日本政府、対韓国「戦略的放置」強める 徴用工判決、国際司法裁判所への提訴も視野(1/2ページ) - 産経ニュース
2018.10.30
元徴用工をめぐる韓国での民事訴訟で新日鉄住金に損害賠償を命じる判決が確定し、日本政府内に韓国への忌避感が募っている。判決は、韓国が国際協定を守れない前近代国家だと自ら宣言しているに等しいからだ。政府は北朝鮮問題に関して韓国との連携は維持するが、本音では韓国を相手にしない「戦略的放置」(政府高官)を強める考えだ。(原川貴郎)
「法の支配が貫徹されている国際社会の常識では、考えられないことが起こっている」
(略)
「韓国には結局、民主主義は無理なのだろう」
政府高官がこう漏らすなど、国際協定や実定法よりも国民情緒を重視する韓国への視線は、政府内で冷め切っている。
(略)
韓国の国際ルール違反といえる行為は枚挙にいとまがなく、政府内には「韓国疲れ」が蔓延(まんえん)している。経済規模もそれほど大きくない韓国と必要以上に付き合う理由はないとして「韓国は、戦略的に無視していくしかない」(外務省幹部)との声も出始めている。
気になる言葉(その2)。「法の支配」「民主主義」「国民情緒」。
安倍&産経の対韓国政策「戦略的放置」=オバマの対北朝鮮政策「戦略的忍耐」=文在寅の対日政策「関与しない」 - 在日琉球人の王政復古日記
の続き。
産経新聞はカン違いしてる。
平成(という表現は変だがw)の韓国に、「法の支配」は欠如してるかもしれないが、少なくとも「民主主義」はモノの見事に結実している。
どこからどう見ても、平成韓国は平成日本以上の「民主主義」国家である。
だから、日本も、アメリカも、困っているのである(笑)。
産経は「法の支配=民主主義」みたいに書くが、そんなワケあるか(笑)。
この2つの思想は、原理的に異なるし、お互いにお互いを追求すれば、必ず衝突する。
そもそも産経が
肯定的に書いてる「民主主義」と、
否定的に書いてる「国民情緒」は、
いったいどこが違うのか? 同じ意味ではないか(笑)。
「民主主義=国民情緒」なのである。
「法の支配」とは、人間が勝手に作った「実定法」より、普遍的な神が示した変わることなき「自然法」を優先することだ。
「自然法」は「コモン・ロー」に近い。儒教で言うなら天、礼、孝、仁である。
「民主主義」とは、全ては人民の意思で決めることだ。
こっちは「実定法」に近い。支那思想で言うなら韓非子の法家である。
よって、神ならぬ民が決める「民主主義」は、民ならぬ神の示す「自然法」と、対立する可能性がある。
「法の支配」とは「神の意志=天の御声」。
「民主主義」とは「民の意志=人の言葉」。
そりゃ、もちろん、「法の支配」と「民主主義」が合致すれば一番ベストだ。
天の意が民の声を通じて天下に真理を示し給う。
それを「天の御声」+「人の言葉」=「天声人語」という。
つまり朝日新聞である(爆笑)。
「法の支配」=「立憲」と訳せば、
「法の支配」+「民主主義」=立憲民主党にもなる(笑)。
しかし現実はそう都合よくいかず、「天声=法の支配」と「人語=民主主義」が対立する。
その対立に当たり、「天声=法の支配」を無視して、「人語=民主主義」を優先することを、「国民情緒」と呼ぶのである。これが平成韓国の現状だ。
デタラメ放題 #八幡和郎 ~立憲民主主義(民主制)VS立憲君主制VS専制君主制VS専制民主主義(ファシズム、ポピュリズム) - 在日琉球人の王政復古日記
