高須克弥氏 駐韓大使の帰任に「謝るべきは韓国のほう」 - ライブドアニュース
2017年4月8日
──今回は韓国についてのお話です。まず、朴槿恵前大統領が逮捕され、5月9日に大統領選が行われます。それを目の前にして、一時帰国していた長嶺安政駐韓大使が3か月ぶりに韓国に戻ることとなりました。
高須:これは本当に悔しい話だ。そもそも釜山の日本領事館前に設置された慰安婦像に対する抗議の意味で大使は帰国したわけだよ。この像が撤去されていないのに、韓国に戻るというのは、単純にありえない。事実上の泣き寝入り、韓国側のゴネ得だよ。
(略)
本当にこのままではいけないと思う。我慢の限界を超えた日本人の怖さを知らしめるときが近づいているよ。
リバタリアン漫画家・西原理恵子の旦那さんで、ナチス支持者のファシスト・高須克弥院長は、根本的に、なんにも、判ってない。
リバタリアン漫画家~プロテスタントな西原理恵子VS老荘な蛭子能収~高須克弥がファシストだからややこしい(笑)。 - 在日琉球人の王政復古日記
安倍首相は外務省に命じて、召還していた駐韓日本大使を韓国に帰任させた。
このことを、高須院長は「これは本当に悔しい話だ」と憤慨している。
おかしいじゃないか。
仮に、高須院長の憤慨が正しいとする。
つまり、駐韓日本大使帰任は、韓国の得、日本の損、ということだ。
となれば、そういう決定をした安倍政権は、韓国に得をさせて、日本に損をさせたことになる。
大学の政治学科でしか習わない、高度な専門知識なんで、あんまり知られてない話だが、実は、安倍ちゃんは日本の総理大臣で、韓国の政治家ではない。
つまりは、駐韓日本大使帰任が、韓国の得、日本の損、ならば、安倍ちゃんの失敗・失政・失策になってしまう。
しかし、ここで、絶対に間違いのない、事実(オルタナティブ・ファクト)であり、真実(ポスト・トゥルース)がある。
平成の諸葛亮孔明=安倍ちゃんは、日本の愛国者であり、政治の天才であり、日本が損をするような失敗は、特に、支那挑戦相手には、絶対にしない!ということだ。
だから、高須院長は、日本人として、完全に、間違っている。
今までもそうだったように、安倍ちゃんのやることなすことは、たとえ表面上は日本が負けたように見えたとしても、実際は、すべて、結果的には日本のメリットであり、愚かな韓国を破滅に追い込むための高度な戦略なのだ。
ゆえに、安倍ちゃんの決めた駐韓日本大使帰任を悔しがってる高須院長や、
SNSやtwitterや2ちゃんやまとめサイトで散見される、韓国政府が大使の面会を拒絶したことや、ソウル大使館前や釜山領事館前の慰安婦像が1ミクロンも動かないことや、またまた日韓通貨スワップを持ち出したりしていることに、憤慨している日本人は、
どう言い訳しようが、ホンネでは、天才・安倍ちゃんの深淵なる計画を信じていないわけで、つまりは「日本の底力」(いい息が苦しい)を信じていない売国奴なのである。
真の愛国者ならば、百戦百勝・鋼鉄の霊将・安倍ちゃんの行動に全幅の信頼を寄せるのが当たり前であって、よって、駐韓日本大使帰任に大喜びし、韓国人の対応にニコニコしているはずである。ムカムカ不愉快に感じるなんてことは、日本人としてあり得ないのだ。
本当にこのままではいけないと思う。我慢の限界を超えた日本人の怖さを知らしめるときが近づいているよ。
いったい何を言っているのか? 高須院長は二日酔いか?寝不足か?
