政府と専門家に溝、国民の信頼損なう迷走 宣言発令の土壇場方針転換 - 産経ニュース
2021.5.14
政府は14日、新型コロナウイルスの感染が急拡大している北海道など3道県への緊急事態宣言発令を決めた。当初は宣言に準じた「蔓延(まんえん)防止等重点措置」を適用する案を専門家に示したが「不十分だ」との意見が続出して方針転換した。宣言の位置づけをめぐる認識の温度差などが背景にあるが、重要な政策決定をめぐる迷走は国民の不信感を招きかねず、対策の行き詰まりを如実に表している。
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「専門家がそういうならそれでいいじゃないか」
首相は西村氏らとの協議でそう述べたという。分科会終了後、専門家は「画期的だ」「決断に敬意を表したい」と評価し、政府は「専門家の意見を尊重するのは当然だ」(田村憲久厚生労働相)と取り繕った。
専門家が宣言にこだわったのは「重点措置では国民に強いメッセージが伝わらない」という危機感からだ。感染力の強い変異株が蔓延し、すでに宣言発令から3週間近く経過した東京都でも、いまだに対策の効果が出ていないことへの焦りも背景にある。
緊急事態、10分で方針変えた官邸 閣僚「あり得ない」 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
2021年5月14日
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政府は分科会に、緊急事態宣言に準じる重点措置に群馬、石川、岡山、広島、熊本の5県を追加する案を諮問した。前夜に首相らが決めたこの案に、専門家から一斉に異論が噴き出したのだ。北海道、岡山、広島では、様々な指標が宣言発出が必要とされる「ステージ4(感染爆発)」に達していた。「非常に厳しい」。重点措置では効果が不十分との声が次々と上がった。
西村氏の説明を聞いた閣僚らからは「このまま突っ込むか」という強硬論も出たが、田村氏がそれを制した。分科会の尾身茂会長が衆院厚労委員会に出席することに触れ、「答弁がもたないんじゃないか」。政府方針と専門家の意見が異なったままでは、国会の答弁に支障が出ると指摘した。
閣僚のやりとりをじっと聞いていた首相が最後に口を開いた。「それが専門家の結論なんだろ。もう決まっているんだろ」。西村氏が「そうです」と応じると、首相は「なら、それでいいじゃないか」と、決断を下した。この間、わずか10分だった。
「あり得ない」閣僚は絶句
何だか、毎回毎回毎回毎回毎回毎回、同じような騒動が起こって、同じような感想ばかりが出てくる。
コピペで済むのは楽だが、まったく進歩がない。
#医療非常事態宣言 #緊急事態宣言 #まん延防止等重点措置 ~まん防 まん重~GSOMIA 終了 延期 失効 効力 停止 破棄 中止 - 在日琉球人の王政復古日記
2021-04-05
儒教は言葉を重視する実念論である。孔子は「まん防」も「まん重」も使うまい。
孔子は、神の子イエスでも、解脱者釈迦でもない。俗人であり、間違いも犯す。ただ間違いを直ちに正す人だった。
易経 革 上六
君子豹変。小人革面。征凶、居貞吉。
君子は豹変す。小人は面を革む。征けば凶、貞に居れば吉。(誤れば)君子は全てを根本的に改める。小人は小手先で表面上改めたふりをする。(誤りのまま)続ければ凶、正せば吉。
論語 学而第一-3
子曰。巧言令色。鮮矣仁。
子曰く、巧言令色、鮮し仁。キレイなだけの言葉に、真実は宿らない。
論語 学而第一-8
(前略)過則勿憚改。
(前略)過ちては則ち改むるに憚ること勿れ。(前略)間違った時に(意地やメンツで)訂正を躊躇してはならない。
論語 衛霊公第十五-29
子曰。過而不改。是謂過矣。
子曰く、過ちて改めざる、是を過ちと謂う。過ちを知って改めない。それが真の過ちである。
論語 子路第十三-3
子路曰。衛君待子而爲政。子將奚先。子曰。必也正名乎。(後略)
