あなたが日本人で、韓国映画を見るとする。
はたして、観客のあなたと、韓国の映画会社、どっちが得をして、どっちが損をしたのか? 言い換えれば、どっちが勝ったのか?どっちが負けたのか?
韓国人旅行者が、日本で寿司を食ったとする。
はたして、食った韓国人と、握った日本人板前、どっちが得をして、どっちが損をしたのか? 言い換えれば、どっちが勝ったのか?どっちが負けたのか?
映画を楽しんだ日本人観客も、チケット代を貰った韓国映会社も、
トロやイクラを食った韓国人客も、御代を貰った日本人板前も、
それで満足なら、両者の間に勝敗はないのだ。
日韓慰安婦合意。
ネットでは「安倍の敗北、日本の敗北」だ、イヤ「安倍の勝利、日本の勝利」だ、と賛否両論だが、どっちも陣営も大半の人がカン違いしていると思う。
「安倍の敗北、日本の敗北」と落胆して怒ってる人は、頭の中で、
「安倍の敗北=朴姐の勝利」「日本の敗北=韓国の勝利」
という数式がデフォルトになっているのではないか?
あの、大キライな、韓国が勝った!・・・その屈辱感で怒るわけだ。
「安倍の勝利、日本の勝利」と言い張る人も、同様で、
「安倍の勝利=朴姐の敗北」「日本の勝利=韓国の敗北」
になっている。
あの、大キライな、韓国が負けた!・・・その爽快感を感じたいのである。
でも、韓国映画や寿司屋の事例のように、一方の勝利が、必ず、他方の敗北になるわけではない。
戦争なら、一方の勝利が、他方の敗北である。ゼロサムゲームだ。
しかし、商売なら、一方の勝利が、他方の敗北、とは限らない。どちらも勝利、逆にどちらも敗北、もありうる。ビジネスマンがよく使うWIN-WINというやつである。
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外交はどうか? 基本的には戦争と同じゼロサムゲームに見えるが、戦争と全く同様ではない。相手は消滅しないんだから、永遠に続く戦いであり、取引を継続するという意味では商売に近い部分もある。
たとえば、第一次世界大戦の勃発は、最終的に戦争で勝ったイギリス、フランス、ロシアの「外交」的勝利と呼ぶべきだろうか? 敗戦国ドイツやオーストリアだけが外交で負けたのか?
第一次世界大戦の損失を考えれば、イギリスもフランスも大損である。ロシアにいたってはロマノフ王朝滅亡だ。ナニが勝利か?
第一次世界大戦の「外交」は、イギリスもフランスもロシアもドイツもオーストリアも全員が敗者なのである。
もし対戦を回避していれば、各国多少の有利不利はあっても、戦争よりはぜんぜんマシだった。ヨーロッパ全員が相対的勝者になれていた。
今回の日韓だって、双方が、ちょっとづつ勝ち、ちょっとづつ負けているのだ。
韓国は、日本軍の関与を認めさせ、安倍ちゃんのおわびを引き出し、日本との関係改善で経済的利益を期待できる。ただし、慰安婦カードを放棄することになり、日本への優越感を失い、厄介な反日感情を処理しないといけない。
日本は、日韓請求権協定を守り、国際的に評判の悪い慰安婦問題の蒸し返しを阻止し、を過去のものとし、金銭もたった10億円で済み、安全保障上の安定も獲得し、厄介な後始末は韓国に押し付け、ただし、またまた、政府として謝罪することになった。
もし交渉が決裂していたら、日韓関係が悪いまま、
韓国は、経済問題を抱え、アメリカからにらまれる。
日本は、人権問題で攻撃を受け続け、外国から白い目で見られ、安全保障は不安定。
韓国も損、日本も損、そうなれば、アメリカも損。
得をするのは、支那だけだった。
ゆえに、今回の合意で、どっちが勝った、どっちが負けた、はない。
相対的に、安倍ちゃんも勝利したし(敗北もした)、同時に、朴姐さんも勝利したし(敗北もした)、なによりアメリカがニコニコなのである。
日本は、韓国映画を楽しみ、そのチケット代を支払い、
韓国は、チケットの儲けで、日本の寿司を食ったのだ。
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