「公助」、超大型財政出動を、中立的に伝えている。

 

朝日新聞東京新聞は、政治的には、共にリベラル派に分類されるが、経済的には、朝日はけっこう日経に近い保守派だ。

よって、朝日がアベノミクスに否定的なのは、安倍ちゃんのナショナリズムのせいだけではなく、ホントに財政保守派なのだと思う。

 

安倍ちゃん好きの保守派は、リベラルな山本太郎が嫌いだろう。

山本太郎好きのリベラル派は、保守な安倍ちゃんが嫌いだろう。

でも、安倍ちゃんと山本太郎、経済政策において、何が違うのか? 

安倍ちゃんファンも、山本太郎ファンも、両者の経済政策の違いを説明できますか?

私は両者の違いが判らない。だって、経済学が判らないから(笑)。

 

安倍ちゃんと山本太郎アベノミクスとMMT、乱暴に言えば、「一緒」ではないのか? 規模はともかく、方向性は、「同じ」ではないのか?

 

ケインズという経済学者がいる。ハイエクという経済学者がいる。

両者が対立してる事は知っている。

両者の背景にあるリベラル思想と保守思想も判る。

さらに背景にある、ある意味神学的対立(人間の理性への信頼VS理性への懐疑)も判る。

 


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余談だが、この動画を作った人は、中立ではない。間違いなくハイエク派だ。

東海岸か、西海岸か、周囲が民主党系インテリばっかりな環境で孤立無援なんだろう。

 

アベノミクスは【リベラル左翼】である(その2)~「ケインズVSハイエク」の100年戦争。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

しかし、私はケインズ経済学や新古典派経済学を、経済学的には、数学的には、理解できていない。だって、数学が判らないから(笑)。

 

「ケインズの評価」が時代により180度変わる訳 | 経済学 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

悪の秘密結社「新自由主義」と、それを操る首領の金融資本家「ウォール街」が、妖怪「レーガン」と魔女「サッチャー」を手先として、それまで世界を守ってきたすばらしい公的な保護や規制の仕組みを次々に解体。
私利私欲を追及して弱者を好き勝手に蹂躙して、そのあげくに2007ー2008年世界金融危機が起こり世界経済は崩壊寸前。
そこへ、人によっては正義の味方たる仮面ライダーこと「ケインズ」の政策がやってきて、世界を崖っぷちから救う。
ついでに、悪の秘密結社がこれまでやってきた悪行も、実はライダー「ケインズ」がずっと警告してきたことなのに、人々は愚かにもその警告に耳を貸さなかった――だがいまこそケインズの正しさが明らかとなりました!
彼こそは経済すべてを俯瞰し、空理空論に流されない現実の弱さを見抜く力を持ち、経国済民の術たる経済学の本質を理解し弱者のために腐心しうんぬんかんぬん。
だからみんなこれからは再びケインズの教えを学んで正しい経済のあり方を実現しましょう!
2021/02/19 山形浩生

 

そして、私の理解では、アベノミクスケインズ経済学の系譜だ。

つまり、アベノミクスはコテコテのリベラル思想であり、保守思想ではありえない。

少なくとも、経済政策においては、安倍前首相も高市早苗ちゃんもリベラルである。

 

そして、MMT(現代貨幣理論)という最近の流行りは、ケインズ経済学の過激派だと思っている。

つまり、MMTアベノミクスは、程度の差こそあれ、思想は同じだと思っている。

つまり、MMTのれいわ新選組山本太郎と、アベノミクスの安倍前首相と高市早苗ちゃんは、経済政策において、同じ路線だと思っている。

 

もし私の理解が間違っているという人がいらっしゃったら、安倍ちゃんファンのネトウヨでも、安倍ちゃん嫌いのパヨクでも、解かり易く、ご教授いただきたい。歓迎します。

 

ここで、われわれは「行き止まり」に立っていることを自覚しなければならない。

 

令和日本に、選択肢は無いのだ。

安倍ちゃんも、れいわ新選組も、ネトウヨも、パヨクも、ケインズなのだ。

そして、これは日本だけの話ではない。

 

バイデンはアフガンから逃げた。しかし、決めたのはトランプだ。アフガンを捨てて、中国に対抗する。バイデンもトランプも同じなのである。

EUの中核・ドイツは、ポスト・メルケルの時代を迎える。しかし、保守政党キリスト教民主同盟と、社会主義社会民主党で、大きな違いは無い。

フランスのマクロンは元社会党だが、保守のはずのメルケルと対立点がほとんどない。

アメリカ外交も、EU政治も、選択肢がない。

 