今、この瞬間、安倍ちゃんの駐韓日本大使帰任こそが、「我慢の限界を超えた日本人の怖さ」の発露ではないか。
ただし、個人的には日本人じゃないもんで、見方はやや異なる。
ガマンの限界を超えたら、日本人じゃなくても、アメリカ人でも、ロシア人でも、インド人でも、支那人でも、朝鮮人でも、大型犬でも、ライオンでも、チンパンジーでも、おそらく金星人や火星人でも、私は怖い。
だって、怒りのあまり、正常な判断能力を失ってる状態でしょ? シャブ切れの中毒患者みたいなもんで、何をしでかすか判らない。
どっちかというと、夜のJRで「どうして電車が遅れてるんだ?!」と怒ってる身長160センチ・体重60キロの日本人サラリーマンより、
「なんでもいいからウォッカを出せ!」とものすごいスピードで空きビンを振り回してる身長200センチ・体重150キロのロシア人失業者の方が、よっぽど怖い。
そういや、私が生まれる前、日本人がガマンの限界を超えて真珠湾に周遊旅行に行ったら、アメリカ人もガマンの限界を超えて広島と長崎にプレゼントを贈ったことがある。
確かに、ガマンの限界を超えた結果は、怖いものがある。
さらに、なんで、日本人(だけは)ガマンの限界を超えたら怖いぞ!と思い込むのか?、じゃあ他民族は逆ギレしても怖くないのか?、ここら辺の「うぬぼれ」というか「自己賛美」は、海峡の向こうの半島の住人と大して変わらないのではないか?なんて、思ったりもする。
さて、事実(オルタナティブ・ファクト)、真実(ポスト・トゥルース)と言えば、アメリカでこういうニュースがあった。
小説「1984」がアマゾン1位に、「もう一つの事実」で売り上げ急増 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
2017年01月26日
ドナルド・トランプ(Donald Trump)新大統領をめぐって虚実入り乱れた論争が繰り広げられている米国で、英作家ジョージ・オーウェル(George Orwell)の小説「1984年(1984)」がベストセラーに浮上し、米通販最大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の25日の売り上げランキングで1位となった。
「1984年」は現実世界の真実をねじ曲げる「真理省」を描いたディストピア(反ユートピア)小説。1949年に出版されたこの作品には「二重思考」という言葉が登場するが、オーウェルの説明によると、それは「相反する2つの真実を抱える権力者」が「そのどちらも受け入れる」ことを意味するという。
今は、トランプ批判として、主にリベラル派に支持されている、ジョージ・オーウェルの「1984」は、もともとは、ソ連の共産主義体制への批判で書かれた小説である。
事実に反するウソを信じ込ませる、オルタナティブ・ファクト、ポスト・トゥルースとは、本来、左翼・共産主義者への批判だったのだ。
しかし、オルタナティブ・ファクト、ポスト・トゥルースは、左翼に限らず、宗教にも、ナショナリズムにも、それこそ、野球ファンやアイドルオタクにも、何かを愛してしまった、妄信してしまった人間には、思想の区別なく、起こりうる現象なのだ。
阪神のピッチャーの怪しいボールは「ストライクだ!」、
巨人のバッターのギリギリの打球は「ファールだ!」、
これが阪神ファンのオルタナティブ・ファクト、ポスト・トゥルースである。
韓国は優れている!日本に見習うモノなど何もない!と言いながら、
カルビーの「かっぱえびせん」をパクって「セウカン」というお菓子を作る。
日本製であることを隠して「アルプスの少女ハイジ」を放映する。
桜は日帝残滓と批判しながら、同時に、桜の起源は韓国だと言い張る。
これが韓国人ののオルタナティブ・ファクト、ポスト・トゥルースである。
今回の安倍ちゃんの駐韓日本大使帰任で発生した現象も、
朝日新聞や毎日新聞の主張通りに大使を韓国へ帰任させた瞬間、急に「半島有事」「邦人保護」を思い出す安倍信者。 - 在日琉球人の王政復古日記
ちょっと前、お笑い芸人バッシングで発生した現象も、
オルタナティブ・ファクト~日本は大丈夫か?いろんな意味で~8.6秒バズーカー、ラッスンゴレライ=落寸号令雷、チョッパリピース。 - 在日琉球人の王政復古日記
阪神ファンと大して変わりはないのだ。もちろん巨人ファンとも変わらない。
保守派や嫌韓派や安倍信者は、駐韓日本大使帰任を、「日本外交の挫折」ではなく、「安倍ちゃんの巧妙な作戦だ」と言い張る。
じゃあ、彼らが、このニュースに対して、高須院長のように憤慨するのは、本来おかしいのだ。支離滅裂なのだ。
しかし、彼らは、自分から駐韓日本大使帰任は安倍ちゃんの巧妙な作戦だ!と主張しながら、同時に、駐韓日本大使帰任に「ふざけるな!」と失望し憤慨するのである。
彼らは、駐韓日本大使帰任に対して、外務省を無能!売国!と罵倒する、と同時に、外務省に駐韓日本大使帰任の命令を下したはずの最高責任者・安倍ちゃんを無能!売国!とは罵倒しない。
命令を下している最終的責任者・安倍ちゃんは天才!愛国!、と同時に、命令に従ってるだけの部下・外務省は無能!売国!
