在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

右翼左翼ではなく、思い付きと意地とメンツ~菅首相 #日本学術会議 任命拒否は「忠臣蔵」「韓国軍レーダー照射」である。

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元禄14年(1701年)江戸城松之廊下。播州赤穂浅野内匠頭高家筆頭吉良上野介へ刃傷に及ぶ。

2人の間に何があったのか? 賄賂か?パワハラか?製塩業か?権力闘争か?

 

大河ドラマ麒麟が来る」でもおなじみ本能寺の変「なぜ明智光秀織田信長を討ったのか?」と並ぶ日本史の謎とされている。

 

松之廊下が謎とされるのは、浅野内匠頭は刃傷しても何も得をしないからである。損得計算で考えればやるはずがない。しかし現実にやった。なぜだ?

 

これは考え方がサカサマなのだ。

 

誰かが何も得をしないをやらかす。合理的ではない。その理由はそのまんまその通りで、合理的ではなかったのである。

 

世の中で起こってる殺人も強盗も、最終的にはだいたい「やり損」で終わる。でもやらかす人間はなくならない。なぜか?やった人間が合理的ではなかったからだ。江戸時代なら「乱心」と呼ぶ。

 

刃傷「松の廊下」は浅野内匠頭の乱心である(それで不可解な点は何も無い)。元禄忠臣蔵、赤穂浪士、吉良上野介。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

学術会議、構成見直し 任命拒否の理由明かさず―菅首相:時事ドットコム

2020年11月02日
 菅義偉首相は2日の衆院予算委員会で、日本学術会議の会員候補6人の任命拒否について「前例踏襲はやめて、結果として民間人や若い人を増やすことができるようにしたら良いと、私自身が判断した」と述べた。会議が「閉鎖的で既得権のようになっている」と指摘し、組織改革の必要性を改めて強調。一方で、任命拒否の理由は明らかにしなかった。立憲民主党江田憲司代表代行への答弁。
 首相は、官房長官在任中から学術会議の在り方に懸念を持っていたと説明。「多様な会員を選出するべきだと言われながら、現状は出身や大学に大きな偏りがある」と主張した。
 江田氏は6人除外の理由をただしたが、首相は「人事に関わることだ」と回答を拒否。「説明することによって、その後の円滑な人事が困難となる恐れがある」と理解を求めた。判断にあたって「悩みに悩んだ」とも語った。
 立憲の今井雅人氏は、安全保障関連法などに反対したことが任命拒否の理由ではないかと追及。首相は「政府の何々に反対したから外すことはあり得ない」と否定した。
 

 

菅さんは日本学術会議の任命拒否の理由を明かさない。

説明しないことで、国会は止まり、支持率も下がる。

それでも頑として説明しない。

なぜか?

 

自民党嫌いのパヨクは「不当弾圧だ」と怒り「学問の自由の侵害だ」と叫ぶ。

自民党応援のネトウヨは「反日左翼組織だ」「中国共産党だ」と反論する。

どっちも間違いだと思う。

 

日本学術会議なんて何をやろうが、コロナ対策も、スマホ値下げも、オリンピックも、対米対中外交も、憲法改正も、衆議院総選挙も、菅政権の邪魔にはならない。

メンバーが誰であろうが、拒否された6人が入っていても、政治への影響はほとんどゼロである。

 

ただし、今までの慣例を破って任命拒否すれば、「なんで?」「理由は?」と騒ぎになる。説明が必要になる。

政局的には、何のメリットもなく、デメリットしかない。なんで損するだけなのにやったのか?

 

ここで、本当に何か合理的な理由があればいい。それが右翼的な理由でも左翼的な理由でも構わない。

しかし、本当に「無かった」らどうする?

実は「大した理由もなく」「なんとなくムカついた」「虫の居所が悪かった」「その場のノリで」だったとしたら、菅政権は理由を説明したくても不可能なのだ。

 

「そんな馬鹿な」と思うかもしれないが、合理的に考えれば、元禄14年に起こった騒動はそういう理由だった可能性が極めて高い。

元禄14年がそうだった可能性が濃厚なんだから、令和2年もそうだったとしてなにも不思議はない。

 

合理的に考えれば、日本学術会議任命拒否の理由は、

「せっかく最高権力者・総理大臣になったんだから、人事権をふるってみたかった。官僚たちにオレの権力を見せつけてビビらせてみたかった。でも重要な人事で無茶したら大変だから、どうでもいい些末な人事で試してみた。相手は誰でもよかった」

としか思えない。

本質は、買ったばかりの新車で速度制限違反したヤンキー小僧と大して変わらないことではないか?

 

パヨクさんもネトウヨさんも菅さんが任命拒否した「真の理由」「政治的背景」をあれやこれやと合理的に推理している。

そもそもそれが大間違いなのだ。 

 

もしも本当に、菅さんが前々から「日本学術会議は問題だ、改革すべきだ」と思っていたのなら、任命拒否の前に「日本学術会議を何とかしたい」と国民に明言してから、任命拒否すれば良かったのである。

菅さんは前々から「スマホ料金は高すぎる、改革すべきだ」と思っていた。そして「スマホ料金を何とかしたい」と国民に明言してから、政策を進めている。それで国民から疑問も反発も出てないではないか。

日本学術会議も同じようにやれば何の問題もなかった。

なぜ事前に説明しなかったのか?