ヒトラーは、ドイツ国民の票を集めて、選挙に勝ったから、何をやってもいい、ということで、ユダヤ人の財産を強奪し、丸裸にしてガス室に送り始めた。
八幡和郎さんの民主主義の定義「選挙の結果がすべてという思想だ」ならば、ヒトラーは正しい。
反対派も、国際世論も、選挙で勝ってないのに、ユダヤ人虐殺を止めてはいけない。止める権利はない。
しかし、法の背後の法=コモン・ローはそういうことを認めない。
いくら多数決だからって、51%の多数派が49%の少数派を殺してはいけない。
それはコモン・ローに反するので、いくら国民の過半数の意思でも認められない。
上記で「平成韓国に、法の支配は欠如してるかもしれないが」と書いたが、確かに「法の支配」も欠如してるが(笑)、今現在日本が困ってる欠如は「法治主義」のほうだ。
「法の支配」と「法治主義」はよく似た言葉で、これまた混同されがちだが、この2つは巨人と阪神みたいな対立概念である。
法の支配(rule of law)VS法治主義(rule by law)~アメリカ軍VSトランプ~ハト派軍人VSタカ派シビリアン。 - 在日琉球人の王政復古日記
言葉は似ていて、混同されがちだが、大雑把に言えば、
ヨーロッパ大陸経由の「法治主義(rule by law)」ならば、正式な手続きを踏んで議会で「拷問OK」という法律さえ作ってしまえば、拷問は許される。
イギリス生まれの「法の支配(rule of law)」は、正式な手続きを踏もうが、そもそも「拷問OK」なんていう法律それ自体を、「法の背後にある法の精神=自然法=神」が、国家に許さない。
法の支配(rule of law)VS法治主義(rule by law)VSドゥテルテ大統領~フィリピン麻薬容疑者殺害=中国南シナ海侵略。 - 在日琉球人の王政復古日記
まあ、しょうがなかったとはいえ、最初の和訳が体系的でなかったのが原因ではある。
「法の支配(rule of law)」と「法治主義(rule by law)」は、和訳も英語もよく似た言葉だが、対立する概念である。
大雑把に言えば、
「法の支配(rule of law)」はイギリス生まれ。アメリカ合衆国で広く採用されている(ニューオリンズなど一部の州を除く)。
神は存在する。ゆえに、人間は、王様も権力者も含めて、神の下にあり、万能ではない。
人間が作る法の背景・根源・根本理念は、人間がこれから作るものではなく、神様がすでに作り終えている。つまり歴史の中に法の精神が潜んでいる。その「神の法」を「自然法」という。
人間世界の法はすべて自然法に基づく。仮に人間が正式の手続きで作った法でも、自然法に反する内容ならば無効である。
「法治主義(rule by law)」はドイツ生まれ。フランスなどヨーロッパ大陸全般で採用されている。
神はいない(少なくとも沈黙したまま)。ゆえに、人間が自力で一切合切を作り出すしかない。
法の背景・根源・根本理念は、しょせんは愚行の連続でしかない歴史には求められない。過去に比べて徐々に賢くなった現在の人間がその理性を駆使して理屈で作り上げなければならない。
その法の正しさを保証するのは、その作成手続きの正しさにある。人間世界の法はすべて自分たちで決めた手続きにのっとって作らなければならない。
「自然法」? それが絶対に正しいという根拠はどこにある? というか、そもそも自然法って具体的にはいったいナニを指すのか? そんなもんが本当に存在するのか? 本当に神様が実在するのか?