同時に成立しない、相反する矛盾が、同時に正しい。
全知全能の神が支配する世界は、悪に満ちている。しかし神は絶対に善である。
黒パンを買うのに3時間並ぶけど、共産主義は資本主義より生産性が高い。
これが、ジョージ・オーウェル「1984」に出てくる、二重思考(ダブルシンク)である。
しかし、人間だって動物なのだ。動物は論理的・合理的にできている。
二重思考(ダブルシンク)は、本当に、心から信じているわけじゃない。
「神はクソだ」「共産主義はウンコだ」と本心では判っているのだ。
安倍信者だって、狂人でもないし、馬鹿でもない。
駐韓日本大使帰任が巧妙な作戦だ、なんて、ホンキでは思ってないのである。
半島有事だ、邦人保護だ、北朝鮮拉致被害者対策だ、なんて、そもそも書いてる本人、拡散している本人が、ホンキで信じてるわけじゃないのだ。
彼らだって、安倍ちゃんが韓国に根負けしてタイムアウト、なんて現実は百も承知なのである。
ホンネでは、高須院長と同じように、安倍ちゃんに失望しているのだ。
森友学園にまつわる「辻元清美の3つの疑惑」だって、書いてる産経新聞自体がホンキで事実だと思ってるわけがない。産経だって白痴ではない(笑)。
しかし産経の戦いは、「真実か・虚偽か」の戦いではなく、「善良か・邪悪か」の戦いなのだ。
間違ったとしても、善良な安倍政権は守らねばならない。
正しかろうが、邪悪な辻元清美は潰さねばならない。
ウソでもいいから「辻元清美の3つの疑惑」を言い立てて、森友学園と安倍昭恵ちゃんのスキャンダルをウヤムヤに出来れば、それで産経の勝利なのだ。
そして、産経の読者も、ネット住民も、善良な安倍政権を守り、邪悪な辻元を叩くため、ホンキでは信じていない産経記事をRTしまくるのである。
阪神ファンも、たとえ審判が間違っていても阪神が勝つ試合が見たいのだ。正しい審判で阪神が負ける試合を見たいわけではないのだ。
現実なんてどうでもいい。本当のことは見たくない。
現実とは全くリンクしてない、ネット上の論争で、負けるわけにはいかない宿敵であるリベラル派や左翼やアンチ安倍や韓国人に対抗して、ハッタリでもいいから弱みを見せなければ、インチキ論法でいいから言い争いで勝てれば、それでいいのである。
これが、二重思考(ダブルシンク)の真の姿であり、オルタナティブ・ファクト、ポスト・トゥルースなのである。
人間は動物ではない。人間は非論理的・不合理にできている。
だからこそ、善なる神の作った悪にまみれた世界で、生きていけるのだ。
「人間だって動物なのだ。動物は論理的・合理的にできている」
と同時に、
「人間は動物ではない。人間は非論理的・不合理にできている」。