トランプ大統領への抗議デモ、警察と激しく衝突 ワシントンで200人以上逮捕(UPDATE)
2017年01月21日
ロイターによると、黒い服を着て覆面をした約500人の集団がトランプ大統領の就任に抗議して、「MAKE RACIST AFRAID AGAIN(差別主義者を再び恐れさせる)」などと書かれた旗などを掲げて行進した。一部がスターバックスやマクドナルドなどの飲食店や銀行の窓ガラスを割ったり、車を破壊したりした。これに対して、警官が一部で催涙ガスを使い、衝突が起きたという。
2017年、ワシントン/アメリカ。
1922年、ローマ/イタリア。
1999年、ファイト・クラブ/映画の中。
アナキストも、ファシストも、イメージカラーは、同じ「黒」なのだ。
映画「ファイト・クラブ」は、ウソじゃない。リアルなのである。
《アナキズム映画列伝》 「ファイト・クラブ」(1999年)《ファシズム映画列伝》~ブラッド・ピット、キングコング西野亮廣、リバタリアン西原理恵子。 - 在日琉球人の王政復古日記
《アナキズム映画列伝》東映「総長の首」(1979年)~ジョニー大倉カンフー!菅原文太ギロチン社!岸田森全裸!黄門様ガラス食い!白塗り東京音頭! - 在日琉球人の王政復古日記
《アナキズム映画列伝》東宝「太陽を盗んだ男」(1979年)~沢田研二VS菅原文太~「共産主義の赤」VS「無政府主義の黒」 - 在日琉球人の王政復古日記
三島由紀夫・楯の会、ナチス突撃隊、鉄兜団・前線兵士同盟、社民党・国旗団-黒・赤・金、共産党・赤色戦線戦士同盟。 - 在日琉球人の王政復古日記
暴力じゃんけん~ヤクザVSファシストVSテロリスト~任侠団体山口組民間軍事会社~麻薬VSドゥテルテVSイスラム国。 - 在日琉球人の王政復古日記
※追記
2017年01月22日
神谷匠蔵(略)
結果として217人が逮捕され、また警察官側にも負傷者が出ている。この事態は現代の「リベラル派」の醜悪さを見事に表現している。権力に反対することが「知識人」としての倫理的義務だとしても、暴力に訴えた時点で彼らの主張は矛盾しているか、あるいは正当性がない。選挙の時にもあれほど批判された上に、此の期に及んでトランプ氏の大統領就任を合法的に妨げることなど最早できないことは明らかなのに、まだこんな無意味でしかも暴力的なことをするというのは、彼らのトランプ氏に対するイデオロギー的反感は理性的意義申し立ての次元を遥かに超えていると言わざるを得ない。
神谷匠蔵という人がどういう人か知らないが、
この期に及んで、まだ、蓮舫たんの二重国籍問題にしがみついて、PVを稼ごうという、根気強い(笑)人々がいるアゴラらしい人選ではある。
文章を読む限り、勉強は積んだ人なんだろうが、結局、嫌いな陣営の不都合な面は針小棒大、好きな陣営の不都合な面はスルー、という精神構造の基礎部分は、勉強では改善できなかったタイプと見受けられる。
今回、民主党支持者が、リベラル派が、醜悪な姿を見せたことは確かだ。
しかし、共和党支持者だって、保守派だって、去年からずっと、醜悪な姿を見せてきたのだ。
トランプ支持者も、相も変らぬ、粗暴さ、ではないか。
もちろん、こんな落書きをするのは、共和党支持者のごく一部だろう。
それは、暴動をやらかすのが、民主党支持者のごく一部であるのと同じだ。
さて、アメリカにはKKK(クー・クラックス・クラン)という白人至上主義団体がある。彼らは、基本的に、共和党を支持してるし、トランプにも支持を表明した。
じゃあ、この一点を持って「共和党の本質はKKKだ」「トランプはKKKだ」と決めつけてもいいのか?
共和党でも、穏健派や主流派の大多数はKKKを嫌っているのである。
共和党の支持者には、企業もあり、保守主義者もおり、反共主義者もおり、キリスト教福音派もおり、イスラエル支持派もおり、キューバ系移民もおり、ネオコンもおり、リバタリアンもおり、ポピュリストもおり、そして、KKKもいる、というだけの話である。
KKKの要素はゼロではないが、KKKが共和党を代表するわけでもない。
だいたい「お前もKKKの一味だ」なんて言われれば、イスラエル支持のユダヤ系共和党員が激怒するだろう(笑)。
同じく、民主党支持者が、全員暴徒ではない。
今回の騒動は、民主党支持・反トランプの雑多な政治勢力の中の、一部(※)に過ぎないアナキスト・グループ、またはアナキストのコスプレをした「暴れたがり屋」なのだ。
※ただし、一部だといって軽視してるのではない。私はアゴラのような依怙贔屓バイアス(笑)は極力かけないように努力している。
そもそも、今回の抗議デモをやってる民主党系政治勢力が、暴徒=アナキストだけではないことは、ご本人が書いているのである。
反トランプデモを実施したグループにはLGBTの権利擁護を主張する活動家やフェミニスト、反人種主義差別活動家、反戦活動家、移民推進派およびマリファナ合法化運動活動家などが含まれていた。(”Most of the noisy protests – including those by an array of anti-racist, anti-war, feminist, LGBT, pro-immigration and marijuana legalization groups – were peaceful” リンク先より引用)
共和党支持勢力の中には、黒人をリンチにかけた、KKKもいる。
民主党支持勢力の中にも、ショーウィンドウを叩き割る、アナキストがいる。
どっちの党にも困った連中はいる。そして、KKKに、アナキストに、共和党支持を止めろ、民主党支持を止めろ、と言っても無駄だ。
しかし、どっちも人数からすれば、共和党支持者の極一部、民主党支持者の極一部、である。彼らが、共和党、民主党を代表しているわけではない。
もし、アナキストを民主党支持者全体の象徴として扱っていいのなら、
KKKを共和党支持勢力全体の象徴として扱っても、反論しないでね(笑)。
他人を同調圧力で抑圧しているのは自分たちの方であると彼らはいつ気がつくのだろうか。リベラル派は「絆」(日本)だとか「solidarity」(英米欧)という言葉を好んで使用するが、それこそが「fascio」というイタリア語の単語が意味するものであり、「束になって団結すること」を強調することがファシズムという語の語源に最も忠実なイデオロギーであると彼らは認識しているのだろうか。
「絆」という言葉が好きな日本人は、リベラル派だけかね?
どっちかというと、日本民族という集団で国家を固めたがる、安倍自民党支持者の方が大好きではないのか? そっちはスルーか?
たしかに「絆」はファシズムにつながりやすい要素である。
リベラルは、左翼思想には、ファシズムの要素がある。
デモクラシーVSデモンストレーション~「大衆が怪物と化す」「民衆が悪魔に憑依される」それが民主主義である。 #SEALDs - 在日琉球人の王政復古日記
絶対自由のアナキストが、「絆」に溺れてファシストに変貌する。
そんなことは、映画「ファイト・クラブ」を見れば、解ることなのである。
一人ぼっちで孤立無援のファシストは、つまりアナキストなのだ。
アナキスト同士が意気投合して義兄弟の盃を交わすと、ファシストになる。
そして、同じファシズム要素は、「アメリカ・ファースト」のトランプにも、「絆」大好きの自民党支持者にも、同じように内在しているのだ。
共和党と民主党、保守とリベラル、双方を、なるべく客観的に見る。
どちらの「病巣」も、同等に扱う。
それが、政治のお勉強をする意味であり、意義なのだと、私は考えている。