在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

「ノーベル平和賞マララちゃん」「朝鮮学校」「NHK朝ドラ」を結ぶ、根源的な「差別構造」。

さあ、政治的な「間違い探し」ゲームである。

あなたは、この3つの画像を見て、何を感じるだろうか?

 

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ノーベル賞:平和賞マララさん 「これは始まり」決意新た - 毎日新聞

 

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NHK連続テレビ小説「マッサン」

 

書いてるヤツの名前が、なんと!「在日琉球人」で、さらに「ノーベル平和賞」と「朝鮮学校」ときやがった!

どう考えても、週刊金曜日な内容だと思われそうだ(笑)。

あえて、それを狙ってる部分もあるが(笑)、さて、あなたが事前予想したような話になりますかどうか?

 

政治、人権、歴史、ジェンダー、そういう、あんまり考えたくない(笑)厄介事を、いかに考えていくのかの関門は、これらの画像にある。

 

・・・・・・・

 

なんで、マララちゃんはエスニックな衣装なのか? 母親もエスニックな衣装なのか?

そして、父親と男兄弟は(非エスニックな)西欧の背広にジーンズにポロシャツなのか?

 

なんで、朝鮮学校の女生徒や女性教師はチマチョゴリを着ているのか?

そして、男子生徒はパジチョゴリでなく、ブレザーを着ているのか?

 

なんで、マッサンに登場する日本人女性のほとんど全員が和服なのか?

そして、大半の男性は背広なのか?

 

マララちゃんの男兄弟は、欧米や日本の少年と変わらない服装なのに、

なぜ、マララちゃんは、Tシャツとジーンズ、ノースリープのワンピース、ハイソックスにミニスカート、みたいな欧米や日本の平均的少女と同じような服装を身に着けないのか?

 

まず、身も蓋もない言い方をすれば、これはマララちゃんのマーケティング戦略であり、一種の「ステージ衣装」である。

マララちゃんは世界中を飛び回って、第三世界の、特に南アジアからアフリカ北部にかけてのイスラム圏における女性差別に反対し、子供の権利擁護を訴えている。

そのためには、彼女がイスラム同胞であることを明示しないといけない。よってさまざまな色や形のエスニックな服装で活動するのだ。

誤解を恐れず言えば、レディー・ガガが奇抜なファッションでカブキ者を演じ、自分の音楽を売り、コンサートに客を呼ぶのと、基本構造は同じである。

 

しかし、そういう戦略が通用する背景には、21世紀の今でも、イスラム圏の大多数の女性は、自由意志でTシャツとジーンズなどの欧米風のファッションを着用する自由がないか、かなり難しい状況であり、伝統衣装やその改変バージョンの衣装を着続けるしかない環境で生きている、という事実があるのだ。

そして同じ環境で生きてるはずの、彼女の父親や男兄弟や息子は、普通に背広やジーンズで生活できているのだ。

 

これこそが「女性差別」でなくて、何なのか?

 

アメリカの女性、ヨーロッパの女性は、民族衣装を強制されてない。

支那の女性だって、いまや清服でも人民服でもなく、洋服が普通だ。

産経新聞とケンカする朴姐さんだって、普段チマチョゴリで執務はしてない。

日本はご存知のとおり。逆に和服を着方を知らない女性のほうが多い。

 

欧米でも、支那朝鮮でも、この日本でも、女性差別はいまだに厳然として存在するが、イスラム圏の女性差別は質が違う、深刻さのレベルが異なるというわけだ。

 

戦後、イルボンの差別と戦ってきた(らしい)在日朝鮮人子弟が通っていた朝鮮学校では、創立当初は、貧乏すぎて制服どころではなかったろうが、ある程度経済が安定すると制服を着用する。

しかし最初は、男女共にイルボンの学校と変わらない制服だったのである。男子は詰襟、女子はセーラー服だったそうな。

 

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これはイルボンと変わらないというより、正確には「大日本帝国」と変わらないということだ。在日朝鮮人子弟は、日本帝国主義と戦ってるのに、日本帝国主義が制定した衣装を着ていたのだ。

これは普遍的な話で、鬼畜米英と戦ってるはずの帝国陸海軍将兵も、和服を着たわけではなく、その鬼畜から学んだ「洋装」で戦ったのだ。

これが支配的ポジションにある文化の強さである。

 

それがかなり後期になって、朝鮮学校の女性とのみが「チマチョゴリ」を着用するようになる。これは朝鮮民族のエスニック・アイデンティティの表明であり、文化における「脱イルボン化」の意思ではあるが、しかしそれでも男子学生が「パジチョゴリ」に着替えることは無かったし、「イルボンの服を脱がない男子生徒は民族精神が欠如している!」という騒動も無かった。

マララちゃん一家と同じく、朝鮮学校も、エスニック・アイデンティティを「女性」にだけ押し付け、「男性」は自由だった、というか、どっちかといえば、「日帝式洋装」を優先したのである。

朝鮮学校は、「民族差別」とは戦っていても、「ジェンダー差別」には戦うどころか、助長すらしているのである。

 

欧米列強の世界侵略が始まった時、非欧米各国の社会でまず最初に欧米化したのは、例外なく、都市有産階級の成人男性からである。

金持ち成人男性がまずイギリス風の背広を着るのだ。しかし彼女の妻は民族衣装のままである。

 

日本も例外ではない、どころか、日本が典型例だ。NHKの朝ドラを観れば判る。

上記の「マッサン」だけでなく、「花子とアン」も「ごちそうさん」も、男性が洋装でも、女性は和服なのだ。

 

日本の男性は戦前から洋装に親しんだ。大きかったのは徴兵制である。普段は着物しかきたことがない貧乏人も、兵舎に入って軍服の着方をを憶えたのだ。

しかし日本の一般女性はずっと和服だった。その流れは戦争を超えて、1960年代の戦後高度経済成長による日本社会の大変動まで続く。戦後でも銀座や御堂筋を歩く女性の半分以上は和服だったのである。

日本の女性の洋装を推進したのも、これまた戦争である。労働力不足による勤労動員で工場で働くのに和服は不便だったわけだ。

 

つまり、イスラム圏も朝鮮も日本も、近代化には男性と女性で無視できない大きなタイムラグが生じるのだ。

近代化優等生の日本でも50年以上、イスラムは100年を越えようとしている。

 

マララちゃんが夢見る「女性差別のないイスラム圏」の実現には、まず、マララちゃん自身が、レディーガガのTシャツにジーンズでライブ会場で踊り狂い、セクシーなミニスカートとハイソックスで恋人とデートし、大胆なビキニ姿を大衆芸能誌に盗み撮りされる必要がある。

 

真の意味の「平和賞」は、そのとき授与されるのである。

 

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