「法治主義」を極端にすれば、手続きさえ正当ならば、どんな法も正しい。
たとえば「グルメとして人肉を食ってもいい」という法律は、「法治主義」ならありうる。しかし「法の支配」ならありえない。
「法治主義」なら、法律さえ正式に作れば、人肉レストランも開業できる。
全権委任法の成立によって、何をやっても合法になったナチスが「ユダヤ人はユダヤ人であるから悪である」という理由でガス室に送って処分しても合法である。
しかし、「法の支配」なら、議会でナニを決めようが、人肉レストランは開業できない。
ユダヤ人だろうが何だろうが、そんなドイツ人にしか通用しない手前勝手な理由で人間を簡単に殺してはならない。なぜなら自然法に反するからだ。
産経や河野ジュニアは「法の支配」を連呼するが、日韓基本条約や日韓請求権協定は「自然法=法の支配」ではなく「実定法=法治主義」だ。
「日韓、人間同士が決めた実定法なんだから、内容に不満があっても、お互いに守ろうぜ」これが「法治主義」である。
韓国は「民主主義=国民情緒」を選び「実定法=法治主義」に背いた。
もちろん、人間(=欧米人)は頭がイイので、そういう危険=民主主義の暴走=衆愚=人間の頭のワルさ、を予測していた。
「頭がイイ」というのは「頭がワルイ」自分たちを自覚することだ。
だから欧米は、たとえ民主主義国家でも、「民主主義」では動かない権力を設計した。その治外法権の権力に、衆愚たち=自分たちの狂気の盆踊りから、「法治主義」や「法の支配」を守護させようとした。
それが「司法」だ。「三権分立」の必要はそこにある。
司法は「民主主義の危険」から隔離された治外法権。 - 在日琉球人の王政復古日記
もともと歴史的にも
国王は、能力で無く、血筋で選ばれる。
議員は、能力で無く、人気で選ばれる。
裁判官は、血筋でなく、人気でなく、才能で選ばれる。行政とは、国王の権力の代行であり、
議会とは、貴族・庶民の抵抗権の代行であるのに対して、
司法とは、賢者による監視なのだ。
どんな民主主義体制でも、主権者たる国民は、議員を直接選び、行政の長も選んでいるが、司法の主催者を選んだりはしない、というかできない仕組みになっている。
もちろん厳密にいえば、総選挙のときに最高裁判所裁判官国民審査をやってはいるが、誰も話題にしないし、それでクビになった裁判官はいないのだ。
事実上、司法は、民主主義・国民主権から治外法権的立場にある、国民が選んでいない権力なのだ。
なぜそうなってるかといえば、民主主義が「危険」だからだ(笑)。
立法、行政、司法、3つ全部を民主主義に、つまり国民に任せると危ないのである。
司法を民意から切り離しているのは、万が一民意が暴走して、暴走選挙で選ばれた立法や行政もさらに暴走して無茶苦茶をやらかしても、司法が最後のストッパーになるためだ。
しかし、平成韓国ろうそく革命(笑)は、「民主主義の治外法権」だったはずの司法を、世論の圧力で屈服させる。
いや違う。
「法の支配」はともかく、少なくとも「法治主義」は守らないといけない司法が、サカサマに、自分から率先して「国民情緒」を扇動する暴走機関車と化した。
これが民主主義=デモクラシー=人民独裁、つまりファシズム、共産主義、ポピュリズムの恐ろしさである。
デモクラシーVSデモンストレーション~「大衆が怪物と化す」「民衆が悪魔に憑依される」それが民主主義。 - 在日琉球人の王政復古日記
民主主義(デモクラシー)の行き着く果て、人民(デモ)は悪魔に憑依され、魔神(デーモン)と化すのだ。
もちろん、何でもかんでも行政権=自民党=アメリカの言いなりの忠犬(笑)で、「民意=民主主義=国民情緒」に逆らい過ぎる、日本司法も問題だが、こっちは、少なくとも安定していて、暴走の危険は低い。
しかし、人民=立法権、国家=行政権、法=司法権が、「国民情緒」真理教で三位一体し、一種の神権国家と化した平成韓国はヤバい。
アクセルが3つもあって、ブレーキがゼロだからだ(笑)。
こういう事態で警鐘を鳴らすべき、平成韓国の知識人、インテリ、マスコミが、一番ウンコである。真っ先に国民情緒ゾンビに染まり、全く役に立たない。
かろうじてストッパーになれそうなのは、経済合理性と、日米との付き合いで、国民情緒でメシは食えないことを知っている、韓国の財界、企業、ビジネスマンの皆さんくらいだろう。
徴用工問題は始まったばかりだ。ますます訴訟は増える。
いったい、どうするつもりなのか? というか、誰に何ができる(爆笑)?
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青瓦台の文在寅さんは、北朝鮮に夢中で、徴用工は「戦略的放置(c)産経阿比留」である。
その朝鮮民主主義人民共和国は、看板はどうあれ「民主主義」ではない。「法の支配」ならぬ「キムの支配」である。「国民情緒」ならぬ「金さん情緒」のお国柄だ。金正恩が神=天である。
しかし「金さん情緒=天声」+「国民情緒=人語」のウリナラ統一も、また、形式的には「天声人語」なのだ(笑)。
ほんとなら「魔声狂語」言いたいところだが。
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