MMTアベノミクスの親分・ケインズ経済学は、第二次世界大戦の引き金を引いた1930年代の大恐慌への処方箋として陽の目を浴びた。

その後、大戦を挟んで、ソ連マルクス主義への対抗策として、資本主義諸国の経済政策に採用され、黄金時代を迎える。

しかし、1970年代にその弊害を指摘され、米ソ冷戦の最終決戦・1980年代には、ネオリベ(新自由主義)によって「ケインズは死んだ」と死亡宣告される。

 

ネオリベは、ネオコン(新保守主義)とタッグを組んで、見事、ソ連マルクス主義を倒し、グローバリズムアメリカ一強時代を宣言する。

そのネオコンが躓いたのが911テロである。

アメリカの威信を賭けたアフガン戦争は20年の歳月の果て、失敗で終わった。

気が付けば、中国が台頭し、アメリカ一強時代は終わり、リーマンショックとコロナで、ネオリベグローバリズムも迷走する。

コロナで、日本だけでなく、世界中が大きな政府ケインズ経済学に復古し、ネオリベの旗色は急速に悪くなった。

 

2020年代の今、1980年代に死んだはずのケインズが、ゾンビの如く、復活した。

2020年代の我々が、ここで教訓にすべきは、「ケインズの勝利」ではない。

殺したはずのケインズが生きていたんだから、おそらく、今は瀕死のハイエクネオリベも、決して、死んだりしない。 

必ず、いつか、ケインズは、また、ダメになる。

そして、ハイエクも、ケインズのように黄泉帰る。

それが最後ではない。また繰り返しだ。

 

近代化で、宗教なんて、イスラムなんて、死んだはず、だった。

しかし、ぜんぜん、死んでいなかった。貧乏国アフガニスタンは、世界2位ソ連を追い出し、世界最強アメリカも追い出した。

 

同じ事は、マルクス主義にも言える。

ソ連で死んだはずの「政治権力としてのマルクス主義」は中国で生き残った。そしてまた、アメリカに挑戦してきた。

そして、中国とは全く別のルートでも、地球温暖化・格差問題の処方箋「ポスト資本主義の可能性としてのマルクス主義」がまた浮上してきた。斎藤幸平という若手マルキストが人気らしい。

あれだけ大量に人間を殺してきたマルクス主義ですら、新たに人間を救済する希望として、また、復活する。

 

イスラムも、マルクスも、ケインズも、ハイエクも、人間の思想は、良い意味でも、悪い意味でも、死んだりはしない。そして永遠の繁栄もない。

これは、経済学や科学の「予測」ではない。形而上学の、いや宗教的な「預言」だ。

 

もし、あなたがネトウヨじゃないのなら、パヨクでないのなら、マジメに考えないといけない。本質は、勝った・負けた、ではないのだ。

マジメな保守派も、マジメなリベラル派も、この2人の言葉を「真剣に」考えないといけない。

 

れいわ新選組山本太郎「心配するな。あなたには国がついている」

 

安倍前首相「日銀というのは政府の、言ってみれば子会社の関係にある。連結決算上は実は政府の債務にもならないんです。だから孫や子の代にツケを回すな、これは正しくありません」

 

山本太郎の発言は、完全に、国家主義者の思考だ。

「国家=国民共同体=有機体」論であり、戦前日本やムッソリーニにもつながる。ズバリ靖国神社の論理なのである。

 

安倍ちゃんの発言は、山本太郎よりリベラルなのだ。

「国家=政府=法人」論であり、国家ではなく政府であり、国民が利用する輪転機・ATMに過ぎない。アベノミクスの論理からは、生死を賭ける靖国神社は出てこない。

 

山本太郎は、国家主義社会主義国家社会主義であり、「ユダヤ人を差別しない優しいナチス」である。

もしナチスが「人を殺さない優しいナチス」なら、ナチスの何を否定できるのか?

 

これは、山本太郎や安倍ちゃんへの批判ではない。良い悪いではない。そういうウヨサヨ勝ち負けというレベルの話ではない。

あなたが、ネトウヨじゃないのなら、パヨクでないのなら、誤魔化してはいけない。

山本太郎と安倍ちゃんの逆転現象は、令和日本のリアルなのだ。

マジメに考えないといけないのである。

 

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