子路曰く、衛君、子を待ちて政を為さば、子は将に奚をか先にせんとする。子曰く、必ずや名を正さんか。(後略)弟子「政治の最優先事項は?」。孔子「まずは言葉を正しくする」(後略)
右翼左翼ではなく、思い付きと意地とメンツ~菅首相 #日本学術会議 任命拒否は「忠臣蔵」「韓国軍レーダー照射」である。 - 在日琉球人の王政復古日記
2020-11-19
たとえ君子(常識人)でも人間にチョンボはつきもの。大事なのは間違った時に無理な意地を張らず、逆ギレせず、直ちに間違いを認めて、頭を下げて、事態を修正する度量である。それが君子の君子たる由縁である。
今、私が心配なのは、GoToトラベル、GoToイートである。
コロナは確実に第3波である。重症者用ベットが危機的である。
しかし経済も回さないと観光業と飲食業が死ぬ。
GoToをやり続けるも、止めるも、難しい判断である。どっちが正しいとは言い切れない。
続けるも、止めるも、正解はないが、合理的判断、科学的判断、が必須だ。
医学は科学である。経済だって社会科学であり科学である。
しかし、続けるも、止めるも、「首相が明言したんだ!」「首相の判断ミスとでも言うつもりか!」とばかりに、科学にも国民にも問題の本質にも関係ない、意地とメンツを押し通して状況判断を間違えるのが一番怖い。
菅さんは沈着冷静な策士という評判だったが、ここ最近を見てると結構、感情的で落ち着きが無いのだ。あの安倍ちゃんより打たれ弱い、人間の器が小さいように感じる。
満州事変、ハルノート、ガダルカナル、インパール、ポツダム宣言から、バブル崩壊まで、為政者の意地とメンツとプライドと判断ミスは、状況をさらに悪化させる。
見切り千両。損切り万両~戦力逐次投入~1942年ガダルカナルも2021年 #東京五輪 #森喜朗 も「日本と外国の関係」。 - 在日琉球人の王政復古日記
2021-02-11
私は金儲けの才能【も】からっきし無いからやらないが、株の世界には「見切り千両。損切り万両」という格言があるらしい。元は江戸時代の大阪米相場だろう。株は買う時より売る時が難しい。
儲かってる時は「まだ上がる。もう少し」と思い、儲けを失い、
損してる時は「上がるまで待とう。もう少し」と思い、傷口を広げる。
私も典型的にこのタイプだと思う。手を出さない方が良さそうだ。
1942年、帝国陸海軍はガダルカナルに戦力を投入した。
戦況が不利になった。戦力を追加した。さらに戦況が悪化した。また戦力を追加した。最後は、大量の餓死者・病死者の山を残し、戦略拠点を失い、太平洋戦争はターニングポイントを曲がり切った。
そこから勝ち目のない戦争をさらに3年も止められず、大東亜の覇権どころか、天皇制消滅の瀬戸際まで追い詰められる。
戦力の逐次投入は下策中の下策。
そんなことは孫子やクラウゼビッツの時代からイロハのイだった。それでも戦争のプロフェッショナル達がやらかした。
株でも戦争でも、「見切り千両。損切り万両」で生き残り、「戦力逐次投入」は墓場直行。
「わかっちゃいるけど、やめられない」、植木等は偉大だ。
株の世界で、決定権はあなたにある。買うも売るもあなたが決める。しかし、勝敗はあなたが決めるわけではない。相場=他人が決める。
ガダルカナルで、決定権は日本にあった。攻めるも引くも日本が決める。しかし、勝敗は日本が決めるわけではない。アメリカ=他人が決める。
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日本の失敗は、トップが悪い、よりも、側近の判断ミス、の方が多い気がする。大東亜戦争も、首脳の間違いではなく、帝国陸軍中堅クラスの現場大暴走だった。
トップがガダルカナルから引こうと思ったのに、「いや、引いたら負けです。押して押して押しまくりましょう」と言い出したヤツが腹を斬れ。
日本学術会議と違って、今回の菅さんの大英断には拍手を送りたい。
結果的に正しかったか?間違ったか?ではない。
政治家の意地とメンツより、専門家の不満爆発を信じる。
万が一、結果として間違った判断であっても、判断の根拠は間違っていない。