それは、菅さんが前々から、日本学術会議は問題だとか、改革すべきだとか、大して真剣に思ってなかったからだ。

どうでもよかったのである。どうでもよかったからこそ、深く考えないで任命拒否したのだ。

 

日本学術会議任命拒否に「反日左翼の陰謀」も「学問の自由への弾圧」も関係ない。

だからこそ問題なのである(笑)。

 

しかしここまでは、もちろん良い事ではないが、まだ最悪ではない。

 

日本学術会議任命拒否に理由はない。

それが真実でも、それでは話は通らない。

だから、ホントは無いのに、事後的に「理由」を無理やり作る。

急いで「理由」を作るから、整合性が取れず、明らかに辻褄が合わず、ますます信用性を失い、突っ込まれる。

そして、追及に対応できなくなってダンマリに入る。後は説明を拒否して数の力で押し切る。

 

無理やりだから、上手くいってるシステムなのに、問題がない制度なのに、グチャクチャにいじくり回す。

健康体の人間の腹をかっさばいてやらなくていい無駄な手術をやるようなもんだ。健康体が病気になる。しかし手術は無意味でした、なんて今さら言い出せない。2回目3回目の手術でますます病状が悪化する。

 

菅さんは任命拒否に理由はある!と明言した。自分の判断だ!と明言した。とすれば、何かビックリする理由があるはずだ!日本学術会議が悪いはずだ!閉鎖的だ!既得権益だ!反日左翼だ!中国共産党だ!民営化だ!解体だ!と騒動が大きくなる。

無駄な時間と無駄なエネルギーと無駄なコストだけが発生する。

でも、イヤだからこそ、ますます「理由(実は存在しない)」は言えない。

さらに追及されれば、不機嫌になってダンマリか、無関係な別問題をフレームアップして誤魔化す。 

 

安倍ちゃんは「オレは関係してない」と明言した。とすれば、モリカケ事件の国有地払い下げは誰の指図だ?命令責任者は誰だ? 後になってからあれこれ帳尻を合わせる無理が、現場の役人にしわ寄せとして集中する。うつ病を発病する。最後は取り返しのつかない不幸が起こる。

でも、イヤだからこそ、ますます「オレは関係してない」と言い張る。

さらに追及されれば、不機嫌になってダンマリか、無関係な別問題をフレームアップして誤魔化す。 

  

浅野内匠頭の刃傷は精神健康上の問題なのに、赤穂ファンが「何か理由があったはずだ!」とさまざまな陰謀論を思い付いて謎の満漢全席フルコースである。

 

別に日本の自民党だけを悪く言ってるのではない。韓国だって同様である。

 

日頃からムカつく相手ゆえにやらかさなくてもいいチョンボを軍事活動真っ最中にやらかす。でも意地とメンツから「ごめんなさい」と頭は下げられない。下げられないから逆ギレする。でも説明が無茶苦茶で(だってそもそも説明がウソなんだから当たり前)、さらに事態を悪化させる。

 

2018年の日本海で起こった騒動も全く同じだったと思う。

 

軍隊に下げる頭はない~海自哨戒機レーダー照射~沈勝燮韓国海軍参謀総長の玉虫色の白旗。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

支那の哲人は2500年後のこういう事態をお見通しである。

 

論語・学而第一8
子曰。君子不重則不威。學則不固。主忠信。無友不如己者。過則勿憚改。
子曰く、君子重からざれば則ち威あらず。学べば則ち固ならず。忠信を主とし、己に如かざる者を友とすること無かれ。過ちては則ち改むるに憚ること勿かれ。

 

たとえ君子(常識人)でも人間にチョンボはつきもの。大事なのは間違った時に無理な意地を張らず、逆ギレせず、直ちに間違いを認めて、頭を下げて、事態を修正する度量である。それが君子の君子たる由縁である。

 

今、私が心配なのは、GoToトラベル、GoToイートである。

コロナは確実に第3波である。重症者用ベットが危機的である。

しかし経済も回さないと観光業と飲食業が死ぬ。

GoToをやり続けるも、止めるも、難しい判断である。どっちが正しいとは言い切れない。

続けるも、止めるも、正解はないが、合理的判断、科学的判断、が必須だ。

医学は科学である。経済だって社会科学であり科学である。

 

しかし、続けるも、止めるも、「首相が明言したんだ!」「首相の判断ミスとでも言うつもりか!」とばかりに、科学にも国民にも問題の本質にも関係ない、意地とメンツを押し通して状況判断を間違えるのが一番怖い。

 

菅さんは沈着冷静な策士という評判だったが、ここ最近を見てると結構、感情的で落ち着きが無いのだ。あの安倍ちゃんより打たれ弱い、人間の器が小さいように感じる。

 

満州事変、ハルノートガダルカナルインパールポツダム宣言から、バブル崩壊まで、為政者の意地とメンツとプライドと判断ミスは、状況をさらに悪化させる。 

 

朝令暮改、右往左往、付和雷同もマズいが、意地とメンツと逆ギレよりはまだ被害が少ないのも、歴史の教訓である。 

 

菅首相を裏切る極左反日読売新聞(笑)~ #日本学術会議 任命拒否の根拠 #千人計画 を #Qアノン 同様デマフェイク扱い。 - 在日琉球人の王政復古日記