安倍前首相、高橋洋一、鈴木宗男のカン違い～政治の目的は総選挙で票を入れて貰う事。敵を論破する＝増やす事ではない。

目的のためには手段を選ばず、という言葉があるが、

手段に夢中で目的忘れる、ということも、ままある。

勝負に勝つためにポジショントーク、勝負に勝つためにマウンティング、も必要かもしれないが、

安倍前首相、高橋洋一さん、鈴木宗男議員は、ポジショントークとマウンティングに夢中になり過ぎて、本来の目的を忘れている。

「五輪反対の連中は、五輪を見るな！」と言ってる皆さんは、立憲民主党支持者、共産党支持者、アンチ自民派を叩いているつもりになっている。

こういうのを、日本語で「視野狭窄」と言うらしい。

五輪開催御心配の天皇陛下も、立憲支持のパヨクなのか(笑)？

五輪開催に、感染拡大に、不安を持っているのは、立憲支持者、共産支持者だけではない。

天皇陛下を御筆頭に、自民党支持者、公明党支持者、そして無党派だって、心配してるのである。

「五輪反対は反日！」「テレビを見る資格なし！」と言われて、「心配派」はどう思うか？

「なんだよ、心配しちゃいかんのか？」「オレも反日かよ？」「私はあなたたちの敵なのか？」と反発することになる。

「心配派」は総選挙で「自民党」と書く意欲が薄れる。

蓮舫を論破してネットで勝って、本来の目的＝総選挙で投票を失うのである。

こういうのを、日本語で「本末転倒」と言うらしい。

自民党を勝たせないのなら、

「御心配は当然だ。蓮舫議員の意見もよく判る。しかし、諸外国との約束、五輪もやらねばならない。感染阻止に全身全霊で勤めるから、御協力をお願い申し上げる」

と言うべきだろう。

蓮舫を論破しても、蓮舫と同じように心配している無党派が自民党に投票するわけではない。

蓮舫の意見も呑み込んで、開催派も心配派も双方をケアする。それでこそ、自民党に投票してくれるのだ。

それが、昔の、昭和の、安倍ちゃん以前、小泉以前の自民党だった。

いったい、誰と戦っているつもりなのか？　

敵は蓮舫じゃない。コロナなのである。

「ネットの悪口合戦で勝つこと」と「総選挙で投票してもらうこと」は全く違う。

そんな事も判らなくなったら、あなたは保守ではなく、ネトウヨになってしまったのだ。